はじめに
AWS Certified Solutions Architect - Professional(SAP-C02)の勉強のために、Udemyの問題集を1ヶ月だけサブスクで解きまくりました。気づけば6種類。ここでは、実際に解いてみた感想をまとめます。
本記事の内容は、筆者の独断と偏見を含む個人の感想です。実際に解いて感じたことをまとめたもので、各問題集の品質を保証・断定するものではありません。カテゴリ分布などの数値も筆者による分類・集計に基づくものです。内容は執筆時点のもので、問題集は改訂される場合があります。購入・利用の判断は、各コースの最新情報を確認したうえで自己責任でお願いします。
きっかけ
もともとはSAP-C02の問題集を探していただけでした。調べているうちに、Udemyがサブスクに対応していることを知りました。ところが開いてみると似たようなタイトルの問題集がずらりと並んでいて、正直どれがいいのかさっぱりわかりません。悩んでいても始まらないので、じゃあ全部解いてみるかと、1ヶ月だけ課金して手を出すことにしました。なお、サブスクで利用できるのは一部のコンテンツ、いわゆるプレミアムコンテンツだけです。
今回解いた6種類
以降では区別のため、筆者が便宜的に付けた略称(SY・MA・AN・NL・TD・ST)で呼びます。公式のコース名や記号ではありません。
英語の問題はブラウザの翻訳機能を利用して解きました。
評価方法
評価の軸は2つ。ひとつは出題バランスで、4ドメインの分布が本試験の比率にどれだけ近いかを見ます。もうひとつは中身の質で、解説のわかりやすさ・技術的な正確性・日本語の読みやすさを見ます。
公式の出題比率は次の通りです。
- Domain1(組織の複雑さ): 26%
- Domain2(新規ソリューション設計): 29%
- Domain3(既存の継続的改善): 25%
- Domain4(移行・モダナイズ): 20%
出題バランス
カテゴリ分布はD1・D2・D3・D4の順で表記します。全問題集でD3が過剰、D2が不足しています。
| 略称 | D1 | D2 | D3 | D4 |
|---|---|---|---|---|
| 公式 | 26 | 29 | 25 | 20 |
| SY | 22 | 16 | 42 | 20 |
| MA | 22 | 16 | 43 | 19 |
| AN | 15 | 17 | 45 | 23 |
| NL | 19 | 19 | 43 | 19 |
| TD | 14 | 28 | 43 | 15 |
| ST | 10 | 19 | 56 | 15 |
SY:【図解付き】AWS SAP-C02完全対応 2026年版本番同等演習問題集+詳細解説(300問)
問題を解きながら知識を得たい、図で理解したい人向けです。
- すべての問題に正解の構成図が付いています。この形式はSYだけです
- 解説は詳しく充実していて、やや冗長なくらいです
- 質問すると解説を速やかに修正してくれました
- 機械翻訳のような読みにくい日本語が混じります
- 構成図も字が小さく、読みやすいとは限りません
- 評価は4.6と高いです
MA: AWS Solution Architect Professional (AWS-SAP-C02) 演習テスト(375問)
解説不要で、とにかく日本語でたくさん問題を解きたい人向けです。
- 不自然な日本語もありますが、SYよりは読みやすいです
- 解説は少なめで、不正解の理由が1行だけのものが多いです
- 図はあったりなかったりします。図はAWSからの引用で、オリジナルのものはなかった印象です
AN: AWS Solutions Architect Professional (SAP-C02) Practice Test(528問)
英語でもいいからたくさん問題を解きたい人向けです。
- 解説が最大の課題・技術的な詳細・参考文献の3段構成で統一されています
- AWSの公式ドキュメントの参考URLが大量に貼られています
- 図による解説はないです
- 技術的な正確性が最も安定してます。明らかな誤りがほとんどない印象です
- 評価は4.7と高いです
NL: AWS Certified Solutions Architect Professional Practice Exam(210問)
手軽に回せるが、情報の古さに注意が必要です。
- 1回あたり35問と少なめで、手軽に回せます
- 選択肢ごとの解説がほぼなく、不正解の理由を自分で追う必要があります
- オリジナルの図、スライドを引用して解説している問題があります(全てではありませんが)
- 廃止されたサービスを正解にしている設問があります
TD: AWS Certified Solutions Architect Professional Practice Exam(300問)
手薄になりがちなDomain2を補えます。
- Domain2の設問が公式問題と同じくらいの割合で含まれます
- 選択肢ごとの解説がほぼなく、不正解の理由を自分で追う必要があります
- オリジナルの図、スライドを引用して解説しています
- 間違ったサービス名がところどころ出てきた印象があります
ST: Practice Exam AWS Certified Solutions Architect Professional(180問)
知識の精度を試されます。
- 解説品質・技術的な正確性は高いです
- AWSのホワイトペーパーを元に問題を作成している印象があります
- 3回分・180問と最も少なく、カテゴリの偏りが最も極端です
- 他では問われないニッチなサービス・機能が出てきます
- 正解と誤答がほぼ同じ文章でキーワードを1〜2箇所だけ入れ替えた細かい違いを問う設問が多いです
- 架空のオプションが選択肢に含まれ、正確に理解していないと正解できません
- AWSのドキュメントを画像化して解説しているものが多くあります
同じ問題が出題される
問題を解いていると、前に解いた問題かなと思うものが多数あります。SY・MA・ANは内容が被っている印象を受けました。体感では、SYとMAの半数ほどがANと同じ問題のように感じられました。SY・MA・ANは、共通の問題プールから引用しているのかもしれません。
まとめ
6種類を解いてみて、単独で出題範囲をきれいにカバーできる問題集はありませんでした。どれもDomain3に偏り、Domain2が手薄という共通の傾向があります。技術的な正確性や解説の作り込みには差があります。SY・MA・ANのように問題そのものが被っているグループもありました。
完璧な1本は存在しないというのが、1ヶ月解いてみての実感です。それぞれにクセがあり、そのクセを知ったうえで組み合わせるのがいいのかなと思いました。