『着信認証』について
『着信認証』は株式会社オスティアリーズが提供する電話番号を利用した認証サービスです。
詳しくはこちらをご覧ください。
今回は、2021年よりサービスを開始しました、着信認証を手軽に実装出来るサービス『着信認証ASP』について紹介させて頂きます。
また、概要については「大学生が【着信認証ASP】実装をやってみた!」でも動画で紹介されておりますのでご参照ください。
利用開始まで
実装の前段階は下の流れになります。
・『着信認証ASP』にアクセスしサインアップ
↓
・登録したメールアドレスに送られる管理ツールにアクセス
↓
・決済情報の登録の後、管理ツールが利用可能となる
↓
・管理ツールにて『着信認証』を導入したいサービス情報の登録
※この際にアクセスキーなどの情報が作成されます
『着信認証ASP』を実装してみる
案内に従いサービスを登録すると、
管理ツールの「デベロッパー情報」にコピペ用のテキストと実装のTipsが閲覧できます。
「デベロッパー情報」の内容に従って、
既に稼働しているサイトの会員登録へ実装を行い、画面遷移を
<現在の画面遷移>
・会員登録
↓
・確認画面
↓
・完了
<着信認証導入後の画面遷移>
・会員登録
↓
・確認画面
↓
・着信認証画面
↓
・完了
のように変えてみます。
Step1. 着信認証を呼び出すJavaScriptのコピー
確認画面のテンプレートの適当な箇所にJSを埋めます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>会員登録確認</title>
<script src="js/jquery-3.6.0.min.js"></script>
<!-- ここにコピペ -->
Step2. 着信認証実行をWEBページへ設定
着信認証ASPの「デベロッパー情報」にはcall_auth_run(着信認証実行関数)の実行方法がいくつか記載されていますが、
取り急ぎ、フォームのSUBMITをボタンに変えてクリックイベントでcall_auth_runを呼び出すようにします。
<form>
<input type="button" onclick="call_auth_run('{$tel}')" value="登録">
</form>
Step3. CGIからパラメータの編集
会員登録CGI(今回はPHP)にて確認画面の出力の際に、テンプレートに
・着信認証OKの遷移先
・着信認証NG及びキャンセル時の遷移先
・認証したい電話番号
を出力。
//--------------
// 着信認証の設定
$ok_url = urlencode('https://sample.com/entry/ok.php?sess_id=xxxxxxxxxxxx'); // 着信認証OKの遷移先を出力
$back_url = urlencode('https://sample.com/entry/ng.php?sess_id=xxxxxxxxxxxx'); // 着信認証NG及びキャンセルの遷移先を出力
$smarty->assign('tel', $_REQUEST['tel']); // 入力画面から送信された電話番号を出力
動かしてみる
上の編集を行ってサイトアクセスしてみます。
のように着信認証が動きました!
Tips
着信認証管理ツールでは、着信時の振る舞いやセキュリティの設定があります。
・着信時の振る舞い
設定項目 | 内容 | 値 |
---|---|---|
待機秒数 | 着信認証画面に遷移後、電話が着信するまでの待ち時間 | 30 60 90 120秒から選択可能 |
着信設定 | 電話着信時の振る舞い | busy :話中音で応答(ユーザに通話料金が発生しない) voice: テキスト文字の音声読み上げ(任意のメッセージを設定) を選択可能 |
着信認証の利用エリア設定 | 利用場所による電話番号表記の設定 | 海外向けを選択すると「+81XXXX」形式になります |
認証対象外電話番号帯の設定 | 着信番号のフィルタ | 固定電話番号を排除 携帯電話番号を排除 050電話番号を排除 海外電話番号を排除 が必要に応じて選択可能です。 |
・セキュリティ関連の設定
設定項目 | 内容 | 値 |
---|---|---|
アクセス許可ホスト名 | 着信認証画面が許可するアクセス元ホスト名 | サービスを提供するホスト名 (ワイルドカード使用可能) |
検証用キー | 着信認証ASPからの遷移であることを検証するためのキー情報。 着信認証成功時の遷移先にPOSTで値を送信 |
管理ツールに表示 |
認証対象外電話番号帯の設定 | 着信番号のフィルタ | 固定電話番号を排除 携帯電話番号を排除 050電話番号を排除 海外電話番号を排除 が必要に応じて選択可能です。 |
最後に
昨今、認証の2要素化について各種ガイドラインで推奨又は必須化の流れが多く、予算とリソースに悩むところが多いかと思います。
現行仕様をあまり弄る事なく2要素化が可能なサービスとして『着信認証ASP』が導入されるケースが増えております。
★着信認証とは
株式会社オスティアリーズが提供する電話番号を利用した認証サービスです。
『着信認証』についてのお問合わせはこちら