AWS上にHANA Databaseを新規にデプロイしたい場合、「AWS Launch Wizard」というサービスが便利なのだが、構築中にいくつかハマりポイントがあった
AWS Launch Wizardとは
公式より引用
AWS Launch Wizard は、Microsoft SQL Server Always On や HANA ベースの SAP システムなどサードパーティーアプリケーション用の、AWS リソースのサイズ変更、設定、デプロイをガイドします。個々の AWS リソースを手動で指定したり、プロビジョニングしたりする必要はありません。開始するには、サービスコンソールでパフォーマンス、ノード数、接続性などのアプリケーション要件を入力します。すると、Launch Wizard は、EC2 インスタンスや EBS ボリュームなど、アプリケーションをデプロイして実行するための適切な AWS リソースを特定します。Launch Wizard は、デプロイの推定コストを提供します。また、リソースを変更して、更新されたコスト評価を即座に表示することが可能です。AWS リソースを承認すると、Launch Wizard は選択されたリソースを自動的にプロビジョニングおよび設定して、完全に機能する本番稼働環境に対応したアプリケーションを作成します。
HANAだけでなく、MS-SQLなども自動でAWS上にデプロイしてくれるサービス
※SAPも自動でインストールしてくれるようだが対応しているバージョンなどの制約があったり、SAPインストール中にバグをひいたりして私は諦めたが、データベースのデプロイは割と簡単にいけた
注意点
- インターネット接続可能なVPC(Subnet)が必要
- 構築時にインターネット接続可能なVPC(Subnet)を用意しないとデプロイできない
- SAP(HANA)はプライベート環境で構築することが多いため、一度インターネット接続可能な環境で構築した後、AMIを取得しプライベート環境へ移せばOK
- HANA Databaseのメディア
- SAP for MEから必要なHANAメディアをダウンロードする必要がある
- サポートしているバージョン : Supported versions for SAP deployments
- S3にアップロードしておく必要があるのだが、S3のバケット名が「launchwizard」から始まるパスじゃないと構築中にはじかれる(参考:Make SAP HANA software available for AWS Launch Wizard to deploy a HANA database)
- OSライセンスのサブスクリプション
- Marketpaceから必要なOSのライセンスをサブスクリプションする必要がある(参考:SUSE Linuxの場合)
デプロイ
- あとは必要な項目を埋めてすすめいてくだけ!!(ここは特につまるところなし)
- 項目についてはこちらの方が詳細に書かれていました→AWS Launch Wizard for SAPの設定項目を眺めてみた
エラーが発生したら?
- Launch Wizardのログをみても大したことは書いていないため、Cloud Formationのログを見ればOK
- 内部的にはCloud Formationを利用してデプロイしているため、詳細なログが記載されている。またエラーが発生した根本原因というボタンを押せばどこでコケたのかが分かる
- 自力で解決できない場合、ログとともにAWSサポートに投げれば大体は解決できる(多分)
個人でやるとめちゃくちゃに高いので注意が必要(HANAはハイスペックマシンですからね…)