はじめに
2025年、私はFlutterでアプリをリリースしました。Python3エンジニア認定基礎試験の対策アプリです。
開発からリリース、そしてマーケティングまで、ほぼすべての工程で生成AI(主にClaude)を活用しました。この記事では、1年間の生成AI活用を振り返り、「助かったこと」「困ったこと」「2026年に向けて」をまとめます。
使用した生成AI
| AI | プラン | 主な用途 |
|---|---|---|
| Claude | Max(Opus 4.5) | コーディング、設計相談、マーケティング |
| ChatGPT | Plus | サブ利用、比較検証 |
| Gemini | 無料 | 軽い調べ物 |
メインはClaudeです。Maxプランに課金して、Opus 4.5をガッツリ使いました。
ちなみにGeminiに課金しない理由は、課金するとGoogle Oneのクラウドストレージ容量が増えてしまい、解約時にデータ削除が必要になるという罠があるからです。
助かったこと
1. Flutterのコード生成が爆速に
FlutterでUIを組むとき、Claudeに「こういう画面を作りたい」と伝えるだけで、ほぼ動くコードが出てきます。
例えば、クイズの結果画面を作るとき:
「正答率をCircularProgressIndicatorで表示して、
下に正解数/全問数を表示、
その下に「もう一度」と「ホームに戻る」ボタンを横並びで配置」
これだけで、Material 3に沿ったコードが生成されます。
// Claudeが生成したコードの例
Column(
mainAxisAlignment: MainAxisAlignment.center,
children: [
Stack(
alignment: Alignment.center,
children: [
SizedBox(
width: 120,
height: 120,
child: CircularProgressIndicator(
value: correctCount / totalCount,
strokeWidth: 8,
backgroundColor: Colors.grey[300],
),
),
Text(
'${(correctCount / totalCount * 100).toInt()}%',
style: Theme.of(context).textTheme.headlineMedium,
),
],
),
const SizedBox(height: 24),
Text('$correctCount / $totalCount 問正解'),
const SizedBox(height: 32),
Row(
mainAxisAlignment: MainAxisAlignment.spaceEvenly,
children: [
OutlinedButton(
onPressed: onRetry,
child: const Text('もう一度'),
),
FilledButton(
onPressed: onHome,
child: const Text('ホームに戻る'),
),
],
),
],
)
もちろん微調整は必要ですが、ゼロから書くよりはるかに速い。
2. 音声入力との組み合わせが最強
私はAqua Voiceという音声入力ソフトを使っています。
「こういうコードを書いて」と声で指示 → Claudeがコード生成 → コピペして微調整
このフローが確立してから、キーボードを打つ時間が激減しました。特にClaudeへの指示出しは、タイピングより喋った方が圧倒的に速い。
3. しつこいバグも根気強く付き合ってくれる
開発中、クイズ画面でコードが正しく表示されないバグに悩まされました。
- 最初は「表示されない」
- 修正したら「一部だけ表示される」
- また修正したら「レイアウトが崩れる」
何度もやり取りしながらデバッグ。人間の相手なら「いい加減にしろ」と言われそうな回数でしたが、Claudeは根気強く付き合ってくれました。
最終的には、問題データの構造自体に問題があることが判明。フロントエンドの修正だけでなく、データ層まで遡って修正することで解決しました。
4. App Storeリジェクト対策
App Storeの審査は厳しいことで有名です。リジェクトされると数日〜1週間のロスになります。
そこで、申請前にClaudeに「App Storeでリジェクトされやすいポイント」を聞いて、チェックリストを作成してもらいました。
- プライバシーポリシーの設置
- スクリーンショットの適切なサイズ
- アプリ内課金がある場合の表記
- 広告IDの使用申告
- etc...
このリストを事前に確認したおかげで、一発で審査を通過できました。
5. マーケティング施策の整理
「アプリをリリースしたけど、どうやって広めればいいかわからない」
これは多くの個人開発者が直面する問題です。私もそうでした。
Claudeに相談したところ、43個のマーケティング施策をリストアップしてくれました。
- ASO最適化
- Apple Search Ads
- アプリ紹介メディアへの掲載依頼
- 技術記事の投稿
- etc...
それぞれの施策について、優先度・コスト・期待効果まで整理してくれたので、何から手をつければいいか明確になりました。
困ったこと
1. 新しいビジネスアイデアは出てこない
「儲かるアプリのアイデアを出して」
これは期待しない方がいいです。Claudeは既存の情報を組み合わせるのは得意ですが、誰も思いつかなかった革新的なアイデアを出すのは苦手です。
まあ、それができたら人間も苦労しないので、しょうがないですね。
2. 日付の認識がおかしい時期があった
2026年に入っても、しばらく「2025年」と認識していた時期がありました。
「今日は何年何月何日?」と聞くと「2025年12月です」と返ってくる。何度か言い聞かせてようやく修正されました。
これは生成AIあるあるかもしれません。
2026年に向けて
2025年は「開発」にAIを活用した1年でした。
2026年は「グロース」にAIを活用したい。
- ユーザーを増やすための施策を地道に実行
- メディア掲載の登録作業
- ASO(App Store Optimization)の継続的な改善
派手なことより、地道な作業を積み重ねていく。そこにAIの力を借りて効率化していきたいと思います。
おわりに
2025年、生成AIは開発者にとって最高の相棒になりました。
- コードを書く時間が短縮
- デバッグの壁打ち相手
- マーケティングの相談役
一人で開発していると孤独になりがちですが、AIがいると「チーム開発」に近い感覚で進められます。
2026年も、AIと一緒にアプリを育てていきます。
作ったアプリ
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