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git-flow, pull requestについて

Last updated at Posted at 2023-07-21

Git-flowは、ソフトウェア開発プロセスにおいてGitを使用する際のブランチモデルの一つです。Vincent Driessenによって提案された、効果的なコードの管理とチームワークを支援するためのブランチ戦略です。主にフィーチャー開発とリリース管理をスムーズに行うことを目的としています。

Git-flowの基本的な考え方は以下の通りです:

メインブランチ

master: 安定して動作するコードのみを保持するブランチ。本番環境にリリースされるコードがここにマージされます。
develop: 開発用のブランチ。開発者がフィーチャーや修正を行うためのベースとなるブランチです。
サポートブランチ

feature: 新しい機能の開発に使用されるブランチ。developブランチから派生して作成し、開発が完了したらdevelopにマージされます。
release: リリースの準備が整ったときに、developブランチから派生して作成します。リリース前の最終的なテストやバグの修正を行い、テストが終わったらmasterとdevelopにマージされます。
hotfix: 本番環境で発生した緊急のバグ修正を行うためのブランチ。masterブランチから派生して作成され、修正が完了したらmasterとdevelopにマージされます。
Git-flowを使用することで、機能の追加、バグ修正、リリースの管理がより整然となり、複数の開発者が同時に作業する際の混乱を軽減することができます。ただし、Git-flowは柔軟性に欠ける場合があり、プロジェクトの規模や性質によっては他のブランチ戦略が適している場合もあります。

Git-flowは一般的に以下のGit拡張ツールを使用してサポートされていますが、コマンドラインでも実行可能です:

git-flow (https://github.com/nvie/gitflow)
SourceTree
GitKraken
ただし、近年ではよりシンプルなブランチ戦略を好む開発者も増えており、Git-flowよりも軽量で柔軟なアプローチを選択することもあります。


メインブランチ:

main: リリース可能な安定した状態のコードが存在するメインブランチです。一般的に直接このブランチにコミットすることはなく、代わりにリリース用のreleaseブランチまたは緊急のバグ修正用のhotfixブランチからマージされます。

develop: 開発用のメインブランチで、新しい機能の追加やバグ修正が行われる場所です。開発が進むにつれて、様々なフィーチャーブランチがdevelopにマージされます。リリース前の段階での安定した状態が維持されるように心がけます。

サポートブランチ:

feature: 新しい機能を開発するためのブランチです。通常、developブランチから派生して作成され、フィーチャーの開発が完了したらdevelopにマージされます。フィーチャーごとにブランチが作成されるので、個別の機能が独立して開発されます。

フィーチャーブランチの作成と切り替え

git checkout develop
git pull origin develop
git flow feature start new-feature

release: リリースの準備が整ったときに作成されるブランチです。リリース前の最終的なテストやバグ修正を行います。準備が整ったら、mainとdevelopにマージされます。

リリースブランチの作成と切り替え

git checkout develop
git pull origin develop
git flow release start 1.0.0

hotfix: 緊急のバグ修正を行うためのブランチです。本番環境で発生したバグに対処する際に使用します。mainブランチから派生して作成され、修正が完了したらmainとdevelopにマージされます。

ホットフィックスブランチの作成と切り替え

git checkout main
git pull origin main
git flow hotfix start hotfix-1.0.1

pull requestについて

Pull Request(プルリクエスト)は、ソフトウェア開発において特にGitなどのバージョン管理システムを使用する共同プロジェクトにおいて、コードベースへの変更を提案する手法です。プルリクエストを使用することで、開発者は自分の行った変更を他のメンバーに通知し、これらの変更をレビューして本体のコードベースにマージ(統合)してもらうことを要請することができます。

典型的なプルリクエストのワークフローは以下の通りです:

リポジトリのフォーク: プロジェクトに変更を加えたい場合、まず元のリポジトリをフォークします。これにより、GitHub(または他のバージョン管理ホスティングサービス)アカウント下にリポジトリのコピーが作成されます。

新しいブランチの作成: フォークしたリポジトリで新しいブランチを作成します。このブランチには、コードベースに加えたい具体的な変更内容が含まれます。

変更の実施: 新しいブランチでコードの変更、新しい機能の追加、バグの修正、改善などを行います。

コミットの作成: 変更を加えるたびに、コミットを作成します。コミットはコードの特定の時点のスナップショットのようなもので、変更の履歴を追跡するのに役立ちます。

ブランチのプッシュ: 変更が完了したら、新しいブランチ(およびそのコミット)をフォークしたリポジトリにプッシュします。

プルリクエストの作成: ここで、プルリクエストを作成します。これは、元のリポジトリの管理者に対して、自分の変更内容をレビューしてもらい、本体のコードベースにマージしてもらう公式な要請となります。

議論とレビュー: 他の開発者がプルリクエストをレビューし、フィードバックや変更の提案、質問などを行います。

継続的インテグレーション(CI)テスト: 多くのプロジェクトでは、プルリクエストに対して自動的にテストを実行する継続的インテグレーションシステムを設定しています。これにより、変更がエラーや既存の機能の破壊を引き起こさないことを確認します。

プルリクエストのマージ: プルリクエストが承認され、必要なすべてのチェックをパスした場合、本体のコードベースにマージできます。これにより、変更がプロジェクトに取り込まれます。

プルリクエストはオープンソースのソフトウェア開発や共同プロジェクトにおいて重要な要素です。複数のコントリビューターからの変更を構造化された方法で統合することができ、適切なレビューやテストを保証します。

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