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GitHub Copilot CLI() が公開されました。ターミナルから直接 Copilot に自然言語で指示してコードを書かせたり、コマンドを実行させたりできるようになりました。実際に触ってみたので、導入から日本語でのサンプル実行までを紹介します。


インストール手順

インストール

まずは npm でインストールします。

npm install -g @github/copilot

バージョン確認

copilot --version

私の環境では 0.0.328 が入りました。初回起動時には GitHub 認証と「フォルダを信頼するか」の確認が表示されます。ここで許可すると、指定ディレクトリ内のファイル参照や実行が可能になります。

copilot-cli.png


日本語でコード生成を試す

プロンプト例

今回はサンプルとして「1から100までの数をランダムに10個生成し、最大値、最小値、平均値を計算して表示するPythonプログラム」を書かせてみます。

copilot "Pythonでランダムに1から100までの数を10個生成し、最大値、最小値、平均値を計算して表示するプログラムを書いてください"

結果として、random_stats.py というファイルが生成されました。


生成されたコード

import random

def generate_random_numbers():
    """1から100までのランダムな数を10個生成し、統計情報を表示する"""
    numbers = [random.randint(1, 100) for _ in range(10)]

    max_value = max(numbers)
    min_value = min(numbers)
    average = sum(numbers) / len(numbers)

    print("生成された数値:", numbers)
    print(f"最大値: {max_value}")
    print(f"最小値: {min_value}")
    print(f"平均値: {average:.2f}")

    return numbers, max_value, min_value, average

if __name__ == "__main__":
    generate_random_numbers()

実際の実行例

Copilot CLI はコードを生成するだけでなく、「プログラムを実行して動作確認しましょう」といった丁寧な指示も出してくれました。

 ● 1から100までの数をランダムに10個生成し、最大値、最小値、平均値を計算するPythonプログラムを作成します。

 ✓ Create random_stats.py
   ~/work/GithubCopilotCLI/test/random_stats.py
   ↪ 22 lines added...

 ● プログラムを作成しました。実行して動作を確認してみましょう:

 ✓ Pythonプログラムを実行してランダムな数値の統計を表示
   $ cd /home/devuser/work/GithubCopilotCLI/test && python random_stats.py
   ↪ 5 lines...

 ● プログラムが正常に動作しました!何回か実行して、異なるランダムな結果が得られることを確認してみましょう:

 ✓ プログラムをもう一度実行して異なる結果を確認
   $ python random_stats.py
   ↪ 5 lines...

 ● 完璧です!作成したプログラムの特徴は以下の通りです:

   ### プログラムの機能

   * random.randint(1, 100)を使用して1から100までのランダムな整数を10個生成
   * max()、min()、sum()の組み込み関数を使用して統計値を計算
   * 平均値は小数点以下2桁まで表示(:.2fフォーマット)
   * 生成された数値と統計情報を分かりやすく表示

   ### 実行結果の例

   実行するたびに異なるランダムな数値が生成され、それぞれの最大値、最小値、平均値が正しく計算・表示されています。

   プログラムは再利用可能な関数として構成されており、必要に応じて他のプログラムからもインポートして使用できます。

このように、Copilot CLI はコード生成だけでなく、動作確認の流れまで含めて丁寧にガイドしてくれるのが特徴的でした。


有料プランとプレミアムリクエスト

Copilot CLI を利用するには Copilot Pro以上の有料プラン が必要です。無料プランでは利用できません。

さらに、Copilot CLI によるリクエストは 「プレミアムリクエスト(Premium Request)」 としてカウントされます。これは強力なモデル(Claude Sonnet 4 や GPT-5 など)を利用するためのリソース枠で、プランごとに月間の上限があります。

  • Copilot Free: 50 リクエスト/月
  • Copilot Pro: 300 リクエスト/月
  • Copilot Pro+: 1,500 リクエスト/月
  • Copilot Business: 300 リクエスト/ユーザー/月(組織管理機能付き)

上限を超えた場合、Pro 以上のプランでは追加リクエストを課金購入できます(1 リクエストあたり約 0.04 USD)。ただし、Free では追加購入はできません。なお、Business/Enterprise では管理者が「超過を許可するか/ブロックするか」のポリシーを設定可能です。

👉 「Copilot CLI を日常的に利用するなら Pro 以上が必須」「大量に使うなら Pro+ か Business を検討」といった指針を記事に含めると読者に親切です。


使ってみて感じたこと

実際に触ってみて特に便利だと感じたのは、GitHubリポジトリとの連携のしやすさです。リポジトリを指定するだけで、コードレビューや ISSUE 登録などが特別な処理無しに行える点は、普段の開発フローに自然に組み込める強みだと思いました。GitHubエコシステムに統合されていることのメリットを実感できます。


まとめ

  • GitHub Copilot CLI は npm で簡単に導入可能
  • 初回に GitHub 認証とフォルダの信頼確認が必要
  • 日本語で指示しても問題なくコードが生成される
  • 10行前後のちょっとしたプログラムならすぐに試せる
  • 実行結果までガイドしてくれるのが特徴的
  • 有料プラン必須であり、プレミアムリクエストの枠を消費する仕組み

小規模プログラムの自動生成にも十分使えそうです。GitHub エコシステムに統合されているため、今後は CLI を経由したワークフローも増えていくことを期待しています。

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