iPhone12にも搭載されたLiDARセンサーで遠隔測定、測量UNITYアプリケーションの研究開発
IntelのLiDARセンサーを利用して遠隔で物体の長さを測定するアプリケーションを開発しました。Intel RealSense LiDAR Camera L515で深度情報を測定し、UNITYのアプリケーションで長さを表示します。
クライアントの課題は危険な場所での測定や測定業務を自動化して人員不足を解決
iPad ProにLiDARセンサーが搭載されたブログ記事を配信したところ数多くの問い合わせをいただきました。iPhone12にも搭載され注目を集めている技術です。
IPAD PROに「LIDARスキャナ」が搭載。3D認識の向上でAR開発が加速。
危険が伴う場所での遠隔測定、人員不足のために測定業務を自動化したいという課題でのお問い合わせありました。そこで弊社ではiPad ProやiPhone12より精度の高いIntel RealSense LiDAR Camera L515を利用して遠隔測定アプリケーションを作成する研究開発をしました。
LiDARスキャナとは
LiDARスキャナの LiDAR は「Light Detection and Ranging」略で、光で距離を測定する技術のことです。近年の自動運転技術でもLiDARは注目されています。市街地における自動運転にはLiDARが必要不可欠と言われるほどの技術です。
LiDARセンサーアプリケーション特徴
LiDARセンサーで物体を3Dスキャンします。
3Dスキャンしたポイントクラウド(点群データ)はUNITYアプリに表示されます。
Unityアプリケーションで物体との距離、測定したい個所を測定します。
下記の研究開発では、実測値とLiDARセンサーでの計測値の誤差がどのくらいかを測定しました。
500mm離れた場合の誤差は5mmという結果になりました。しかしIntel RealSense LiDAR Camera L515の仕様書では1mmの誤差まで測定できるとありますのでアプリケーションの改善が必要です。
Intel RealSense LiDAR Camera L515を利用してUnityアプリケーションで測定(※)
Intel RealSense LiDAR Camera L515は高解像度/高精度の深度データを必要とする屋内/屋外アプリケーションの開発に重点をおいた距離測定デプスカメラです。
下記の動画を測定方法をご覧にしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=dIesUtSxvlY
LiDARセンサーアプリケーションの改善ポイント
LiDARで3Dスキャンしたポイントクラウド(点群データ)をより高解像度にします。
測定する開始点と終了点をの精度をあげます。さらに自動測定にします。
開発期間
期間:2020年10月~2020年11月
規模:2人月
対応範囲
要件定義
- 弊社で要件定義をまとめました。
基本設計・詳細設計
- 基本設計書と詳細設計書を作成して業務の実用と距離測定ロジックをあわせて設計して実施しました
コーデイング
- 弊社でUnityコーデイング規約に沿ってコーデイングしました
システムテスト
- 単体テスト距離測定モジュールをテスト実施しました
LiDARセンサーアプリ開発の技術
- 開発言語:Unity
今後のアップデート
- 現在誤差は5㎜となります。Intel RealSense LiDAR Camera L515の仕様書では1mmまでの誤差となっています。調査して改善版をアップデートします
参考実績
7セグメントディスプレイのデジタル数字認識OCRモジュール開発(SSOCR)