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【2025年最新】Amazon Q Developer完全攻略ガイド:VS Codeで爆速コーディングを実現する

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はじめに:なぜ今、Amazon Qなのか?

AWSが提供する生成AIアシスタント Amazon Q は、2025年に入り、開発者の生産性を劇的に向上させるツールとして進化を遂げています。特に、日本語での対話サポートの強化や、CLIエージェントといった新機能の登場により、もはや「試してみる」フェーズから「本格的に活用する」フェーズへと移行しました。

本記事は、Amazon Qをこれから使い始める初心者の方、あるいは「CodeWhispererと何が違うの?」と疑問に思っている方に向けて、Amazon Q Developerの導入から、VS Codeでの具体的な活用方法、そして現場で役立つ「爆速コーディング」のテクニックまでを完全解説します。

この記事を読めば、あなたはAmazon Qを使いこなし、開発効率を飛躍的に向上させるための第一歩を踏み出せるでしょう。


1. Amazon Qの全体像:DeveloperとBusinessの違い

Amazon Qには大きく分けて2つの主要なエディションがあります。Qiitaの読者の皆さんが主に使うのは「Developer」ですが、その違いを明確にしておきましょう。

エディション 対象ユーザー 主な目的 活用シーン
Amazon Q Developer ソフトウェア開発者、IT専門家 開発ライフサイクル全体の生産性向上 コード生成、デバッグ、テスト生成、AWSリソース最適化
Amazon Q Business 企業内の一般従業員 企業データに基づいた質問応答、業務効率化 社内ドキュメント検索、FAQ自動応答、レポート作成支援

Amazon Q Developer は、あなたのIDE(VS Codeなど)に常駐し、コードに関するあらゆる作業をサポートする専門家だと考えてください。


2. 準備編:VS Codeへの導入ステップ(5分で完了)

Amazon Q Developerは、VS Codeの拡張機能として提供されています。導入は非常に簡単です。

Step 1: AWS Toolkitのインストール

  1. VS Codeを開き、拡張機能ビュー(Ctrl+Shift+X または Cmd+Shift+X)を開きます。
  2. 検索バーに「AWS Toolkit」と入力し、インストールします。

Step 2: AWS Builder IDでログイン

  1. VS Codeの左側のアクティビティバーにAWSアイコンが表示されるのでクリックします。
  2. 「Amazon Q」セクションの「Start」ボタンをクリックします。
  3. 画面の指示に従い、AWS Builder IDでログインします。AWSアカウントは必須ではありません。メールアドレスがあれば無料で作成できます。

ログインが完了すると、VS CodeのサイドバーにAmazon Qのチャットパネルが表示され、すぐに利用可能になります。


3. 実践編:Amazon Qで実現する「爆速コーディング」

ここからは、Amazon Q Developerの真価が発揮される具体的な活用シーンを、Pythonのサンプルコードを交えて紹介します。

シーン1:コメントからのコード自動生成(インライン補完)

Amazon Qの最も強力な機能の一つが、コメントや関数名からコード全体を自動で生成するインライン補完です。

例えば、example.pyというファイルで、以下のコメントを入力してみましょう。

# example.py

# S3バケット名とファイルパスを受け取り、ファイルをアップロードするPython関数を作成してください。
# boto3ライブラリを使用し、アップロードが成功した場合はTrueを返します。
def upload_file_to_s3(bucket_name: str, file_path: str, object_name: str) -> bool:
    # ここにカーソルを置くと、Amazon Qがコードを提案します

カーソルを次の行に置くと、Amazon Qがリアルタイムで以下のコードを提案します。Tabキーを押すだけで、数十行のコードが一瞬で完成します。

# Amazon Qが提案するコード(Tabで確定)
    """
    S3バケットにファイルをアップロードする
    """
    import logging
    import boto3
    from botocore.exceptions import ClientError

    s3_client = boto3.client('s3')
    try:
        response = s3_client.upload_file(file_path, bucket_name, object_name)
    except ClientError as e:
        logging.error(e)
        return False
    return True

シーン2:チャット機能でデバッグと解説

コードのバグ修正や、既存コードの理解に時間を費やすのはもったいないです。Amazon Qのチャットパネルにコードを貼り付け、日本語で質問してみましょう。

例えば、以下のコードにはリストのインデックスに関するバグがあります。

# example_bug.py
def get_item_by_index(data_list, index):
    # リストの要素数をチェックせずにアクセスしている
    if index >= 0:
        return data_list[index]
    return None

my_list = ["A", "B", "C"]
print(get_item_by_index(my_list, 3)) # 存在しないインデックス

Amazon Qへの質問:

このPythonコードのバグを見つけて、修正案を提示してください。また、このバグが起こる理由を日本語で解説してください。

Amazon Qの回答(想定):

このコードには、リストの範囲外のインデックスにアクセスしようとする IndexError のバグがあります。

バグの原因:
get_item_by_index 関数内で、index がリストの要素数(len(data_list))を超えているかどうかのチェックが行われていません。Pythonのリストは0から始まるため、要素数が3のリストの有効なインデックスは0, 1, 2です。index=3 は範囲外です。

修正案:
以下の通り、index がリストの有効な範囲内にあるかを確認する条件を追加します。

def get_item_by_index(data_list, index):
    if 0 <= index < len(data_list): # ここを修正
        return data_list[index]
    return None

シーン3:ユニットテストの自動生成

開発者が最も時間をかけたくない作業の一つが、テストコードの作成です。Amazon Qは、選択した関数に対して自動でユニットテストを生成できます。

  1. upload_file_to_s3 関数を選択します。
  2. Amazon Qチャットパネルで、/test と入力して送信します。

Amazon Qは、boto3のモック(motoライブラリなど)を使用した、現実的なテストコードを提案してくれます。

# Amazon Qが提案するテストコード(一部抜粋)
import unittest
from unittest.mock import patch
from example import upload_file_to_s3 # シーン1で作成した関数をインポート

class TestS3Upload(unittest.TestCase):
    @patch('boto3.client')
    def test_upload_success(self, mock_boto_client):
        # モックの設定
        mock_s3 = mock_boto_client.return_value
        mock_s3.upload_file.return_value = None # 成功時はNoneを返す

        result = upload_file_to_s3("test-bucket", "/tmp/test.txt", "key/test.txt")
        self.assertTrue(result)
        mock_s3.upload_file.assert_called_once()

    # ... 失敗ケースのテストも生成されます

4. 応用編:AWSリソースの最適化とCLIエージェント

Amazon Q Developerは、IDE内でのコーディング支援に留まりません。

AWSリソースの最適化とセキュリティチェック

Amazon Qは、AWSコンソールやIDE内で、あなたのAWSリソースを分析し、コスト削減の提案セキュリティ脆弱性の検出を行います。

  • コスト最適化: 「このLambda関数のメモリ設定は最適ですか?」と質問すると、過去の実行ログに基づいた具体的な改善案を提示します。
  • セキュリティ: コード内のハードコードされた認証情報や、脆弱な設定を自動で検出し、修正案を提案します。

2025年新機能:CLIエージェント

ターミナル(CLI)での作業が多い開発者にとって朗報です。Amazon Q CLIエージェントは、複雑なAWS CLIコマンドを、自然言語で実行できるようにサポートします。

例:

あなた: 「東京リージョンにある、名前が prod-web-server で始まるEC2インスタンスをすべて停止して」

Amazon Q CLI: aws ec2 stop-instances --instance-ids $(aws ec2 describe-instances --filters "Name=tag:Name,Values=prod-web-server*" "Name=instance-state-name,Values=running" --query "Reservations[].Instances[].InstanceId" --output text --region ap-northeast-1)

あなた: 「実行していいですか?」

このように、複雑で忘れがちなコマンドをAIが生成し、確認後に実行できるため、ヒューマンエラーを防ぎつつ作業を高速化できます。


5. 料金プランのポイント:Freeでどこまでできる?

Amazon Q Developerは、個人開発者や学生にとって非常に優しい料金体系です。

プラン 料金 主な機能 こんな人におすすめ
Free 無料 インラインコード補完、基本的なチャット質問(月間クエリ制限あり) まず試してみたい初心者、個人開発者、学生
Pro $19/ユーザー/月 無制限のコード生成・チャット、セキュリティスキャン、AWS最適化、ユニットテスト生成 業務で本格的に活用したいプロのエンジニア、チーム開発

まずはFreeプランでAmazon Qの強力なインライン補完を体験し、業務でデバッグやテスト生成の必要性を感じたらProプランへの移行を検討するのがベストです。


まとめ:Amazon Qを使いこなすための3つのコツ

Amazon Q Developerは、単なるコード補完ツールではなく、あなたの隣にいる優秀なペアプログラマーです。最大限に活用するためのコツを3つご紹介します。

  1. 日本語で具体的に質問する: 2025年現在、日本語での理解度が非常に高まっています。「〇〇のコードを書いて」だけでなく、「このコードのセキュリティ上の問題点を指摘し、Pythonのベストプラクティスに従って修正して」のように、具体的な指示を出すことで、より質の高い回答が得られます。
  2. AWSの知識と組み合わせる: Amazon QはAWSのドキュメントやAPIに精通しています。AWSのサービスに関する質問や、リソースの最適化に関する相談を積極的に行いましょう。
  3. / コマンドを使いこなす: チャットパネルで /explain (コード解説)、/fix (バグ修正)、/test (テスト生成) といったスラッシュコマンドを使いこなすことで、作業効率が格段に向上します。

Amazon Qは、開発の未来を形作るツールです。ぜひこの機会に導入し、あなたの開発スタイルを「爆速」へと進化させてください!


参考文献

[1] AWS. Amazon Q Developer ユーザーガイド.
[2] Zenn. 【2025年最新版】Amazon Qの全種類を完全整理!Business・Developer・各サービス内機能の違いを徹底解説.
[3] DevelopersIO. Amazon Q Developer CLIで日本語による対話コーディングを試してみた.

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