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Azureのデータ管理自習まとめ

Last updated at Posted at 2025-12-03

🚀 Azureで始めるデータ運用:コアとなるストレージサービス徹底解説

Azureは、画像やログ、データベースなど、あらゆるデータ形式に対応するための多様なサービス群を提供しています。その基盤となり、データの永続化とアクセスの中核を担うのが、 **Azure Storage Account(ストレージアカウント)**です。

この記事では、データ運用の要となるストレージアカウントの基本から、Azureの主要なストレージサービスまでを詳しく解説します。


1. Azure Storage Account:データ永続化の基盤

ストレージアカウントは、Azure上でデータを安全に保管し、アクセスするためのコンテナです。作成時には、データのアクセス性、パフォーマンス、そして最も重要な耐久性を決定する主要な設定を行います。

1-1. 主要設定項目

項目 概要 重要なポイント
ストレージアカウント名 Azure全体で**一意(ユニーク)**である必要があります。 サービスへのアクセスURLの一部となります。
リージョン データを保存する物理的な地理的位置 データへのアクセス速度(レイテンシ)や料金に影響します。
パフォーマンス Standard(HDDベース)かPremium(SSDベース)を選択。 Premiumは低レイテンシが必要なワークロードに最適です。
冗長性 障害に備え、データの複製場所を定義します。 データ耐久性を保証する最重要設定です。

2. データの「安心」を保証する仕組み:冗長性オプション

Azure Storage Accountの最大の強みの一つが、高度な冗長性です。これにより、単一の障害から大規模な災害まで、様々なレベルの脅威からデータを保護します。

2-1. 冗長性の構成:ローカルコピーと地理的コピー

冗長性オプションは、主に以下の2つのコピー方法を組み合わせて構成されます。

コピー方法 コピー対象 目的 耐久性の確保
同期的コピー プライマリリージョン内の3つの可用性ゾーン (AZ) **単一障害(ローカル障害)**への対応 データセンター内のサーバーやドライブ障害からデータを保護します。
非同期的コピー セカンダリリージョン(地理的ペア) **リージョン障害(大規模災害)**への対応 地理的に離れた場所へ複製し、プライマリリージョン全体の障害から復旧を可能にします。

ストレージアカウントを作成したリージョンをプライマリリージョン、その地理的に離れたペアとなるリージョンをセカンダリリージョンと呼びます。(例:東日本 ⇄ 西日本)

この組み合わせにより、データはまずプライマリリージョン内の3か所に複製され(高可用性)、さらにセカンダリリージョンにも複製される(災害耐性)ことで、最高レベルの耐久性を実現します。


3. データにアクセスするための窓口:エンドポイント

ストレージアカウントを作成すると、データへのアクセスを可能にする**エンドポイント(URL)**が自動で発行されます。

  • プライマリエンドポイント:
    • クライアントがデータを読み書きする際に接続するメインのアドレスです。
  • セカンダリエンドポイント:
    • 地理冗長オプション(GRS/GZRSなど)を選択した場合にのみ発行されます。
    • 通常は読み取り専用です。プライマリリージョンが利用不能になった際、セカンダリの複製データにアクセスするために使用されます。

4. Azureの主要なストレージサービス一覧

Azure Storage Accountが提供する主要なサービス(コンテナ)は、扱うデータの種類や用途に応じて使い分けられます。

サービス名 最適なデータ形式 特徴/ユースケース
Azure Blob Storage 非構造化データ(画像、動画、ログファイルなど) 大容量のオブジェクトストレージ。Webサイトの静的コンテンツホスティングも可能。
Azure Files ファイル共有(SMBプロトコル) クラウドベースのファイルサーバー。OSのエクスプローラー等からドライブとしてマウント可能。
Azure Queue Storage メッセージング アプリケーションコンポーネント間の非同期メッセージング。疎結合システムの実現。
Azure Table Storage 半構造化データ(NoSQL) 大規模なキー/属性ストア。シンプルなクエリと高速なアクセスが特徴。

5. 詳細解説:Azure Blob Storage

Blob Storageは、非構造化データを「オブジェクト」として扱うエンタープライズ向けのストレージです。

5-1. アクセス層:データ鮮度に応じたコスト最適化

Blob Storageでは、オブジェクト単位でアクセス頻度に基づいた3つのアクセス層を設定でき、ストレージコストを最適化できます。

  • ホット (Hot)頻繁にアクセスされるデータ(高料金、低アクセス料)。
  • クール (Cool):アクセス頻度は低いが、30日以上保管されるデータ(低料金、高アクセス料)。
  • アーカイブ (Archive)ほとんどアクセスなし180日以上保管される長期保存データ(最低料金、最高アクセス料、取り出しに時間がかかる)。

5-2. データ保護とセキュリティ

Blob Storageは、以下のような豊富な機能でデータとアクセスを保護します。

  • アクセス承認:
    • 共有キー承認:フルアクセスが可能なアカウントアクセスキーを利用。
    • Azure ADでの承認:ユーザーやアプリケーションに最小限の権限(RBACロール)を割り当ててアクセスを制御。
    • 共有アクセス署名 (SAS):有効期限や権限を制限した一時的なアクセスURL(SASトークン)を生成し、第三者への制限付きアクセスを委任。
  • その他の保護機能:
    • バージョン管理、論理削除(ソフトデリート)、スナップショット、不変Blobストレージなど。

6. 詳細解説:Azure Queue Storage

Queue Storageは、アプリケーションのコンポーネント間で大量のメッセージを格納し、受け渡しするためのキューサービスです。

6-1. 疎結合の実現

Queue Storageの最大の利点は、コンポーネント間の疎結合を実現できる点です。

疎結合:メッセージキューを介することで、各コンポーネントが互いの詳細を知らなくても通信できる状態。これにより、一方のコンポーネントに障害が発生しても、もう一方に影響が及びにくくなり、システムの耐障害性が大幅に向上します。

6-2. メッセージの取り扱い

  • メッセージには最大有効期限を設定可能です。
  • 従来のキューと異なり、Azure Queue Storageではメッセージをキューから取り出しても自動的に削除されません。使用者が処理完了後に明示的に削除する必要があります。

7. 詳細解説:Azure Files

Azure Filesは、標準的なSMBプロトコルに対応したクラウドベースのファイル共有サービスです。

Blob Storageとの決定的な違いは、Azure VMやオンプレミスのコンピューターから、WindowsのエクスプローラーやMacのFinderのようにOSのドライブとしてマウントし、ファイル共有として利用できる点です。

7-1. アクセス層

Filesにもアクセス層が用意されており、「トランザクション量」や「スループット性能」の要件に応じて、パフォーマンスとコストのバランスを取ることができます。

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