28
29

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

iOSAdvent Calendar 2013

Day 7

EstimoteSDKを使ってみた

Last updated at Posted at 2013-12-07

いやなんか勢い余ってiOS Advent Calendarに申し込んでみたんですが、ほんと皆さん内容が充実すぎてまじすげーって感動してます!そんな僕はどうしようか悩んだんですが、ちょうど購入してからしばらく放置していたEstimote社のEstimote Beaconをいい加減触ってみたくって悶々としていたのでこれを触りつつ 7日目のネタにしようと思いました。
実はiBeaconのAdventCalendarも存在していて、内容だだかぶり感満載なんですが、もう後戻りできないのでこのネタでいっちゃいます!

Estimote Beacon 利用イメージ

一応リンク貼っときます。
http://www.youtube.com/watch?v=sUIqfjpInxY

Estimote Beacon

パッケージはかっこいいですね。なんかピーターモービルのUXハニカム構造を思い出したのは僕だけじゃないはず。

IMG_0552.JPG

結構びっくりなのが、裏パッケージにCEOと思わしき人が手書きでサインしてくれてます。僕の名前も書いてます。届くのが遅かったのはこのせいでしょうか。

IMG_0554.JPG

CEOでファウンダーのJakubの名刺です。若いですね。

IMG_0556.JPG

一つのパッケージに3つ入ってます。色は選べなかったんですよね。

IMG_0559.JPG

実物はこんな感じ。岩をモチーフにしたシリコン製の素材です。スイッチもなんもないです。ちなみに背面は粘着テープがついてて、壁とかに貼り付けたい場合は簡単に貼り付けられそうです。

IMG_0562.JPG

で、 まずはSDKを使って開発する前に、Estimote Virtual Beacon ってサンプルアプリがEstimoteから提供されているのでこいつでEstimote Beaconの状態をみてみます。

IMG_0566.PNG

いくつかデモがあります。適当に見てみました。

IMG_0572.PNG

ちかくのEstimote Beaconが検出されます。2パッケージ入手したので合計6つですね。

IMG_0573.PNG

詳細がみれる画面です。どうもEstimote BeaconのUUIDは"B9407F30-F5F8-466E-AFF9-25556B57FE6D" で一律固定みたいです。なので、検知する側は、上記UUIDで検索かけることで近隣のEstimoteBeaconを見つけることができるかもしれません。隣に住んでるギークな女子大生が使っているかもしれませんね。

IMG_0574.PNG

すごく気になるのは、殆ど使ってないにもかかわらずBatteryLevelが62%とだいぶ減ってしまっている点です。どういうことでしょうか。電池の交換方法は不明です。

感度いまいちじゃね?問題

ここですごく気になったんですが、このEstimote Vertial Beacon のデモを使っていて最初に感じたのが、
なんか感度イマイチじゃね?
ってことです。感度イマイチ問題です。

IMG_0575.PNG

こんなUIでEstimote BeaconとiPhone(黒点)の距離を見れるのですが、これがどうも全然機能していない。おそらく青い円が、中心から Immediate / Near / Far を示していると思うのですが、FarなのにImmediateっぽくみえたり、逆にImmediateなのにFarだったり。
このUIがあれば、どこかに隠されたEstimote Beaconを見つけるみたいなゲームができそうなのに、全然見つけられなかった。ここでちょっと、「あれ?まさかへんなの掴まされたんじゃね?会社のお金で買ったのにまずくね?」って焦る。

ひとまずSDK使ってみる

なんかサンプルアプリのバグの可能性もあるので、ひとまずSDK使って開発してみようと思います。

SDKダウンロード

EstimoteSampleプロジェクトを作成し、EstimoteSDKを組みこむ

Xcodeで"EstimoteSample"プロジェクトを作成します。その後、githubからダウンロードしたEstimoteSDKを追加します。

EstimoteSample.xcodeproj.png

フレームワークの追加

以下のフレームワークを追加します。

  • CoreBluetooth.framework
  • CoreLocation.framework
  • SystemConfiguration.framework

EstimoteSample.xcodeproj.png

ジオフェンシングのサンプルコード

ベタなんですが、ジオフェンシングを利用し、入店・退店時に簡単な演出をするようなコードを書いてみました。
Estimote Beaconが、お店においてあるというシチュエーションで、

  • 入店: いらっしゃいませ の声とともにローカルプッシュ
  • 退店: ありがとうございました の声とともにローカルプッシュ
    ※アプリが起動中なら声、停止中もしくはバックグラウンドならローカルプッシュ。
    というような演出です。
ViewController.m
//
//  ViewController.m
//  EstimoteSample
//
//  Created by Takatomo Okitsu on 2013/12/08.
//  Copyright (c) 2013年 Takatomo Okitsu. All rights reserved.
//


#import "ViewController.h"
#import "ESTBeaconManager.h"
#import <AVFoundation/AVFoundation.h>

@interface ViewController () <ESTBeaconManagerDelegate>

@property (nonatomic, strong) ESTBeaconManager* beaconManager;
@property (nonatomic, strong) ESTBeacon* selectedBeacon;
@property (nonatomic, strong) AVSpeechSynthesizer* speechSynthesizer;

@end

@implementation ViewController

- (void)viewDidLoad
{
    [super viewDidLoad];
    
    self.beaconManager = [[ESTBeaconManager alloc] init];
    self.beaconManager.delegate = self;
    self.beaconManager.avoidUnknownStateBeacons = YES;
    
    //特定のEstimote Beaconで固定にする。
    ESTBeaconRegion* region = [[ESTBeaconRegion alloc] initRegionWithMajor:49220
                                                                     minor:58122
                                                                identifier:@"B9407F30-F5F8-466E-AFF9-25556B57FE6D"];
    
    [self.beaconManager startMonitoringForRegion:region];
    
    [self.beaconManager requestStateForRegion:region];
    
    _speechSynthesizer = [[AVSpeechSynthesizer alloc] init];
}

- (void)didReceiveMemoryWarning
{
    [super didReceiveMemoryWarning];
    // Dispose of any resources that can be recreated.
}

-(void)beaconManager:(ESTBeaconManager *)manager didDetermineState:(CLRegionState)state forRegion:(ESTBeaconRegion *)region
{
    if (state == CLRegionStateInside) {
        NSLog(@"inside now.");
    } else if (state == CLRegionStateOutside){
        NSLog(@"outside now.");
    }
}

-(void)beaconManager:(ESTBeaconManager *)manager didEnterRegion:(ESTBeaconRegion *)region
{
    [self say:@"いらっしゃいませ"];

    // present local notification
    UILocalNotification *notification = [[UILocalNotification alloc] init];
    notification.alertBody = @"いらっしゃいませ";
    notification.soundName = UILocalNotificationDefaultSoundName;
    
    [[UIApplication sharedApplication] presentLocalNotificationNow:notification];
}

-(void)beaconManager:(ESTBeaconManager *)manager didExitRegion:(ESTBeaconRegion *)region
{
    [self say:@"ありがとうございました"];
    
    // present local notification
    UILocalNotification *notification = [[UILocalNotification alloc] init];
    notification.alertBody = @"ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。";
    notification.soundName = UILocalNotificationDefaultSoundName;
    
    [[UIApplication sharedApplication] presentLocalNotificationNow:notification];
}

-(void)say:(NSString*)text
{
    AVSpeechUtterance *utterance = [AVSpeechUtterance speechUtteranceWithString:text];
    [_speechSynthesizer speakUtterance:utterance];
}

@end

iOS7から追加されたAVSpeechUtteranceを使ったしゃべる演出は、以下のiBeacon AdventCalendarのものを参考にさせていただきました。面白いですね!

これで実機でアプリを起動すると、Estimote Beaconに5Mぐらい近づくと、いらっしゃいませのPush(もしくは声)が来て、今度は5Mぐらい離れるとありがとうございましたのPush(もしくは声)が来ました!

サンプルコード見てもらえるとわかるのですが、ESTBeaconManagerは、EstimoteSDKのクラスなのですが、ほぼほぼCLLocationManagerのラッパーです。他にもいくつかクラスありますが、これらもCoreLocationのなにかしらのクラスのラッパーです。EstimoteSDKでは何をやってるんだろうというぐらいに薄いです。Estimote Beaconのバッテリー状況取得するとか、いくつかハードウェア情報がAPI的に容易にとれるというだけで、あまりメリットはなさそうです。

ソースはgithubにあげときます。
https://github.com/okitsutakatomo/EstimoteSample

所感

本当に簡単なサンプルで恐縮ですが、使ってみてわかったことを書きます。

  • NFCとかと比べると近距離での感度が悪い。特にproximityの値を判定した場合に、めちゃくちゃ近い距離なのに、3秒後ぐらいにやっとImmediateと判定されるレベル。これがiBeaconの仕様なのか、iOS7のCoreLocationAPIの制約なのか、EstimoteBeaconのハードのせいなのか不明。
  • 正直このデバイスを実店舗で使って、満足するユーザ体験を提供できるかどうかだと微妙。
  • iBeaconのiOSAPI自体はシンプル。EstimoteSDKの必要性はあまり感じない。
28
29
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
28
29

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?