社内環境にはプロキシー経由でインタネットをアクセスすることが多いです。
いろいろなアプリがインストール・利用するときに、プロキシーの設定でハマってしまって、数時間をかかって解決できなかった問題が、家に帰って、自分のパソコンで数分で解決したことがありますでしょうか。
今回はあえて自分のパソコンにプロキシーが必要な環境を作成してみます。
バージョン情報
今回に使用する主なソフトウェアバージョンは以下の通りです。
バージョン | 備考 | |
---|---|---|
HOST OS | Window 10 バージョン2004(OSビルド19041.208) | |
VirtualBox | 6.1.6 | 2020/05/03最新版 |
Guest OS | CentOS 7.8(2003) | |
プロキシーサーバー | squid | Windows Sub System for Linux(ubuntu)にインストール済み |
事前準備
ホストオンリーネットワークアダプタの設定の確認
ホストオンリーネットワークアダプタはGuestOSとHostOSの間しか通信できないアダプタです。
GuestOSがHostOSのみ通信させ、HostOSに起動したJmeterのプロキシー機能を経由で外部と通信させます。
次の手順で設定を確認します。
VirtualBoxを起動し、メニュー「ファイル」⇒「ホストネットワークマネージャー」を開き、ホストオンリーネットワークアダプタが存在し、DHCPサーバーが有効になっていることを確認します。
存在しなかったら、 作成してDHCPを有効かします。
CentOSイメージダウンロード
CentOSホームページからMinimal ISOをダウンロードします。
仮想マシン作成
次の手順で仮想マシンを作成します。
- VirtualBoxメニュー「仮想マシン」⇒「新規」を選択します。
- 「名前とオペレーティングシステム」画面で、「名前」に「CentOS7-2003」を入力し、「次へ」をクリックします。
- 「メモリーサイズ」画面はそのままで「次へ」をクリックします。
- 「ハードディスク」画面はそのままで「作成」をクリックします。
- 「ハードディスクのファイルタイプ」画面はそのままで「次へ」をクリックします。
- 「物理ハードディスクにあるストレージ」画面はそのままで「次へ」をクリックします。
- 「ファイルの場所とサイズ」画面はそのままで「作成」をクリックします。
作成された仮想マシン「CentOS7-2003」が仮想マシン一覧に表示されます。
仮想マシン設定
次の手順で仮想マシンを設定します。
- 仮想マシン一覧から「CentOS7-2003」を選択し、「設定」メニューをクリックします。
- 「ストレージ」をクリックし、「コントローラー:IDE」の「空」を選択して、「光学ドライブ」右側のアイコンより先ほどダウンロードしたCentOS-7-x86_64-Minimal-2003.isoファイルを選択します。
- 「ネットワーク」をクリックし、「アダプター1」タブの割り当てを「NAT」から「ホストオンリーアダプター」に変更します。
- 「OK」をクリックし設定を完了します。
CentOSインストール
次の手順で仮想マシンを設定します。
- 仮想マシン一覧から「CentOS7-1804」を選択し、「起動」メニューをクリックします。
- 矢印キーで「Install CentOS 7」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「言語選択」画面で「日本語」、「日本語(日本)」を選択し、「続行」をクリックします。
- 「キーボード」が「日本語」になっていることを確認します。
- 「インストール先」をクリックし、そのまま「完了」をクリックします。
- 「ネットワークとホスト名」をクリックし、「Ethernet(enp0s3)」の右側をクリックし「ON」に変更します。IPアドレスが表示されましたら、「設定」をクリックし、「全般」タブの「この接続が利用可能になったときは自動的に接続する」をチェックし「保存」をクリックします。続いて「完了」をクリックします。「ネットワークとホスト名」の下に、「有線(enp0s3)が接続されました」が表示されることを確認します。
- 「インストールの開始」をクリックして、インストールを開始します。
- 「ユーザーの設定」画面で「ROOTパスワード」をクリックし、「rootパスワード」と「確認」に「password」を入力し、「完了」を二回クリックします。
(ここで「このユーザーを管理者にする」をチェックすると、後続のusermod -g wheel user
コマンド実行が要らなくなります) - 同じ画面で「ユーザーの作成」をクリックし、「フルネーム」と「ユーザー名称」に「user」を入力し、「パスワード」と「パスワードの確認」に「pwd」を入力して、「完了」を二回クリックします。ここで「user」というユーザーを作成します。
- 「完了しました!」が表示されましたら、「再起動」をクリックしてインストールを完了します。
CentOS初期設定
CentOSが起動したら、「root」でログインします。
- IPを確認します
ip a
ここで確認されたIPでSSHが接続できるになります。続いてrootユーザーでいくつの設定をします。
2.プロキシー設定
echo export http_proxy=http://192.168.56.1:3128>/etc/profile.d/proxy.sh
echo export https_proxy=http://192.168.56.1:3128>>/etc/profile.d/proxy.sh
source /etc/profile.d/proxy.sh
# 結果確認
curl www.google.co.jp
3.「user」ユーザーを「wheel」グループに追加
「user」がsudoできるため
usermod -g wheel user
4.システム更新
yum -y update
今日はここでおしまい。