TL;DR

ubuntuで，KVM, QEMUを使って壊れてもいい仮想マシンを構築する
特になにもカスタマイズせずにただLinux kernelのビルド&インストールする

system

AL14-72-5GU1
Corei5-12450H
16GB RAM
Ubuntu 24.04 LTS

vmの準備

まず，kvmが使える環境であることを確認する．
以下が0じゃなければcpuが仮想化機能を持ってるらしい．

$ egrep -c '(vmx|svm)' /proc/cpuinfo

以下のコマンドで必要なパッケージをインストール

sudo apt update
sudo apt install -y qemu-kvm libvirt-daemon-system libvirt-clients bridge-utils

sudo kvm-ok

KVM acceleration can be usedが表示されればokらしい

仮想マシンを構築する

まず，仮想ディスクイメージを作る．
以下のコマンドでゲストOSのディスクイメージを作成する．
今回は適当にubuntu-disk.qcow2というイメージを作成する．
一回20Gくらいで作成したところ，ビルドの途中でディスクが埋まったのででかめにとる．

qemu-img create -f qcow2 ~/qemu/ubuntu-disk.qcow2 128G

wgetとかで好きなubuntuのisoイメージをダウンロードしてください．

wget https://releases.ubuntu.com/22.04/ubuntu-22.04.3-live-server-amd64.iso

qemu-system-x86_64 \
    -enable-kvm \
    -m 12G \
    -smp 8 \
    -drive file=ubuntu-disk.qcow2,format=qcow2 \
    -cdrom ubuntu-22.04.3-live-server-amd64.iso \
    -boot d \
    -vga virtio \
    -display sdl \
    -netdev user,id=net0 -device e1000,netdev=net0

ubuntuのインストールが終わったら，カーネルビルドが始まります．

vm内の作業

git clone --depth=1 https://github.com/torvalds/linux.git
cd linux

cp /boot/config-$(uname -r) .config
make menuconfig

option:カーネルのバージョン文字列を変更

MakefileのEXTRAVERSIONの文字列をわかりやすい文字列に変更しておくと，インストールしたあとにカーネルが更新されたことがわかりやすくなります．

ビルド

使えるcpuコアを使ってビルド

make -j$(nproc)

インストール

カーネルモジュール＆本体をインストール

sudo make modules_install
sudo make install

GRUB更新＆再起動

sudo update-grub
sudo reboot

再起動後，バージョンが変わっているかチェック

uname -r

現場からは以上です．
お疲れ様でした．