前提など
対象: 何かしらのプログラム言語を少しでも体験したことがある人。(初学者が対象)
開発環境: Windows、Visual Studio Code、Python3系
前回構築した開発環境で学習を進めます。
※Windows10での使用を前提とするが、他OSでも大きく変わらないはずです。
前提: 初学者は公式ドキュメントを元に学習すべきであるが、
社内勉強会を前提としているため、基本を掻い摘んで駆け足で説明します。
分かりにくいところが在っても先ずは全体を通してみてください。
Pythonプログラムの基本
プログラムは予約語、関数、変数などを組み合わせて、処理を記述します。
予約語 とは、プログラム言語においてあらかじめ定義されている文字列の事で、自分が作る変数や関数の名称として使用する事は出来ません。
Pythonの予約語は意外と少ないので一覧を確認してみましょう。
DOS窓を開いて以下の順に入力してください。
Python
import keyword
print(keyword.kwlist)
正しく入力出来ていれば以下の様に表示されます。
予約語の一覧は以下
['False', 'None', 'True', 'and', 'as', 'assert', 'async', 'await', 'break', 'class', 'continue', 'def', 'del', 'elif', 'else', 'except', 'finally', 'for', 'from', 'global', 'if', 'import', 'in', 'is', 'lambda', 'nonlocal', 'not', 'or', 'pass', 'raise', 'return', 'try', 'while', 'with', 'yield']
前述の通り、予約語は変数および関数の名称として使用できません。
変数 とは、データ(値)の入れ物のです。
字のごとく中の値は変えることが出来ます。
コンパイルするプログラミング言語では一般的に型を定義して変数宣言しますが
Pythonの特徴として、自動での型付けを行います。
勿論、型定義しての変数宣言も可能です。
※個人的には型定義した方がバグを減らせると思っています。
関数 とは、入力値をもとに、処理し、結果を返す物です。
いわゆる、プログラムそのものです。
予約語一覧の確認時に使用したprint()も関数ですが 組み込み関数 と言い、
Pythonにあらかじめ組み込まれている関数です。
以下、公式ドキュメントの組み込み関数一覧
https://docs.python.org/ja/3/library/functions.html
まずは関数を体験してみましょう。
前述のDOS窓を利用し以下を入力してください。
print('こんにちは世界')
print(1+3)
実行結果は以下となります。
見ての通り、print関数の場合、文字列を喰わす場合と数字を喰わす場合で処理結果は異なる。
変数を使ってみよう。
以下を入力し実行します。
name='molly'
print(name)
簡単なPythonプログラム
次は、プログラムらしく処理を書いてみよう。
前回、Visual Studio Code で作成した test.py に対して
下記ソースを入力し、ループ、条件分岐の有るプログラムを実行確認しましょう。
num :int = 0
print(num)
while num < 5:
num=num + 1
if num == 3:
print("さん", num)
print(num)
ソース内をザックリ説明
使用された予約語
if 条件分岐を実行するために使われます。
while 式の値が真である間、実行を繰り返すために使われます。
変数宣言
1行目では、num という名称で、整数型の変数を宣言しています。
num :int = 0
2,6,7行目では、見覚えのあるprint関数で出力処理をしています。
3行目では while が使用されていますが
3行目~6行目をnumが5未満の間は繰り返し実行します。
5行目の if はnumが3に成った時のみ、
6行目を実行します。
行頭の4文字単位のスペースはインデントと言います。
Javaなど他の言語では処理ブロックの範囲を指定する場合 { } カッコを使用しますが
Pythonの場合はインデントによりブロックを明確にします。
ソース内のインデントを変更して実行結果の違いを確認してみましょう。
今日はココまで~