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C#開発は VS Code より Visual Studio(2026世代)が効く —— 生産性で選ぶならこっち

Last updated at Posted at 2025-12-23

C#で業務アプリを作るなら、エディタの軽さより「IDEの統合力」が最後に効きます。
私は **VS Code より Visual Studio(2026世代)**推しです。

※本記事は「Visual Studio 2026」という“将来版”の名称を便宜的に使っていますが、主張の中身は 現行の Visual Studio 系IDEが持つ強み(統合デバッグ、診断、ソリューション管理、テスト、設計支援など)を前提にしています。実際の製品名や搭載機能はリリース時点で変わり得ます。


TL;DR

  • C#の本気デバッグ(例外・非同期・スレッド・メモリ)をやるなら Visual Studio が早い
  • ソリューションが大きくなるほど、Visual Studio の統合が効く
  • VS Code は Dev Container / リモート開発で「環境の再現性」が強い
  • ただし“深掘りして直す”瞬発力は、統合IDEに軍配

先に結論がわかる比較表

観点 Visual Studio(2026世代) VS Code
デバッグ(例外/非同期/スレッド) ◎:深掘りが速い ○:可能だが体験は環境依存になりがち
大規模ソリューション運用 ◎:得意領域 ○:できるが統合は薄くなりやすい
テスト(発見/実行/トリアージ) ◎:統合されていて迷いにくい ○:拡張で整うが揃える工夫が要る
診断(性能/メモリ/解析の導線) ◎:調査の入口が作りやすい ○:ツール連携次第
Dev Container(devcontainer) ○:併用は可能 ◎:環境再現・オンボーディングが強い
リモート開発 ○:できる ◎:SSH/コンテナの導線が強い
軽さ/汎用性

ざっくり判断マトリクス

あなたの状況 おすすめ
C#が主役で、障害調査・保守が日常 Visual Studio(2026世代)
複数プロジェクト/依存が絡むソリューションを育てている Visual Studio(2026世代)
devcontainerで環境をコード化してチーム差分を消したい VS Code(主軸)
リモート/コンテナ前提で、言語や領域が混在している VS Code(主軸)

前提:VS Code と Visual Studio は“得意技”が違う

VS Code は最高のエディタです。拡張も豊富で、C#も十分書けます。
ただし業務でC#をやると、こういう場面が増えます。

  • 例外が飛ぶ(しかも再現が難しい)
  • 非同期(async/await)でスタックが追いにくい
  • DI/設定/環境差分で挙動がズレる
  • NuGet・MSBuild・複数プロジェクトで依存が絡む
  • パフォーマンス・メモリの“地味な劣化”が効いてくる

この「泥臭い現場の困りごと」に対して、Visual Studio(2026世代)は
最初から統合された道具を一式持っているのが強みです。


1. デバッグ体験:ここが一番差が出る

例外・ブレーク・ウォッチの“速さ”

Visual Studio は、例外発生時の情報(スタック、ローカル、条件付きブレーク等)を
迷子にならずに辿れる導線が整っています。

VS Codeでも可能ですが、拡張・設定・ワークフローが分散しがちで、
「手元に揃っていれば強い」一方で、チーム全員が同じ体験になりにくいことがあります。

非同期・マルチスレッド・並列処理

C#は非同期が日常です。
非同期スタック、スレッド、タスク、並列の状態を見たい場面で、
IDE側の“見せ方”が良いと、原因に到達するまでの時間が変わります。


2. “ソリューション管理”は IDE の土俵

業務C#は単体プロジェクトより、だいたいこうなります。

  • API + ドメイン + インフラ + テスト
  • 複数アプリ(Web/Batch/Worker)
  • 共通ライブラリや社内NuGet

この規模になると、

  • プロジェクト間参照の把握
  • ビルド構成(Debug/Release、環境差分)
  • 起動プロジェクト切り替え
  • テスト実行対象の整理

が頻繁に起こります。
Visual Studioは「ソリューションが育つほど」便利さが上がります。


3. リファクタリング/静的解析/安全な変更がやりやすい

C#の現場で本当に怖いのは「壊したことに気づけない変更」です。

Visual Studio は、

  • シンボル参照の追跡
  • リネームや抽出の安全性
  • 解析・警告・コードスタイルの統合

をまとめて面倒見てくれるので、

“正しく直す”より “安心して直す”

が速い。

VS Codeは拡張で強化できますが、
「標準で当たり前に揃っている」ことがチーム開発では大事です。


4. テストと診断:最初から“戦える装備”がある

テスト

業務ではテストは避けられません。
テストの発見、実行、失敗のトリアージがサクサク回ると、
単純に開発速度が上がります。

パフォーマンス/メモリ

「なんか最近遅い」「メモリ増えてる?」みたいな問題は、
放置すると後で一番高くつきます。

IDEに診断系の導線があると、
調査の第一歩が軽くなります。


5. 生成AI(2026世代の肝になりやすい):効くのは“統合”

GitHub Copilot などの生成AIは、エディタでもIDEでも使えます。
ただ、C#の業務開発だと大事なのは「提案そのもの」より提案を検証して安全に入れる流れです。

  • 生成したコードをどうレビューし、どう直すか
  • 既存の構造(ソリューション、DI、規約)に合わせる
  • デバッグ/テスト/解析の結果を踏まえて修正まで繋げる

AIが強くても、最後は「統合された開発フロー」が勝ちます。
その点で、IDEの統合体験は今後さらに価値が上がると思っています。

AIは「実装」より「調査・修正」で効く

業務のC#は、新規実装よりも次の比率が高くなりがちです。

  • 仕様差分の吸収
  • 障害対応
  • リファクタリング
  • テスト追加

生成AIは、この“既存コードの文脈”が絡む作業で特に効きます。
そして Visual Studio(2026世代)側で価値が出やすいのは、AIを単体ツールとして使うよりも、
IDEの情報(ソリューション、参照、デバッグ、テスト結果)と一緒に回せる点です。

具体的に効くユースケース(C#業務)

1) 既存コードの理解を速くする

  • 「このクラスの責務を要約して」
  • 「このメソッドの入力・出力・副作用を箇条書きで」
  • 「例外が起きうる箇所と、その条件を推測して」

コードを読む時間が減ると、レビューも修正も速くなります。

2) “修正案のたたき台”を最短で出す

  • ある例外ログやスタックトレースを貼って「原因候補」と「確認手順」を出させる
  • 修正方針を2〜3案に分けて、メリデメを出させる

ここで大事なのは、AIに「正解」より先に
**調査の分岐(どこを見れば潰せるか)**を作らせることです。

3) テスト追加を加速する(特に回帰)

  • 既存バグの再現条件から、最小のテストケース案を作る
  • 境界値・異常系・null/空・タイムゾーン等の観点を洗い出す
  • リファクタ後に、壊れやすいポイントの回帰テストを提案させる

テストは「書くのが面倒」で後回しになりがちですが、
AIに“観点”を出させると、書く決断が速くなります。

4) レビューを強くする(生成物の品質を上げる)

AIはコード生成だけでなく、

  • 変更点の意図の説明
  • リスク(互換性・例外・性能・セキュリティ)の列挙
  • 代替案の提示

にも使えます。
「このPRの懸念点をレビュー観点で列挙して」みたいな使い方が、地味に効きます。

“統合IDE”が効くポイント:根拠を持って直せる

AIの弱点は、もっともらしい提案をすることがある点です。
だからこそ実務では、次をセットで回せるかが重要です。

  • コンパイル:まず通るか
  • テスト:意図した振る舞いか、回帰していないか
  • デバッグ:本当にその条件で再現・解消するか
  • 解析:警告や規約、潜在バグが増えていないか

Visual Studio は、この一連を“切り替え少なく”回しやすい。
AIは「修正の提案者」で、最後に担保するのは「統合された検証フロー」です。

チーム導入の現実解(ガードレール)

生成AIをチームで使うなら、最初にこれだけ決めておくのがおすすめです。

  • 共有して良い情報の範囲(機密・個人情報・顧客情報)
  • プロンプトに貼るログ/コードの扱い(マスキングルール)
  • 生成コードの扱い(必ず人間がレビュー、テスト必須、責任の所在)
  • “AIの提案を採用しない判断”を正当化する文化

この辺りを曖昧にすると、便利さより事故コストが勝ちます。
逆にルールがあると、AIは安定して戦力になります。


それでも VS Code を選ぶべきケース(正直に)

VS Codeがベストな場面もあります。

  • Mac/Linux中心で、クロスプラットフォームで統一したい
  • リモート開発(SSH/コンテナ)を前提にしたい
  • Dev Container(devcontainer)で開発環境をコード化し、オンボーディングを最短化したい
  • 小さなツールや学習用途で、とにかく軽さが欲しい
  • フロントエンドやインフラ作業が主で、C#は一部

Dev Container が「大きい」理由

VS Code の Dev Container は、
「このリポジトリを開いたら、同じ環境が立ち上がる」を強力に実現します。

  • .NET SDK のバージョン、OS依存ツール、CLI、証明書などをまとめて固定できる
  • 新メンバーが「手順書」ではなく「定義ファイル」から環境を再現できる
  • ローカルPCの差(Windows/Mac、既存のSDK混在)でハマる時間が減る

つまり、

開発体験の差を「個人のPC」から「リポジトリ」に寄せられる

のが強い。
チーム開発でこの恩恵が大きい場合、VS Codeを主軸に置く判断はかなり合理的です。

最後は、こういう住み分けが現実的です。

  • C#が主役で、複雑な保守・調査が日常 → Visual Studio
  • 環境の再現性(devcontainer)が最優先、または領域が混在 → VS Code

私のおすすめ:チームで迷わない「最適解」

  • C#の主戦場が業務なら、Visual Studio(2026世代)を標準にする
  • VS Code は補助(レビュー、軽作業、リモート、他言語)として併用
  • ただし devcontainer 運用が中核なら、VS Code主軸 + 必要時にVisual Studio併用でもOK

道具は宗教じゃなくて、時間を節約するために選びます。
「困った時に最短で原因に辿り着ける」方が、結局コストを下げます。


まとめ

C#は「書く」だけならどこでも書けます。
でも業務では「直す・調べる・壊さず変える」時間の方が長い。

だから私は、C#開発は **VS Code より Visual Studio(2026世代)**推しです。
一方で devcontainer の価値が最大化する環境なら、VS Code を主軸にする判断も合理的です。


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