OSC Nagoyaでオープンソース仮想化基盤「Proxmox VE」のご紹介と利用のポイントというセミナーをしました。
資料も上記URLで公開しているのですが、資料の行間的なモノをセミナー時に口頭で補足しているので、そのあたりをコメントしておきます。
※資料だけ一人歩きしそうな気がするので。
全体的に、リセラー事業でお問い合わせいただいた方々の声や、中の人の所感が中心です(よくある質問とか)。
なので、バイアスがかかっています。
公開した資料に対する補足・解説なので、資料と合わせて読んでください
1.Proxmoxとは?
歴史
名前を聞いたのは最近だけど、結構歴史はある話をすると、みんな驚きがちです。
なぜProxmoxが注目?
まさにバイアスかかってるセクションです。
Proxmox導入を検討している方々の声なので、Proxmoxに対してポジティブ、それ以外に対してネガティブな意見が集まりがち。
2.Proxmox VEとは?
Proxmox Virtual Environment(VE)
概要を記載していますが、特に好評なのは直感的に利用できるGUIと、インポートウィザードです。
※使い方に関する問い合わせがほとんど来ないレベル。
主なハイパーバイザーとの比較
- VMware
- 安くていいものから、高くていいもの(お値段通り)になった印象。
- 後述のパフォーマンスや、サポートが理由でミッションクリティカルな環境では引き続き利用されると思います。
- 一番ユーザー層が重ならない気がしています。
- Nutanix
-
VMwareに便乗して値上げしてるんじゃないかとよく言われるぐらいコストが高いという声をよく聞く。 - NutanixからProxmoxへの移行を相談されるケースも。
-
- Hyper-V
- 想定よりも名前を聞かない。
- もともとWindows ワールドで完結しているのではないかと。
- Proxmox
- HCLなしなので余ったHW、No-subscriptionリポジトリなら無料で全機能を利用可能なので、とりあえず使ってみる→動作したからそのまま導入、といったハードルの低さが注目の原因?
- 中身がLinuxなので、(Linuxがわかれば)学習コストが低いのもポイント?
- 逆に、VMwareしか触ったことがないと学習コストは高く感じるかも。
- それ以外
- HPE VM Essentials、Red Hat OpenShift Virtualization など、自分は認知しているがお客さんから名前を聞かないのでここには乗っていないです。
- 元々各ベンダと繋がりがある組織では提案されて使うことがあるけど…という感じなんでしょうか?
VMwareとの比較(VMware特有/優位な機能)
このあたりが気になる人はVCFを買える状況にあるような気がしてます。
※気にされたことがほぼない。
3.利用のポイント
よくあるQ&Aです。
ハードウェア
HCLは本家から提供されることは今後ともないと思われます。
なので「以下あたりを参考にするのはいいアイデアだね!」というのは本家CEOのお墨付き。
サーバ(ストレージとかも)ベンダ側からProxmox動作確認済、というケースはあるかもしれません。
また、本家のSolution providerも参考になるかもしれません。
クラスタ
4ノードならともかく、2ノードでHAクラスタ組めている!と思っている人がいないか心配なので、定期発信していきたいです。
ちなみに4ノードの耐障害性が赤字なのは、「3ノードから1ノード増やしたのに耐障害性は増えていないのでもったいなくない?」というニュアンスです。
2+1をPVE2+PBS1で構成するのもおススメ。
以下に同じような内容を書いています。
ネットワーク
Corosyncネットワークは分けてね!も定期発信していきたいです。
でも、通信量次第では分けなくても問題なく動作してしまうので難しい…
ストレージ
推奨等はなく、要件に合ったものを選択する必要あり。
「技術的じゃない理由」は以下等です。
- デフォルトインストールで利用可能になっているLVM-Thinをそのまま使う
- 現在利用しているストレージ製品があるからネットワークストレージを使う
- 分散ストレージ(vSAN)で痛い目みたからCephはちょっと…
採用比率はローカル:ネットワーク:分散で、4:4:2 ぐらいだと思います。
ローカルストレージ
ZFSのレプリケーションは以下で詳細に書いてます。
ネットワークストレージ
iSCSIを単品で使っている人(LVM over ではなく、直接)がたまにいます…
LVM over iSCSI については以下記事がすごい参考になると思います。
ZFS over iSCSI が一覧にいないのは、LVM over iSCSI と動作が違うからですが、それも以下記事がすごい参考になると思います。
分散ストレージ
機能的にはいいのですが、SSDやNW部分でHWコストが大き目なので、あまり採用されていないです。
バージョン管理
ライフサイクル
ライフサイクルについては以下にまとめています。
PVE9.0がリリースされたらJPmoxsでアップデート大会するのでご期待ください。
リポジトリ
パッケージ単位の差異は、No-subscriptionでバギーだったのでEnterpriseに採用されない等があります。
サブスクリプションのアクティベーション通信は定期的に発生します。
アクティベーション失敗の影響は、Enterpriseリポジトリに接続出来なくなること、サポート問い合わせ時に突っ込まれることです。
※クラスタ・ノードが利用不可になったりはしない。
メジャー/マイナー/パッチバージョン
特定のバージョンを利用し続けたい人は多いと思いますが、本家のスタンス的には「なんで機能が少なくてバギーな最新以外のバージョン使うの?リポジトリにある最新のパッケージにアップデートすればいいじゃない?」です。
特定のバージョンを利用し続けたい人はPOMのオフラインミラー使うことを推奨してます。
POM
オフラインアクティベーションの説明をするのにサブスクリプション・Enterpriseリポジトリを表現していますが、No-subscriptionリポジトリだけであればサブスクリプション不要で利用出来ます。
商用サポート
このセクションだけやたら雑なのは、尺不足と「詳細は窓口までお問い合わせください」が理由です。
時差
本家サブスクリプションは以下。
回答までの時間を見ると、最上位のプレミアムでもオーストリア営業時間で2時間となっています。
時差はサマータイムで7時間、それ以外は8時間で、日本の夕方にオーストリアが営業開始するイメージです。
またオーストリアの祝日も本家の窓口は空いてないです。
日本の営業時間に対応してもらいたい場合は、国内サポートを提供しているリセラーなどからサブスクリプション購入がおススメです。
プランごとの差異
チケット枚数とオフラインアクティベーション可否。
チケット枚数はサーバ数ごと(≠サブスクリプション数ごと)で掛け算なので、Basicを1クラスタ3ノードで9枚もあり、8割国内サポートで回答できるのでチケットが不足した人は今のところいません。
オフラインアクティベーションは上位プランでしか出来ない…と見せかけて、実は下位プランでもオプション購入が出来ます。