「日本語フォント、何を使えばいいのかわからない!」
「良質な日本語フォントが欲しいけど、何万もする書体は買えない...。」
「商用利用可能なフォントを知りたい!」
そんなデザイナーのあなたには、Adobeの有償プランを契約している方なら誰でも無制限に利用できるフォントのサービス、Adobe Fonts をおすすめします。(Adobe Fontsについてはこちらをチェック!)
Adobe Fontsのライブラリに収められているフォントならば無制限に利用できるうえ、全てのフォントが商用利用可能 なのも特徴です。
この記事では、Adobe Fontsのたくさんのフォントの中で 「これだけチェックしておけば大丈夫!」 というフォントを厳選してご紹介しています。
Adobe Fontsの書体を利用するには
Adobe Fontsの書体を利用するのは、とても簡単です。
- フォントがアクティブになります。アクティブにしたフォントは、オフラインであっても利用することができます。
書体紹介
様々なシチュエーションで使い勝手の良い書体を中心にセレクトしています。
記事は大きく分けて、
- 角ゴシック編
- 丸ゴシック編
- 明朝体編
- その他書体編
に分かれています。長い記事ですので、目次を参照しながらご活用ください。
注:すでにOSやアプリケーションに含まれていて利用できるフォント(筑紫A・B丸ゴシック、游明朝、小塚ゴシック)は除外しています。
角ゴシック編
A-OTF Gothic BBB Pr6N
「中ゴシックBBB」は、基本的な書体として長く愛されてきた伝統的なゴシック体です。オーソドックスな字形に、アクセントのあるエレメントをもち、文字の大きさは全角に対してやや小さめなので、可読性と安定感がよく、読ませる用途に向いています。また、適度な太さは、明朝体と同じ紙面に配置しても違和感がないので、雑誌本文や、キャプションなど小サイズでの使用に最適な書体です。(出典:モリサワHP)
- いわゆる「中ゴシック」です。
- ニュートラルでシンプル、それでいて可読性が高いため、使い勝手の良い本文書体です。
- 雑誌の本文フォントなどに多く用いられる定番書体といえますね。
A-OTF Midashi Go MB31 Pr6N
「見出ゴMB31」は伝統的で落ち着きのある見出し用ゴシック体です。始筆にアクセントをもったオーソドックスなデザインが使いやすく、適度な黒みと、漢字とかなの対比が自然に視線を導きます。ゴシック体のなかでは字面が小さめに設計されているため、大きなサイズで使っても押しつけがましくなく、広告・雑誌の見出しや長めのキャッチコピーなどで、ゆったりと言葉の意味を伝えることができる書体です。(出典:モリサワHP)
- いわゆる「見出しゴシック」です。
- しっかりとした骨格、現代的であってクラシックな雰囲気からとても使い勝手の良いフォントです。
- 見出し・タイトルなどに使うことで効果を発揮します。
A-OTF Futo Go B101 Pr6N
「太ゴB101」は、活字書体のデザインを忠実に引き継ぐゴシック体です。縦画には打ち込みのアクセントがあることに加え、縦横の画には視認性を考慮した抑揚があり、弱く見えがちな先端はやや太く設計されています。このため、小サイズではくっきりと、大サイズでは力強く見せることができます。オーソドックスなデザインと安定した字面が、やや太めの字画と美しく調和し、用途を選ばず広範囲に使いやすいゴシック体のひとつです。(出典:モリサワHP)
- いわゆる「太ゴ」です。
- 見出しゴや中ゴシックに比べ、少し癖のあるフェイスをしています。
- 本文書体に用いるのには太すぎるため、大きめのキャプションや、抑えめの見出しなどに使うことで効果を発揮します。
- 痒い所に手が届く、といったフォントでしょうか。
A-OTF UD Shin Go Pr6N
「UD新ゴ」は、見やすい書体として評価の高い「新ゴ」をベースに、個々の文字のわかりやすさを重視した字形をとりいれたユニバーサルデザイン書体です。欧文・数字には判別性にすぐれた欧文書体 ClearTone SG のデザインを採用しています。ユニバーサルデザインに配慮をしたい媒体で、見出しやサインなど整然としたデザイン的な表現において特に力を発揮します。(出典:モリサワHP)
- 「日本で一番見る書体」といっても過言ではない新ゴを、ユニバーサルデザインの概念に基づいてアレンジした書体です。
- 新ゴ由来の大きなタイプフェイスは健在ですが、数字などの欧文が見やすいことやひらがなが工夫されたことが特徴です。
- Lの1ウェイトのみ提供されていますので、大きめの見出しなどに使うと効果的ではないでしょうか。
DNP Shuei Gothic Kin Std
「秀英角ゴシック金」は、秀英明朝とマッチするオーソドックスなゴシック体で、大ぶりで手書き字形にも近いかなは親しみやすく、漢字は秀英明朝ののびのびとした骨格と共通のイメージを持っています。短文や見出しなど、ゴシック体の本来の用途の中でさりげない存在感を発揮します。明朝体のL/M/Bと合わせやすい3ウエイトがあります。(出典:モリサワHP)
DNP Shuei Gothic Gin Std
「秀英角ゴシック銀」は、クラシックな印象を持つゴシック体で、秀英明朝ののびのびとした骨格を活かして設計されています。フトコロの締まったかなは、本文を組んでも見やすく、とくに縦組みで効果を発揮します。秀英明朝のL/M/Bとよくマッチし、落ち着きのある組みを実現します。(出典:モリサワHP)
- 以下のように使い分けると良いでしょう。
- 金はニュートラル、横組み向き
- 銀は癖があり、縦組み向き
TBUDGothic Std
「TBUDゴシック」は、見やすさとデザインバランスが両立した、すっきりと読みやすいUDゴシック体です。漢字は文字を判別しやすくするため、省略できるハネやゲタを取ることで文字をクリアに見せる一方、ただ字面を広げるのではなく、文字としてのかたちのバランスを損ねないよう、フトコロなどの空間を調整しています。また、細いウエイトで長文を組んだときに、ほどよい抑揚が生まれるように、かなは漢字に比べてやや小ぶりに作られているのが特徴です。(出典:モリサワHP)
- 書籍などにしばしば用いられる「TBゴシック」をUD[=Universal Design]書体としてアレンジしたものです。
- プレゼン資料など、読みやすさを求める状況で用いるのがおすすめです。
Ryo Gothic PlusN
かな書体ファミリーりょうゴシックは既存のゴシック書体と組み合わせるための新しいかな書体です。明朝体用のかな書体りょうに続く第二弾として、アドビのタイプフェイスデザイナー西塚涼子がデザインしました。比較的小さくかなをデザインしているため、本文組版に利用しても読みやすく、落ち着きのある組み上がりの効果を得ることができます。しかも伝統的なゴシック書体にはない、独自の明るさとスピード感のある筆致が特長です。 りょうゴシックはひらがな、カタカナおよび一部の句読点類だけを含むOpenTypeフォントです。(出典:和文フォント大図鑑)
- 漢字部分は小塚ゴシックを使用している書体です。
- 小塚ゴシックとの違いは、かなが小ぶりでとても自然であるため文字組みに違和感を感じさせることが少ない、という点です。
- EL. L. R, M, B, H, UHの7書体が揃っているため、ウェイトを変えるだけで統一感のある資料デザインを実現できます。
丸ゴシック編
A-OTF Jun Pro
「じゅん」は、優しくリズミカルなカーブをもち、ソフトなイメージの表現に最適な丸ゴシック体です。手書きのイメージを残し、読みやすさを考慮した文字の大きさに設計されているので、視線の流れを妨げず親しみやすいデザインです。先端の丸みと太さがバランスよく調和し、じゅん101、201は絵本や雑誌の本文など、じゅん34、501は見出し・タイトルロゴなどにそれぞれ魅力を発揮します。(出典:モリサワHP)
- Adobe Fontsでは「じゅん 101」が提供されています。
- 101は非常に細いため、やわらかなイメージを表現したいときに用いると良いでしょう。
A-OTF UD Shin Maru Go Pr6N
「UD新丸ゴ」は、丸ゴシック体独特のやさしいイメージを大切にした表現のできるユニバーサルデザイン書体です。UD新ゴNTと同様、すっきりと明快な字形のかなを採用し、欧文・数字にはUD新ゴと統一感のある、シンプルで誤読を招きにくいデザインを採用しています。ユニバーサルデザインに配慮をしたい媒体で、親しみやすさと読みやすさが求められるシーンに特に向いています。(出典:モリサワHP)
- ユニバーサルデザインに配慮したUD新ゴを、丸ゴシックにアレンジした書体です。
- こちらもUD新ゴと同様、Lの1ウェイトのみの提供です。
- 見出しなどに大きく使用することで、やわらかな印象を打ち出すことができます。
TBChibiRGothicPlusK Pro
ちび丸ゴシックは、文字を見せるためだけではなく、文章を読ませるための丸ゴシック体です。出しゃばりすぎないデザインと小さめな字面からちび丸ゴシックと名付けられました。清潔感のあるたたずまいは、ボリュームのある文章にもスムーズになじみます。(出典:TypeBankHP)
- 小さいタイプフェイスを持った、可愛らしい丸ゴシック体です。
- 本文から小さめの見出しまで使える点で、使い勝手の良いフォントといえるでしょう。
FOT-Seurat ProN
DTPの代表的な丸ゴシックとして人気の書体です。
ふところを広くとった“現代的”な丸ゴシック書体です。
文字面を大きくデザインしているため、《暖かく優しい表情》を持ち、文字組みしたときの美しさを最優先しデザインしています。
6ウエイトのファミリーをもち、本文から見出しに最適です。読者年齢層の広い作品に多く使用されています。(出典:FontworksHP)
- 印刷物の丸ゴシックといえばこの書体、というくらいに有名な書体です。
- Adobe FontsではDBの1書体のみ提供されています。
- 見出しに使用することで、やわらかな雰囲気を出すことができます。
DNP Shuei Mgothic Std
「秀英丸ゴシック」は、クラシックな印象を持つ丸ゴシック体で、字面の大きな丸ゴシック体とは異なる落ち着いた表情が特長です。フトコロの締まった丸すぎない設計は、本文を組んでも見やすく、さりげなさの中にどこかほのぼのとした魅力があります。明朝体のL/Bと合わせやすい2ウエイト展開です。(出典:モリサワHP)
- 秀英体の特徴でもある、小さめのタイプフェイスとクラシックな雰囲気を併せ持った丸ゴシックです。
- 見出しにB、本文にLというようにコントラストを持って文字組みすることで、落ち着いた中にも可愛らしい統一的な見た目を実現できます。
TBUDRGothic Std
「TBUD丸ゴシック」は、やわらかい骨格と親しみやすい表情を備えるUD丸ゴシック体です。かなは、画面に表示されたときの読みやすさを追求し、テロップ用に制作された「デジタル丸ゴシック」をプロトタイプに、「む」「す」などのループ部分をよりはっきりと見せ、濁点と半濁点を大きくすることで、文字の視認性を向上させています。(出典:モリサワHP)
- ユニバーサルデザインを意識して制作されたため、非常に視認性の良いフォントです。
- 3つのウェイトを効果的に使い分けることで、ほんわかした雰囲気と読みやすさを両立できます。
Heisei Maru Gothic Std
財団法人 日本規格協会より許諾を受け開発・販売。英数字はメーカーによって異なり、他社の同名フォントとの互換性はまったくない。写研によるデザイン。(出典:和文フォント大図鑑)
- 可読性が高く、様々な環境で使用できる丸ゴシックです。
- 平成丸ゴシックには多くの種類がありますが、これはアドビから出ているものであることに注意しましょう。
明朝体編
A-OTF Futo Min A101 Pr6N
「太ミンA101」は、長く愛されている伝統的な明朝体です。やや武骨ともいえる重心の低い骨格、丁寧に肉付けされた太みとのコントラストをなすシャープなはね・はらいが特徴で、組まれた言葉のひとつひとつが丁寧に語られていくような味わい深さが、この書体の魅力となっています。漢字・かな共に大きめの設計なので、縦組みはもちろん横組でも使いやすく、雑誌等の本文や中見出し等に適しています。(出典:モリサワHP)
- 細身で無骨な明朝体です。
- 本文で長く読ませる使い方も良いですし、キャプションなどのアクセント的な使い方も効果的です。
A-OTF Midashi Mi MA31 Pr6N
「見出ミンMA31」は、重厚さと風格を備えた伝統的な見出明朝体です。確かな太みと存在感をもつ漢字に対して、かなはやや細めに設計されており、漢字とかなの対比によって可読性の高さを引き出しています。このため、大きいサイズで重厚さを表現することはもちろん、小見出しなどでやや小さく使った場合でも読みにくくなることはなく、味わいのある見出しとして広範囲に使うことができる書体です。(出典:モリサワHP)
- 太い線と細い線が良いバランスで取り入れられた、見出し用の定番書体です。
- 書体としての完成度が高く、あらゆる見出し・キャプションなどに柔軟に対応できます。
A-OTF UD Reimin Pr6N
「黎ミン」は、シンプルで親しみやすい表情をもつ現代的な明朝体です。広めのフトコロをもち、かなの字幅の差が小さいモダンな設計が、縦組でも横組でも同様に美しく見やすい組みを実現します。くせがなく明快な印象を活かして、書籍や雑誌の本文、ビジネス文書などから見出しまで利用できます。 横画の太さを段階的に変化させた「黎ミングラデーションファミリー」34書体が揃っているので、同じイメージを持たせた幅広い書体選択が可能です。(出典:モリサワHP)
- オーソドックスな本文用明朝体です。
- Lの1書体のみなので、長く読ませたい本文や目立たせる必要性が薄いキャプションに用いると良いでしょう。
A-OTF Ryumin Pr6N
「リュウミン」は、その名の元となった森川龍文堂明朝体をベースに開発した、スタンダードな明朝体です。金属活字に由来する彫刻刀の冴えを、左右のハライや点の形に活かしながらも、縦画・横画の先端やウロコにはやわらかさをもたせており、親しみやすい雰囲気になっています。特に、均整のとれた流れるような表情の美しさには定評があり、本文組みから見出しまでDTPの基本書体として幅広く使用されています。(出典:モリサワHP)
- 教科書などにも使用されるほど、非常にオーソドックスな書体です。
- Lの1書体しかありませんが、かっちりした由緒正しいイメージを表現したい時には適しています。
- 欧文におけるTimes New Romanのような、オーソドックスでベーシックな書体だといえます。
Ten Mincho
貂明朝を従来の明朝体から際立たせている特徴は、躍動感のある手書きの文字の特徴に加え、江戸時代の瓦版印刷に見える運筆の特徴も取り入れていることです。伝統的な明朝体の画線の先端を丸め、やや太めに仕上げ、ふところは小さめにしています。貂明朝は、広告コピー、書籍・出版物のタイトルなど幅広い用途でご利用いただけます。(出典:TypekitBlog)
- 最近になって開発された、比較的歴史の若い明朝体です。
- 筆運びに特徴があり、明朝体にしては「攻めた」フォントだといえます。
FOT-Matisse ProN
ベーシックな部分を大切にしたデザインの中にも、古さを感じさせないシャープさと柔らかで優しい曲線の表情を合わせ持った明朝体です。
「漢字」と「かな」のバランスが良く、文字組みしたときに最大限の読みやすさを発揮します。
6ウエイトのファミリーをもち、中でも[L]は他社明朝体と比べても屈指の細さとなっています。(出典:FontworksHP)
- 「エヴァンゲリオン」で使われた、有名な書体です。(ウェイトはEB)
- Adobe FontsではMのウェイトが提供されています。
- 骨格がしっかりしているので、本文や小見出しなどに最適です。
DNP Shuei Mincho Pr6N
秀英体は、大日本印刷株式会社が、その前身である秀英舎の活字書体を100年以上にわたって引継ぎ、開発を行ってきた書体です。「秀英明朝」は、書籍の作り手と読者の双方から高い評価を得てきた本文用書体で、秀英体独特の連綿を持ち、目に優しい黒みを備えつつ、明るく整った落ち着いた雰囲気の組みができるのが特長です。本文組や見出しに利用しやすい L, M, Bのファミリーです。(出典:モリサワHP)
- 縦組みの書籍などに多く用いられる、定番書体です。
- 非常にオーソドックスで使いやすいので、本文を構成するのに非常に適しています。
- 他の秀英書体(角ゴシック・丸ゴシック)と組み合わせて用いることで統一感のあるデザインを実現できます。
Heisei Mincho Std
平成明朝体は、低解像度のOA機器で出力した場合でも、高い品質を保持できるよう、デジタル化に適したエレメントやカーブを持たせた書体です。(出典:TypeBankHP)
- 大きめのタイプフェイスを持った、現代的な明朝体です。
- 横組みにした際に力を発揮し、流れるような文字組みを実現します。
- 4つのウェイトがあるため、ウェイトでコントラストを出すことで統一感のあるデザインを実現できます。
- 小塚明朝に似たタイプの書体だといえるでしょう。
その他書体編
Kan415Typos Std
タイポスの漢字デザインは 1968年グループ・タイポの機関誌に発表されて以来、時代と共に進化し、2008年に漢字タイポスとして初めてフォント化され、ファミリーも5ウエイト揃いました。40年経っても今なお新しく、キュートでコケティッシュな表情は多くのタイポスファンを魅了し、そのシンプルで明るい字形は、印刷媒体だけでなくWebや携帯電話などの画面表示でも読みやすい書体として注目を浴びています。(出典:TypeBankHP)
- モリサワにおける「フォーク」のような立ち位置で、明朝体寄りのゴシック体、といったフォントです。
- ある程度柔らかい雰囲気を出したいときに役立つフォントだといえるでしょう。
TBCGothic Std
カリグラゴシックは、カリグラフィー(手書き)の要素を盛り込んだゴシック体です。楷書的な骨格にシャープなゴシックのエレメントを持たせ、読む人に上品な優しさが伝わるようにデザインされています。従来の楷書体では堅苦しいし、明朝体や普通のゴシック体では無表情で少し味気ないというときに効果を発揮するでしょう。一つ一つの文字の持つ自然なふところを充分に尊重しながら、字並びが美しくラインとして揃うように調整してあります。絵本やロハス系の雑誌など優しさやナチュラルさを求められるコンテンツで、その持ち味を発揮します。(出典:TypeBankHP)
- 手書き感のある、太めの見出し書体です。
- 実際の文字組みの中で用いると、上品でしっかりとした印象を与えることができます。
TBCineRGothic Std
シネマ丸ゴシックは、字幕文字制作者の協力で書き起こしたシネマ仮名と組み替えた映画字幕用書体として制作され、デジタルシネマの現場で好評を得ています。(出典:TypeBankHP)
- Adobe Fontsのなかで唯一利用できる、字幕書体です。
- 字幕本来の使い方であるキャプションとしての使用もできますし、印象に残したい本文にも適しています。
- 少し太めなので、長い文章に用いると読み手が疲れてしまうことがあるので気をつけましょう。
Donguri Kana
リンク:砧書体制作所HP
- ひらがなのみのフォントです。
- 非常に可愛らしいフォントなので、ひらがなのみの可愛らしいタイトルを作るときに適しています。
TA-kotodama
リンク:アマナイメージズHP
- 直線と曲線が程よく組み合わされた、特徴的な書体です。
- ロゴ・見出しなどの強調したい部分に用いると良いでしょう。
TA-hougan K
直線だけで文字を構成した方眼Kシリーズ。
端点や角を丸く処理した姉妹品・TA-方眼M250もあります。(出典:designpocketHP)
- 非常に幾何学的な、使いどころを選ぶ書体です。
- 可読性を重視しない、大きめのロゴやタイトルなどに適しています。
VDL-MegaG
リンク:視覚デザイン研究所HP
- アンバランス感が楽しい書体です。
- タイトルやロゴなど、可読性を求めないシチュエーションに適しています。
Kazuraki SP2N
弊社では、画期的な日本語OpenTypeプロポーショナルかなフォント(+字種限定漢字追加)「かづらき」の販売を、米国だけでなく日仏独各国のType Showroom webサイト上で開始しました。ここをクリックすれば発注ページにアクセス可能で、そこでは見本帳と収録字種のリストがPDFでダウンロードすることができます。
かづらきはアドビのシニア・デザイナー、西塚涼子がデザインした書体で、2002年のモリサワ賞国際タイプフェイスコンテストで「汀花」という書体名で銀賞を受賞したデザインを発展させたものです。
「かなフォント」として、ひらがなとカタカナが含まれるだけでなく、1,082文字の漢字と一部の約物・記号も含んでいます。さらに、50種の縦用の2連・3連・4連のひらがな合字も収録されています。
縦組でも横組でも完全にプロポーショナルである、という点が、かづらきの決定的な特徴です。文字の形は変化に富んでいて、文字ごとに字幅が変化します。(出典:Typekit Blog)
- かづらきは文字ごとに字幅が変化するという点で、これまでの筆文字書体とは大きく一線を画します。
- 見出しやタイトルとして使用できます。
- 使用できる漢字が限られていることに気をつけましょう。
最後に
以上であげたフォントはAdobe Fontsの和文書体のうちのほんの一部です。今回紹介しなかった中にも素晴らしいフォントは多く存在することをここに付記しておきたいと思います。
それでは、良いフォントライフを!