用語
rsyslog
「rsyslog」はシステムログを記録するためのソフトウェアです。以前広く利用されていた「syslog」の機能強化版でいくつかの機能が強化されていますが、基本的な使い方はほぼ同じです。特徴としては、「複数のマシンのログを1台のマシンに集約する」などといったことが可能である、ログのフィルタリングや主要なデータベースとの連携が可能であるといったことが挙げられます。
QRadarでログを収集する時はこれを使うっぽいです。
他のSIEMもこれを使っているものもあるようです。
構築
監視対象Linuxのセットアップ
ProxmoxのLXCを使ってデプロイしていきました。
スペックは以下としましてます。Ubuntu22.04のテンプレートを使用しています。

LXCコンテナを用意したら以下の設定でSSH接続できるようにして、Teratermで操作するようにします。
rsyslogのデフォルトのconfファイルを確認します。
root@ohtsuka-qradar-target01:~# apt update && apt upgrade -y
root@ohtsuka-qradar-target01:~# cd /etc/rsyslog.d/
root@ohtsuka-qradar-target01:/etc/rsyslog.d# ls
20-ufw.conf 50-default.conf postfix.conf
qradar.confというファイルを作成します。
172.18.250.163:514の部分を立ち上げているQRadarのIPアドレスにします。514はポート番号です。
root@ohtsuka-qradar-target01:/etc/rsyslog.d# nano qradar.conf
root@ohtsuka-qradar-target01:/etc/rsyslog.d# cat qradar.conf
# Define the log template (Standard format for better parsing by QRadar)
$ActionFileDefaultTemplate RSYSLOG_TraditionalFileFormat
# Forward all logs to QRadar (UDP port 514)
*.* @172.18.250.163:514
confをrsyslogに反映するためにrestartをかけます。
root@ohtsuka-qradar-target01:/etc/rsyslog.d# systemctl restart rsyslog
root@ohtsuka-qradar-target01:/etc/rsyslog.d# systemctl enable rsyslog
動作確認(rsyslogの再起動)
rsyslogを何度かrestartしてみます。
root@ohtsuka-qradar-target01:/etc/rsyslog.d# systemctl restart rsyslog
QRadarでrsyslogの再起動を検知していることを確認してみます。
ログイン後、ログ・アクティビティータブを開いて、画面上部のフィルターの追加を押下します。
以下の値を入力します。
パラメータ:送信元IP または 宛先IP
演算子:次と等しい
値:rsyslogを再起動したサーバのIP
指定したIPアドレスを含むログ・アクティビティ情報を表示させることができます。
イベントをダブルクリックしてみます。

「いつ・どこで・何が起きたか・QRadarがどう評価したか」を見ることができます。

このあたりを見るといいっぽいですね。
| 指標 | 意味 | 高いとどう見るか |
|---|---|---|
| 重大度(Severity) | その事象自体の危険さ・深刻さ | 高いほど、起きた内容が危険 |
| 信頼度(Credibility) | そのイベントが本当に怪しい / 正しいと判断できる度合い | 高いほど、誤検知の可能性が低い |
| 関連性(Relevance) | 自組織にとってどれだけ重要な対象か | 高いほど、重要資産に関係している可能性が高い |
| マグニチュード(Magnitude) | 上記を総合した重要度 | 高いほど、優先して確認すべき |
動作確認(syslogにログを吐いてみる)
以下のコマンドを打ってみます。
何度か打ってみてください。
root@ohtsuka-qradar-target01:/etc/rsyslog.d# logger "HELLO_QRADAR"
このあと/var/log/syslogをcatしてログがファイルに書き込まれていることを確認します。
root@ohtsuka-qradar-target01:/etc/rsyslog.d# cat /var/log/syslog
中略
Apr 24 08:04:16 ohtsuka-qradar-target01 root: HELLO_QRADAR
改めてQRadarのログ・アクティビティー上でログを確認できるかを確認してみます。先ほどと同様に以下のようにフィルタを設定します。イベントが出てくると思います。
パラメータ:ペイロード
演算子:に含まれる
値:HELLO

ダブルクリックをして、内容を見てみます。
ペイロード情報を見てみると、syslogに書かれているログが表示されていることがわかりますね。


