本記事について
この記事は実際に検証してきた挙動を踏まえ、
Atlassianの設計思想 × 実際の挙動 × こういう要件ありそうだなを統合した内容とする。
記載して....すごくニッチで役立つ人は自分自身な気が![]()
1. Operations(Opsgenie)の全体構造
Jira Service Management(JSM)
└ Operations(アラート管理機能:旧 Opsgenie)
└ 概要(各チームのメニュー)
├ On-call(オンコール)
├ Integrations(外部監視との連携)
├ Sync(Jira Software との双方向同期)
├ Heartbeat(死活監視)
├ policies(アラート生成後の処理ルール)
├ maintenance(アラート抑止)
└ ...
2. Integrations(統合)の種類と役割
2-1.Integrationとは
外部システム(AWSやAzure、WebAPI)とJSM Operationsのアラート機能を紐づける連携レイヤー

2-2.主な目的、できること
- 外部システムから”アラート”を受信する入口
- Alertの内容を書き換える / ルーティングする
- どのチームにルーティングするか
- どの優先度にするか
- どの対応者(Responder Team)を設定するか
- どのアラートプロパティを書き換えるか
- JSM(または外部システム)への”Outbound”
2-3.Integrationが存在する場所は2種類存在する。
- ➀ チーム側のIntegrations
- ➁ Jira管理者設定側のIntegrations(Global/Admin Integrations)
チーム側Integrationsの特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 権限 | チーム管理者で操作可能 |
| アラートの流れ | 必ずそのチームへ届く(Responder team = そのチーム) |
| Alert Policy | 100% 発動する(チーム内アラートだから) |
Jira 管理者側(グローバル)Integrations の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 権限 | Jira 組織管理者のみ |
| アラートの流れ | Responder team(受信チーム)を明示的に指定しない限りどこにも届かない |
| Alert Policy | 🔸 Responder team がチームの場合 → 動く 🔸 Responder team が未設定 → 動かない |
3.Alert policies(アラートポリシー)の動作原則
Alert Policyは「チームに届いたアラートに対して発動する」
✅ ポリシーが動く条件
- アラートがそのチームに「届けられている」
- ポリシーのIF条件にマッチする
✅ ポリシーが動かない理由
- Integrationが「管理者側」で作られておりResponder Teamが空
- 他のチームへ送られている
- アラートのタグ / フィールドなどIF条件に合わない
4.Sync(双方向同期)について - なぜJira Software限定?
Syncが提供されている理由
アラート → Jira Software Issue / Issue状態 → アラートへ反映というDevOpsワークフローのため。
JSMには利用できないのはなぜ
JSMはIT運用・サービスデスク向けサービスであり、開発・バグのステータス管理ではないからと想定される。各チケットのSLAを管理する場合にはJSM側で実装する必要あり。
5.アラート → JSMインシデント作成全体像
検証した流れは以下で動作
CloudWatch → Integration(チーム / グローバル)→ アラート生成
↓
Alert policies(優先度変更・チケット作成・フィールド設定)
↓
JSM インシデント(Service project)を自動生成
6.管理者側Integrationのアラートでもポリシーは動く?
例)“ops-team1”内にポリシーを定義している場合
| 条件 | ポリシーの動作 |
|---|---|
| Responder team が “ops-team1” になっている | 💯 動く |
| Responder team が空(未設定) | ❌ 動かない |
| 違うチームになっている | ❌ 他チームのポリシーが動く |
「どの Integration で作られたか」ではなく
“そのアラートがどのチームに届いたか” がすべて。
7.Heartbeat(死活監視)
Heartbeatは「定期的に信号が飛んでくること」を監視する仕組み
JSM Operations側で「〇分おきに特定のエンドポイントに死活監視」と決め、
その間隔で信号が返ってくればOK、一定時間以上、なければアラートを発砲
7-1.Heartbeat(死活監視)設定例
ポイントとして
7-2.想定される使われ方
- 定期バッチ処理(夜間バッチ)が実行されているか確認する
- 監視エージェントが落ちていないかをチェック
- ポーリングサービスが「生きているか」確認
JSMが定期的に外部へ送る機能ではなく外部から送ってもらう受け(Pull-in)型の監視
「監視の監視」に近い用途で使う
8.Maintenance(メンテナンス / アラート抑止)
Maintenance は「この期間、この対象のアラートを抑止する(または重み付けを変える)」ための機能。
8-1.用途
- 計画メンテナンス中に大量に発生するアラートを「本番障害」と混ぜない
- レポートや統計(MTTA/MTTRなど)を汚さない
- オンコール担当者に不要な運用を増やさない
8-2.適用対象
Maintenanceウィンドウは以下のような単位で指定可能
- 特定のIntegration
- 特定のPolicy
- 特定のSync








