Raspberry Pi 3B(以下:ラズパイ)で開発をしていると、ホストPCからファイルをサクッと転送したくなります。
本記事では、ラズパイ側にファイルサーバー建ててMacからアクセスできるようにしてみます。
先人たちのやり方に則ってsamba
の環境構築を進めます
# sambaインストール
$ sudo apt-get install samba samba-common-bin
# 共有したいフォルダ作成
$ sudo mkdir /var/samba
# ユーザーを追加
$ sudo useradd smbuser
# ユーザーログインするためのパスワード設定
$ sudo passwd smbuser
# ユーザー権限を変更
$ sudo chown smbuser:smbuser /var/samba/
# ユーザーをデータベースに追加
# -aオプションはユーザーの追加と同時にパスワード同期を直ちに行ないたい場合に使用する
$ sudo pdbedit -a smbuser
Samba設定ファイルの更新
# バックアップ
$ sudo cp -p /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.backup
# 設定ファイルの修正
$ sudo vim /etc/samba/smb.conf
ファイルの末尾に以下を追記します
smb.conf
[raspberryPi]
comment = RasPi FileServer
path = /var/samba
writable = yes
browsable = yes
valid users = smbuser
force user = smbuser
項目 | 内容 |
---|---|
comment | 説明 |
path | 共有するディレクトリ |
read only | ReadOnlyフラグ |
browsable | ネットワークに表示するフラグ |
valid users | アクセス可能なユーザー(,区切り) |
force user | アクセスしたら強制的にこのユーザーになる |
sambaを再起動して準備は完了です。
$ sudo /etc/init.d/samba restart
sambaにMacからアクセス
Finder > 移動 > サーバ接続..
からラズパイのsmb://IPアドレス
と入力して接続します。
先程設定したユーザー/パスワードでログインします。
無事にMacからラズパイにアクセスでき、ファイルのやり取りが楽になりました。
環境
- Raspberry Pi 3B
- Raspbian GNU/Linux 9.8 (stretch)
- Samba Version 4.5.16-Debian