放物線とは
放物線の方程式は次の式で与えられる.
$$ y^2 = 4 p x$$
焦点は$F = (p, 0)$で与えられ,準線は$x = -p$ で与えられる.
図示すると以下のようになります.
放物線の接線の方程式の導出
まず $ y^2 = 4 p x$ の両辺を x で微分する.
$$ 2y \frac{dy}{dx} = 4p $$
よって,
$$ \frac{dy}{dx} = \frac{4p}{2y} = \frac{2p}{y} $$
さて,接線の方程式は$x$の一次式なので
$$ y - y_0 = m (x - x_0) $$
で与えられる.
ここで,$m$は接線の傾きであり,$(x_0, y_0)$は接線と放物線の接点の座標である.
接点にて接線の傾きは $m = \frac{dy}{dx} = \frac{2p}{y_0}$ である.
あくまで「接点での傾き」なので$\frac{2p}{y}$ではなく$\frac{2p}{y_0}$である.
この傾きを接線の方程式に代入すると
$$ y - y_0 = \frac{2p}{y_0} (x - x_0) $$
この式を展開していくと,
$$ y = \frac{2p}{y_0} (x - x_0) + y_0$$
$$ y_0 y = 2p (x - x_0) + {y_0}^2$$
$$ y_0 y = 2p (x - x_0) + 4 p x_0$$
$$ y_0 y = 2p (x + x_0)$$
以上,接線の方程式が求められました.