ハッカソンも開催予定! 「シニアプログラミングネットワーク」のもくもく会にお伺いしてきました。
今回はIncrementsのオフィスがある渋谷のテック系イベントを紹介する記事として、TechPlayで開催されていた「シニアプログラミングネットワーク」主催のもくもく会にお伺いしましたので、レポートをお届けします!
文/Work:Q編集部
口コミで広まっていったもくもく会
シニアプログラミングといえば、2017年WWDCにiPhoneアプリ開発者として参加した若宮正子さん(当時82歳)は、いろいろなニュースに取り上げられていて話題になりましたね。ご存知の方も多いのではないでしょうか。その若宮さんにアプリ開発を教えていたのが、シニアプログラミングネットワークを主催する小泉勝志郎さん。関連記事はこちら。
「若者に勝てるゲームが欲しい」、82歳アプリ開発者が世界に注目される理由
そのシニアプログラミングネットワークが、渋谷のイベントスペースTechPlayにて月に1回もくもく会を開催しているとのこと! そこでWork:Q編集部はもくもく会にお伺いして、会でやっていること、シニアプログラミングネットワークの活動について小泉さんから話を聞きました。
シニアプログラミングネットワークは、2017年4月29日のイベントから活動を正式にスタートしたコミュニティなのだそう。4月29日当時のイベントページを見ると、「81歳の鈴木富司さんは既に3本もアプリをリリースしています!」だったり、「シニアだってプログラミングIchigo Jamで有害獣捕獲装置を開発」だったり、若宮さん以外にもプログラミングに携わっている方がいらっしゃいます。
このイベント時に小泉さんとしては「次はハッカソンをやりたい」と思っていたとのこと。しかし前述の鈴木さんから「もくもく会を開催して欲しい」とのリクエストを受け、もくもく会から始めることに。1回目のもくもく会では、若宮さんや鈴木さんと他数名程度だったものが、以降から月1回、回を重ねるに連れて口コミで広がって参加人数も増えてきました。
学びたい方と教えたい方の両方が参加できる
今回、Work:Q編集部がお伺いした、もくもく会に参加されている方を見ると、半数くらいの方が初めての参加の様子。「パソコン好きなのだけど、周りの知人とはそういった話ができない。若宮さんのニュースをきっかけにシニアネットワークプログラミングを知って参加してみました」といったシニアの方、「パソコン教室を運営していてシニアプログラミングに興味がある」といった方、IT関連の会社に勤めている方など、いろいろな世代や立場の方が集まっていました。そしてこの日は鈴木富司さん(現在82歳)も参加されていました。
鈴木さんは最近、「音声入力アシスト」という、高齢者向けの音声入力を使ってテキストを書くためのアプリを開発してリリースしています。
今回のもくもく会では、「このアプリで書いた内容をLINEに飛ばす方法が調べても分からなかったので、それを解決したい」とのことでしたが、なんと参加者の方と調べながら時間内に解決していました!
このもくもく会、
「一般のもくもく会はみなさんもくもくと独習を続ける会。シニアプログラミングもくもく会もそこは同じではありますが、シニアの方のプログラミング学習をサポートすることを重視します!」
ということで、参加資格は
- プログラミングを勉強している、もしくはこれから勉強したいシニア
- シニアのプログラミングの勉強をサポートしたい方
と、学びたい方と教えたい方の両方が参加できるようになっています。シニアでも、シニアでなくても参加可能なんです。何をやるかは各自自由。鈴木さんのようにiOSアプリを開発する方もいらっしゃいましたし、プログラミングについて知りたいので、スクラッチやIchigo Jamを触って楽しんでいた方もいらっしゃいました。
シニアプログラミングネットワークの今後について小泉さんに聞いたところ、プログラミングを勉強するシニアをつくりたいんです。プログラミングができないシニアでも、気軽にハッカソンやアイデアソンに参加して開発したいものを模索してもらって、もくもく会でプログラミングに取り組む、といったサイクルを形にしていきたい」と語っていました。
そのための第一歩として、実は来月、シニアプログラミングネットワーク初めてのハッカソンが開催されるとのことで、それに合わせてもくもく会(拡大版)も行われます。参加してみたい方にはまたとない機会です! 詳細は以下をご覧ください。
2月3日
2月4日
興味を持った方、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか? シニアプログラミングネットワークはFacebookコミュニティもありますので、気になる方はチェックしてみてください。
当もくもく会ににはIncrementsから東峯、吉澤がお邪魔しました。簡単に感想を述べておきます。
東峰: 皆さん普通にMacや電子基盤を触って作りたいものを作っておられて、純粋に凄いなと思いました。「できれば新しいものを覚えたくない」と思う方も多い年代なのかな、という印象を勝手にいだいていましたが、「つくりたい」というモチベーションは年齢に関係ないんだなと。コンピュータを使ったものづくりはどこでも好きな時にできますし、生涯学習の対象としても向いていそうですね。その時にこういったコミュニティがあれば、より楽しくできそうです。
吉澤:意外だったのは一般的なエンジニア系のイベントに比べて、女性の比率が高いことです。小泉さんのお話によると、女性は口コミでつながりやすいのでということでした。プログラミングの学習は一人だと挫折してしまうこともあるとよく聞くので、一緒にできる環境があるのはいいと思いました。
ちなみにWork:Qでは渋谷で開催されているテック系イベントを今後も取り上げていく予定です。ぜひ取材して欲しいという方がいましたらご連絡ください!前回のイベントレポートはこちらからご覧いただけます。
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