Qiitaでの記事投稿が1年で一番盛り上がる「Qiita Advent Calendar」運営担当にインタビュー!
こんにちは、Qiita Zine編集部です!毎年冬にQiitaが主催で開催している「Qiita Advent Calendar」をご存じでしょうか? このイベントはクリスマスまでの日数を数えるために使用される「アドベントカレンダー」の慣習に基づき、毎年12月1日から25日までの期間限定で、Qiitaで開催している記事投稿イベントです。最大の特徴は 「エンジニアに関する情報に特化している」ことで、毎年Qiitaとクリスマスを盛り上げる一大イベントとなっています。
前回開催した「Qiita Advent Calendar 2023」では1,000以上のカレンダーが作成され、14,000名以上の方に参加いただきました。今回は「Qiita Advent Calendar」の運営担当者に、「どんなイベントなのか」「ポイントは?」「企画で工夫していることは?」「どうやって楽しむと良いか」などについてインタビューしました!その内容をご紹介します。
プロフィール
Qiitaで一番歴史が長いイベント
―― はじめに、普段どのような業務をされているか教えてください。
戸田:毎年夏に開催するQiita Engineer Festa(以下、フェスタ)や冬のQiita Advent Calendar(以下、アドカレ)といったQiita主催のイベント、クライアントさまとのタイアップイベントの企画・運営を担当しています。アドカレの運営は、2022年から担当しています。
ほかにもQiita Teamの営業サポートや、Qiitaグッズの企画・発注・管理、毎年作成・公開しているエンジニア白書の作成、Qiita Nightの運営にも携わっています。
―― Qiita Advent Calendarとはどのようなイベントでしょうか?
戸田:毎年12月1日から25日まで期間限定で行っている記事投稿イベントです。11月はじめにイベントページを公開しますので、そこから興味のあるカレンダーに参加したり、自分たちが好きなカレンダーを作成したりできます。記事投稿は12月1日から始まります。アドカレはQiitaでのイベントの中でもかなり前から行っているイベントで、2011年にはじまり、これまで13回開催してきました。ちょうど10周年の節目で、アドカレのそれまでを振り返った記事があるので、気になる方は見てみてください。
Qiita Advent Calendar 10年を振り返って:https://qiita.com/official-columns/event/202101-qiita-advent-calendar-10th/
イベント期間中はユーザーに記事投稿をしてもらう企画をはじめ、オンラインイベントも数回開催します。記事投稿に関してはQiita運営やスポンサー企業さまが設けたテーマに関する記事を、ユーザーのみなさまに投稿していただきます。またユーザーのみなさまにも、エンジニアリングやエンジニアに関するテーマでカレンダーを作成いただいています。Qiitaやスポンサー企業さまからのキャンペーンではプレゼントも用意していまして、Qiitaオリジナルグッズのほか、エンジニアの方々に喜んでいただけそうなラインナップを揃えています。
―― オンラインイベントはどういったものでしょうか?
戸田:まずイベントページを公開する11月初めのタイミングでキックオフLIVEイベントを開催しています。ここではアップデートされた機能やプレゼントカレンダーの紹介などがありますね。あとはゲストを迎えて、これまでのアドカレでの思い出を話していただくこともあります。
そしてアドカレ終了後の年明けにはイベントの締めとなるOnline Meetupを開催しまして、各種カレンダーでの受賞者や完走賞などの結果発表を行います。完走賞とはアドカレの期間に25記事以上を投稿した方を讃えるもので、発表では受賞した方のユーザー名を紹介しているのですが、Zoomの画面いっぱいにユーザー名を並べても1度におさまりきらず、2023年は4ページにも渡りました。
戸田:また最近はゲストをお迎えして、アウトプットの良さなどについてお話しいただいています。例えば、Qiita Advent Calendar 2023 Online Meetupでは、個人のアウトプットの観点を伊藤 淳一さん(@jnchito)、チームのアウトプットの観点を御田 稔 / みのるんさん(@minorun365)に様々な視点よりアウトプットの良さをお話しいただきました。このイベントは新年初の大きなMeetupイベントとなることもあって、Qiitaでの1年の振り返りとしてTop Contributor や Top Organizationの発表も行います。1年間の活動を振り返るとともに、新しい年のスタートダッシュを切る機会になってくれればと思っています。
アドカレの名物になったカレンダーも
―― 直近で開催した2023年には、どれくらいの方が参加されたのでしょうか?
戸田:14,000人以上の方に参加していただき、非常に盛り上がりを見せたのではないかなと思います。
―― カレンダーも1,000以上作成されましたね!どのような内容がありましたか?
戸田:カレンダーは1,000以上もあるので、テーマは本当に様々です。Qiita運営からは、2023年だと「はじめてのアドベントカレンダー」や「Qiita全国学生対抗戦」があり、これらはあえて参加者を限定することで対象の方たちに気軽に参加していただきたいという意図で企画しました。
スポンサー企業のみなさまからはサービスや製品に関連するテーマを設けていただいて、例えば「〇〇(製品名)を使ってみよう」「〇〇に関するTipsを投稿しよう」といった内容があります。
―― ユーザーの方々からのカレンダーはいかがですか?
戸田:ユーザーのみなさまからのカレンダーは合計数百とかなりの数があるので内容は幅広く、例えば特定のプログラミング言語やライブラリ、フレームワークをはじめとして、サービスやアプリケーションなどがあります。あとは「本番環境などでやらかしちゃった人」というカレンダーがありまして、これは確認できる限り2019年から毎年作成されている名物カレンダーです。 昨年(2023年)の購読数順で1位を獲得する人気ぶりです。
投稿するもよし読むのもよし、思い思いに活用してほしい
―― Qiita Advent Calendarでやっていることとそれぞれのポイントや見どころについて教えてください。
戸田:ポイントについては、まず記事投稿イベントに関していうと先ほどOnline Meetupのところでもお話ししました、2022年から始まった完走賞だと思います。初回となった2022年には、正直どれくらいの人が達成するか分からないなと思っていたのですが、結果的に89名の方が達成されていました。それが話題になったためか、2回目となる2023年には119名の方々が受賞しまして、これもアドカレの名物企画となったと思います。
あとはQiitaに登録いただいているOrganizationそれぞれが作成できるカレンダーのいいね数に応じて表彰する企画もあります。1年で一番Qiitaでのアウトプットが盛り上がるこの時期に、各企業や組織で一体感を持って取り組む機会として活用していただければと思います。
―― 様々なイベントを担当されている中で、どういう想いでアドカレを運営されていますか?
戸田:アウトプットをする人がひとりでも増えてくれたら嬉しいなと思っています。エンジニアの方々にはアウトプットは大事だと理解してはいるものの、なかなか動けない方もいるかもしれません。アドカレはQiitaの中で1年で最もアウトプットが盛り上がる機会なので、アウトプットしたいけれどなかなかできない…という方は、ほかの方たちが投稿しているのに乗っかっていただくのが良いきっかけになると思います。そうしてアウトプットをすることで自身のスキルアップにつなげたり、顔も知らない誰かの助けになったりしてくれたら良いですね。
―― アドカレに参加するメリットを教えてください。
戸田:お祭りのような雰囲気の中アウトプットを楽しみながら、参加しているカレンダーによってはプレゼントを手に入れられるチャンスがあることです。アドカレの時期はQiitaというコミュニティ全体がいつにも増して盛り上がるので、ほかのユーザーたちと刺激を与え合いながら、モチベーション高く記事投稿を楽しんでいただけると思います。
Qiita Advent Calendar 2023 プレゼントカレンダー一覧:https://qiita.com/advent-calendar/2023/present-calendar
―― ありがとうございます!それでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。
戸田:アドカレは1年で最もアウトプットが盛り上がるイベントです。もちろん記事を投稿して参加する方法もありますし、たくさんの記事が投稿されるので様々な記事を読んでもらう形での参加も良いと思います。ご自身に合ったアドカレの楽しみ方を見つけてみてください!
編集後記
「Qiita Advent Calendar」の時期になると、Qiitaでの記事の上部にアドカレ参加記事だと表示されたり、SNS上では「記事書きました!」という声があったり、そういう投稿を目にするたびに「今年もアドカレの時期が来た」と感じます。Qiitaの冬の風物詩ですね。インタビューでもあった通り、この時期には記事投稿が非常に盛り上がります。1つでも記事を投稿してみるのはもちろん、ほかの方の記事を読むだけでも学びを得られると思いますので、自分なりの活用法を探して楽しんでみてください。
取材・文:Qiita Zine編集部