コミュニティ論からMicrosoft Ignite 2020振り返りまで、熱量高まった4時間 〜Azure Rock Star Community Day #1レポート
2020年9月26日(土)、「Microsoft Azure × コミュニティ」をテーマにしたオンラインイベント「Azure Rock Star Community Day #1 – Hello World!」が開催されました。
Azure Rock Starは、Azureやその関連技術を扱う技術コミュニティおよびビジネスコミュニティを紹介する取り組みで、コミュ二ティ同士のミートアップを促進する役割も担っています。
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Microsoft Azure に少しでもご興味をお持ちの方、プログラミングを楽しみたい方、実ビジネスで活用したい方 は、多岐にわたるAzure技術を対象とする様々なAzure Rock Starプログラム参加コミュニティをご覧いただき、ご自身の興味関心に合うコミュニティにご参加ください。
第1回のイベントとなる今回は、10のコミュニティが登壇。「2020年9月22日~24日に開催されたMicrosoft Ignite 2020で発表された気になる製品 / サービス」をはじめ、それぞれのコミュニティリーダー達による活動概要や注力分野、技術のさらなる活用ヒントやTips等の発表と、各発表者を交えたパネルディスカッションで盛り上がりました。本記事では当日のイベントの様子について、エッセンスを抽出してお伝えします。
Contents
- 盛り上がるMicrosoft Ignite 2020談議
- Azure Rock Star参加コミュニティの素顔がわかるコミュニティトーク
- 「共に学び共に成長するMicrosoft Learnコミュニティ紹介」by. Japan Microsoft Learn User Group
- 「SQL ServerユーザーによるSQL Serverユーザーのための技術コミュニティ」by. Japan SQL Server User Group
- 「オンライン中心だから地方のコミュニティも見てみませんか?福岡からお届けします」by. Fukuoka.NET
- 「日本のやや西側でAzure DevOpsについて語ってます」by. TFSUG
- 「Azure一筋10年!We are “JAZUG”」by. Japan Azure User Group
- 「ハイブリッドクラウド研究会のご紹介」by. HCCJP (Hybrid Cloud Community Japan)
- 「Deep Learning Lab でAIの社会実装を目指す!」by. DEEP LEARNING LAB
- 「IoTを学べる最強コミュニティ=IoT ALGYAN(アイオーティ・あるじゃん)とは?」by. IoT ALGYAN
- 「Azureもくもく会の今までとこれからと」by. Azureもくもく会@東京
- 「#mstechnight 生誕1年弱の振り返りとオンラインMeetup開催の裏側」by. MS Open Tech Night
盛り上がるMicrosoft Ignite 2020談議
イベントでは登壇者を交えたパネルディスカッションも実施。2つのテーマ「Microsoft Ignite 2020で発表された気になる製品 / サービス」、「他に興味や関心がある技術やコミュニティ」を題材にしたトークが繰り広げられました。
Microsoft Ignite談議では、HCCJP・津久井さんが気になった「Holographic Storage Device(HSD)」は、他登壇者も含めて興味津々でした。HSDとは、Microsoft Research CambridgeとAzureがコラボして研究を進めているもので、1960年代初頭に考案された「ホログラフィック・ストレージ」を、クラウドファーストに再設計した技術です。変調された光学フィールドの波面と参照光学フィールドとの間の干渉を、ストレージメディア内の「屈折率変化」として記録することでデータを保存するのですが、情報を3Dボリュームに保存するため、その保存に関して三次元の自由度があることになります。今日のクラウドストレージの主力であるNAND型フラッシュメモリと高速回転するハードディスク・ドライブでは容量を指数関数的に改善することは難しく、ハードディスク・ドライブの機械的な可動部品とフラッシュメモリセルの耐久性低下によって信頼性とパフォーマンスの課題に直面しているからこそ、次なるブレイクスルー技術としての期待が高まりました。
また、JAZUGの Ashikagaさんは、かゆいところに手が届くようなAzureの細かいアップデートに注目。例えば、Azure VMおよび関連するネットワークまたはストレージ リソースを別の Azureリージョンに移動できるようになった「Azure Resource Mover」。今までは、西日本に立てたものを東日本に立てたい場合は作り直す必要がありましたが、それをせずともリージョン間を移動できるようになるということです。Azureサービスは、リージョンごとにリリースされているもの/されていないものが決まっており、東にあるけど西にないなどがあります。よって、実運用としてはすごく堅実なアップデートだということで盛り上がりました。
「他に興味や関心がある技術やコミュニティ」として、ある人はデザインや教育領域を志向し、またある人は秋葉原で開催されている“世界一ハードルが低い勉強会”をPRするなど、これまでとは異なる「コミュニティ・ラヴァー」の顔が垣間見えました。
Microsoft Ignite 2020の発表内容について
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Microsoft Ignite 2020で発表された内容を日本語で読む。
Microsoft Ignite 2020 Book of News(.pdf)
9月22日(米国時間)に公開された “Microsoft Ignite 2020: Empowering businesses to build resilience for today and what’s ahead” の抄訳を読む。
Microsoft News Center Blog
Azure Rock Star参加コミュニティの素顔がわかるコミュニティトーク
#1「共に学び共に成長するMicrosoft Learnコミュニティ紹介」by. Japan Microsoft Learn User Group
最初のコミュニティはJMLUG(Japan Microsoft Learn User Group)。名前のとおり、「Microsoft Learn」を参加者全員で一緒に学んでいくコミュニティです。Microsoft LearnはAzureやPower Platform、Microsoft 365、GitHubなどのマイクロソフト関連製品はもちろん、PythonやIoTといった幅広いIT領域にも対応した総合的な学習プラットフォームです。
独学の悩みとして「集中できない」、「相談できない」、「やる気が出ない」という声がつきもの。1人でMicrosoft Learnのモジュールやラーニングパスを進めていくことも例外ではありません。そこで、2019年1月に設立されたのがJMLUGでした。
活動としては、Microsoft Learn関連イベントがおよそ月1くらいの頻度で随時開催されており、イベントに参加することで、「みんな学習しているので、自分も集中できる」、「困った時に、他の参加者に相談できる」、「参加をきっかけに、Microsoft Learnを始められる」などの効果が実感できると言います。
コミュニティのSlackには参加者同士が目標を宣言する専用のチャンネルがあり、参加者全員の状態が可視化されるからこそ、自分自身もやりきるモチベーションになるそうです。また、相談用チャンネルもあるので、独学とコミュニティならではの良さが掛け合わさり、参加者全員が1人の時よりも速く成長できる場になっているということです。
マイクロソフト テクノロジー関連でちょっと相談したい方も歓迎で、 初心者にお勧めのコミュニティと言えるでしょう。
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楽しさこそ、学びの原点。「Skilling Culture」についてマイクロソフト・NTTデータ・suinさんに聞いてみた。
#2「SQL ServerユーザーによるSQL Serverユーザーのための技術コミュニティ」by. Japan SQL Server User Group
https://sqlserver.connpass.com/
JSSUG(Japan SQL Server User Group)は、Microsoft SQL ServerやAzure Data Platformに関する技術情報をテーマにした勉強会を毎月開催しているコミュニティです。これらの周辺製品をより多くの企業に利用してもらい、案件の提案などにも繋がるよう、コミュニティ内で技術を学習し、参加メンバーが自らマイクロソフトのデータベース製品を推進できるようになることを目指して、2017年12月に立ち上がりました。月1回ペースの勉強会含め、レベルを問わず誰でも参加できるコミュニティです。
2018年5月から日本マイクロソフト本社での月次イベントが、同年11月からは同社関西支社での不定期開催がそれぞれスタート。今年2月にはPASS Local Group認定を取得し、グローバルコミュニティとなりました。そして今年7月には、新たにSQL初学者向けイベント(SQL Beginners Day)の不定期開催も開始し、活動の裾野を広げています。
実は当日、ちょうど本イベントと同じ時間帯に、JSSUGの月次オンライン勉強会が開催されていました(コロナ禍以降はオンライン開催が基本となっています)。毎回の勉強会では、Microsoft MVPアワード受賞者が複数登壇されるほか、Oracleやリクルート、デンソークリエイトなど、名だたる企業の技術者が登壇しています。
SQL Serverを仲間の技術解説や事例で一緒に学びたい方にお勧めのコミュニティです。
#3「オンライン中心だから地方のコミュニティも見てみませんか?福岡からお届けします」by. Fukuoka.NET
Fukuoka.NETは、福岡で.NETに関連する様々な技術を取り上げるコミュニティです。通称「ふくてん」といい、.NETの「.(ドット)」が日本語で「てん」であることから命名されたといいます。C# や VB.NET など、マイクロソフトの「.NET Framework」であればなんでもOKで地方ならではの“ゆるさ”が良いと強調する、コミュニティリーダーの松村 優大さん。
昨今のコロナ禍でイベントや勉強会、コミュニティがオンライン中心で開催されるようになり、地方の技術者も全国イベントに参加しやすくなったからこそ、次は都市部以外でも様々な場所で活動しているコミュニティに注目してみてほしいと言います。
かつてはリアルイベントとして、定期的な勉強会の他にも、大きなものでは.NET Confの福岡版や「Visual Studio 2019 Launch Event in Fukuoka」などを開催。モデレーターであるおだしょーさんも、過去に現地で登壇しています。
一方で現在は、オンラインで活動。参加者の「参加した感」を体験してもらうべく、ハンズオンやもくもく会が中心になっています。直近では、C#のマイクロサービスと分散アプリケーションの開発、テスト、デプロイを楽にするツール “Project Tye”のチュートリアルを進めるハンズオンイベントを開催しました。次回はAzure Kubernetes Service編の予定とのことです。
.NET を新しく使ってみたい方からすでに利用している方まで、気軽に参加できるコミュニティです。
#4「日本のやや西側でAzure DevOpsについて語ってます」by. TFSUG
TSFUGは、Azure DevOps Server(旧称、Team Foundation Server:TFS)や Azure DevOps Services(旧称Visual Studio Team Services:VSTS)を中心に、アジャイル ソフトウェア開発、DevOps、ALM(Application Lifecycle Management)、プロセス改善ノウハウなどについての勉強会を開催しているコミュニティです。
他のコミュニティがコミュニティ紹介を中心に発表する中で、かめがわさんからは技術的なTipsを紹介いただきました。
リリース予定の「Azure DevOps Server 2020」について、Windows Server 2012 R2がサポートから外れるので移行の必要がある点や、YAMLでの継続的デプロイメントサポートなど、多くのハイライトがある中で今回は特にオンプレミス版について重点的に言及しました。
オンプレミスにもMulti-Stage Pipelineがやってくることの他に、オンプレミス版の移行について、2015以前のTFSを2020にアップグレードするには一度TFS2015を経由する必要があるのでひと手間かかるという現実的な話にもなりました。
また、現状オンプレミスからクラウドへの移行は英語版のみなので、ある日突然クラウドにすることになっても良いように、これからオンプレミスで構築する人はOS / SQL Server / Azure DevOpsを英語にしてインストールすることを推奨されていました。
TSFUGでは、他のコミュニティに協力して出張勉強会の実施やスピーカーの派遣も積極的に行っているとのことで、横の連携にも積極的な印象のコミュニティです。
#5「Azure一筋10年!We are “JAZUG”」by. Japan Azure User Group
Japan Azure User Group、通称「JAZUG」(読み方:じゃずゆーじー)は、Azureを学び、楽しみ、活かす、日本のユーザーグループです。2010年、Azureがリリースされた直後から設立・活動しており、今年8月でなんと10周年という節目になります。Facebookを主な拠点として活動しており、北は札幌から南は沖縄まで全国にまたがる支部と女子部で構成。メンバー数は3,000名を突破しています。ちなみにJAZUG女子部とは、「IT業界の女子と仲良くなりたい」、「男性ばかりのところに入っていくのは勇気がいる」、「でもAzureには興味がある」という女性向けの活動ユニットで、同じくFacebookでの活動をベースにしています。
AZUGでは勉強会を積極的に開催しており、去年だけで全国で36のイベント、合計2,100名超が参加しました。
東京での主な活動は以下の通りで、現在はオンラインでの活動を進めています。
①Tokyo Jazug Night:月1ペースで平日夜に開催。現在はオンラインでも開催。毎回2テーマくらいで届ける
②JAZUG 女子部勉強会:不定期開催の女子限定の勉強会(男性参加も時々)
③Global Azure Bootcamp:年1回、世界中のAzureコミュニティが同じ日にイベントを開催
④JAZUG周年イベント:毎年9月に開催されるJAZUG○周年を祝うお祭り
「自己学習だけでは限界がある」、「実際に使っている人の生の声が聞きたい」、「Azureを使っている人と繋がりたい」。そんな方にお勧めのコミュニティです。
#6「ハイブリッドクラウド研究会のご紹介」by. HCCJP (Hybrid Cloud Community Japan)
hhttps://hybridcloud.connpass.com/
Hybrid Cloud Community Japan、通称「HCCJP」は、日本におけるハイブリッドクラウドの再定義と、新しいハイブリッドクラウドの導入促進を目的として、ハイブリッドクラウドのあるべき姿を一緒に考えていくコミュニティです。今年2月に設立2周年を迎えており、「クラウドとは何か」、「ハイブリッド クラウドとは何か」、「より連続性/一貫性のある基盤を活用することで、迅速にビジネス上の成果を挙げる方法とは?」のような問いに対し、企業の枠を越えてユースケースや方法論を議論/検証しています。
活動内容としては勉強会やハンズオンの開催、イベントへの参加や出展のほか、ハイブリッドクラウドガイドラインも公開し、無償提供しています。内容としてはハイブリッドクラウド導入指針を示したもので、スタイルマップ等、全105ページの大作に仕上がっています。また、幹事企業3社(JBS、IIJ、ファーウェイ)の協力により、Azure Stack Hub 検証環境を1ヶ月無償で貸し出しを実施しており、有料サービスに匹敵する取り組みを行っています。ちなみに、毎週第2金曜日は「HCCJP勉強会の日」と制定して、今後は定期的な活動を進めていきます。
技術論のみに終始せず、実際の業務に活かせるかたちでのアウトプットに取り組んでいく方針であり、ハイブリッドクラウドの自社業務への適用を具体的に考えられるユーザー企業の方にお勧めなコミュニティとなります。
#7「Deep Learning Lab でAIの社会実装を目指す!」by. DEEP LEARNING LAB
DEEP LEARNING LABは、人工知能や深層学習の実社会での活用推進を目的に、2017年のマイクロソフトとPreferred Networksの協業から生まれたコミュニティです。現在の会員数は8,900名で、これまで合計109回のイベントを開催しており、札幌、東京、名古屋、大阪、広島、福岡にコミュニティをもつ、今最も勢いのある技術×ビジネスコミュニティの一つと言えるでしょう。
深層学習の実社会での活用が進むことのメリットは、高齢化社会、低い労働生産性、産業競争力の低下、そしてイノベーションエコシステムの欠如といった社会課題に対する起爆剤になり得ることです。
これに対して、DEEP LEARNING LABは以下3つの機能を提供。人工知能・深層学習について「知る、学ぶ、使う」そして「広める」ことを通じて、AIによるイノベーションエコシステムを創造し、日本の産業競争力を向上させることをビジョンとして掲げています。
- 知る:深層学習の事例や利活用方法を学べる勉強会を毎月開催、オンライン配信あり
- 学ぶ:深層学習PJ推進に必要なビジネスマンやエンジニア育成講座を全国展開
- 使う:実績のある深層学習関連企業との共同PJや分科会活動を推進する機会の提供
データサイエンススキルを高めたい方や、研究成果や自社ソリューションの認知を上げたい方、一流のデータサイエンティストやビジネスプロとコネクションを作りたい方にお勧めのコミュニティです。
Qiita Zineでも以前DEEP LEARNING LABについて紹介しました。気になる方は、ぜひご一読ください。
AI・機械学習の「最先端テクノロジー」と「ビジネス活用」ーDEEP LEARNING LAB 2018
#8「IoTを学べる最強コミュニティ=IoT ALGYAN(アイオーティ・あるじゃん)とは?」by. IoT ALGYAN
IoT ALGYANは、IoT について実機を使って学べるコミュニティです。2015年3月に設立され、メンバー数は5,350名。日本マイクロソフトをはじめとするエッジデバイス各社や大学、専門学校、自治体など、産官学様々なステークホルダーの協力の元で、これまで全国40ヶ所以上で全国ハンズオンキャラバンを実施。1,500台以上のデバイスを無償提供したり、教育機関や企業とのタイアップを積極的に実施するなど、「本物の技術セミナー」を開催できることを強みとして精力的に活動しています。ちなみに、ALGYANは “All Gadget Your Alliance and Network” を略した造語とのことです。
理事長である小暮敦彦さんは、IoT ALGYANこそが最強のIoT学習コミュニティであると強調。その理由として挙げられたのが「熱心である」ことです。毎月最低3回、平均5回はハンズオン中心の勉強会を開催しており、プレゼント準備や実機貸し出し、入念なリハーサルなど、手間を惜しまない姿勢を貫いています。
例えば、IoT実機貸し出しについてはオペレーションのスキームを構築しており、課金から実機貸し出し、返送、払い戻しまでを一貫して対応できる流れを作り上げています。参加者と運営、双方の負担を軽減する素晴らしい取り組みです。
さらに、プレゼン資料が合計111ページにもおよぶことがあるなど、精度の高いセミナーコンテンツも、人気の秘訣だと言います。
本気で IoT を体感したい方にはもってこいのコミュニティでしょう。
#9「Azureもくもく会の今までとこれからと」by. Azureもくもく会@東京
https://azure-moku2.connpass.com/
Azureもくもく会@東京は、Azure関連サービスをもくもくと自習する勉強会コミュニティです。コミュニティリーダーの木下 裕之さんが、セミナーで得た知識を深掘る機会を作りたいと思い、2016年7月に立ち上げたものです。基本的に自分が興味のある Azure について作業し、ときには参加者との情報共有や、わからないことを相談/質問できる場となっています。
現在はオンラインで月に1回ペースでの活動をしており、そのコンセプトは「図書館の自習室のような静寂と休憩時のふとした会話が折り合う勉強会」を目指しています。
Azureもくもく会@東京が、活動する上で大切にしていること、それは「おもてなしの心」だと言います。貴重な土曜日の半日を使って勉強しに参加してくれているのだから、できる限り良い環境を用意して「参加してくれてありがとう」「開催してくれてありがとう」であり続けるように心がけているとのこと。ペイフォワードの精神です。
具体的には、アンケート結果を元に細かく改善を実施したり、お菓子を少しずつバージョンアップさせたり、1・2周年記念にTシャツやステッカーなどのノベルティを作成するなど、「もくもく」だけではなく「がやがや」も取り入れた心地よい空間へのこだわりを続けています。今後は、オフラインだけでなくオンラインも定期的に実施し、参加者がインプットするだけではなく、アウトプットもできるようにする予定です。
学びたい技術があるけれど、1人で勉強しているとつい他の事に気を取られ集中できないという人にお勧めのコミュニティです。
#10「#mstechnight 生誕1年弱の振り返りとオンラインMeetup開催の裏側」by. MS Open Tech Night
MS Open Tech Nightは、2019年11月末の「Azure Daikanyama Base」のオープンとともにスタートしたコミュニティです。マイクロソフトの最新テクノロジーとオープンな文化を体験できるMeetupとして、社外のコミュニティや企業と積極的にコラボをしています。
今回はコロナ禍でMeetupはどのように変化したのか、今後のMeetupはどう変遷していくのかについて発表されました。
活動はオフライン時期から月1〜2回のペースが基調で、現在はオンラインファースト・オフラインプレミアムの可能性を模索しています。具体的には、オンラインライブのパブリックビューイングを行ったり、アーカイブ動画の副音声解説を行ったり。
各施策は、「空間軸 × 時間軸」という4象限のマトリクスで整理することができると解説するSuzukiさん。今までは圧倒的熱量を持った人たちが集まる現地イベントだったのですが、オンラインへの移行(右横移動)によって世界中の人が参加できるので、オフラインのキャパを超えられることから、瞬間最大風速になります。また、時間をずらしてアーカイブ視点にする(下移動)ことで、字幕や通訳といった付加情報を与えることができるようになります。さらに、オンライン × アーカイブで考えると(右下移動)、YouTube動画のようなロングテールコンテンツを活かせる可能性もありそうとのこと。こんなことを考えながら、ニューノーマルなコミュニティイベントを進めていく予定とのことです。
オンラインとオフラインを交えたハイブリッドで先進的なMeetup環境で技術を高めたい方にお勧めのコミュニティです。
編集後記
今回のイベントにおいて、各コミュニティに共通して流れていたテーマが1つありまして、それが「コミュニティ間のコラボレーション志向」でした。このイベント自体がコミュニティの枠を超えたコラボを推進しているのはもちろんですが、それ以外にも、「個別に連携をしましょう!」とアピールするコミュニティが多いこと。
コロナ禍を経てイベントやコミュニティがオンラインベースになったからこそ、コラボのPDCAコストが低減し、より話を進めやすい環境になってきていると感じます。
ニューノーマルなコミュニティ運営とコミュニティ参加に向けて、Azure Rock Star Communityへの期待はますます高まるでしょう。そんな熱量を感じた4時間でした。
取材/文:長岡 武司
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