Qiita Hackathonってどんなイベント?担当者に聞いてみた!

こんにちは、Qiita Zine編集部です!

Qiitaでは、年間通して様々なイベントを開催しています。「Qiita Advent Calendar」「Qiita Conference」「Qiita Engineer Festa」そして「Qiita Hackathon」。今回は、「Qiita Hackathon」について、運営担当の長坂さんへ「どのようなイベントか」「Qiitaが開催するからこそのポイントは?」「前回開催時の特徴」などをインタビューしました。その内容をご紹介します!

プロフィール

長坂 喜子(ながさか よしこ)
Qiita株式会社
事業開発部 プランニンググループ コンテンツチーム
2023年1月にQiita株式会社へ中途入社。Qiitaが開催するイベント「Qiita Conference」「Qiita Hackathon」などの運営担当をしている。

Qiita Hackathonとは

Qiita Hackathon(キータハッカソン)とは、Qiitaが主催する、ハッカソン形式のイベント。2024年はじめに開催をスタートし、今後は毎年10月近辺での年1回の実施を予定しています。エンジニアコミュニティを盛り上げ、さらなる発展を目指します。

これまでに開催したQiita Hackathonの概要

2024年2月に予選を、3月に本選を行った「Qiita Hackathon」の概要は、以下の通りです。

  • 予選:2024年2月10日(土)・11日(日)にオンラインにて開催
  • 本選:2024年3月2日(土)・3日(日)にオフラインにて開催
    • 会場:東京都渋谷区道玄坂1丁目2番3号渋谷フクラス 16階 GMOインターネットグループ グループ第2本社
  • 応募総数:112チーム、265名
  • 公式サイト:https://qiita.com/official-campaigns/hackathon/2024-first
  • Qiita Hackathonがスタートしたきっかけ

    ―― Qiita Hackathonは、最近始まりましたよね。2011年にスタートしてから現在まで10年以上に渡って毎年開催しているQiita Advent CalendarやQiita Conferenceなど、Qiitaで恒例となっているイベントがいくつかありますが、その中でもQiita Hackathonは新しい取り組みだと思います。スタートしたきっかけや背景など、教えてください。

    長坂:直近でQiita Hackathonを開催したのは2024年2〜3月ですが、「QiitaでもHackathonをやりたいよね」という社内の声はありました。

    「Qiita」というサービスではエンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービスを提供していますが、会社のミッションは「エンジニアを最高に幸せにする」なので、非同期での技術情報の支援だけにとらわれず、エンジニアの方たちに価値提供をできたらと考えています。恒例イベントの歴史に関して言うと、Qiita Advent Calendarが最も古く、その後、Qiita Engineer Festa、Qiita Conferenceが始まりました。

    Qiita Advent CalendarとQiita Engineer Festaは、記事投稿をしてもらう、ユーザー参加型のイベント。Qiita Conferenceでは、基調講演や各社企業によるセッションを通じて、業界で活躍している方たちの知見をインプットするという価値を提供してきました。

    しかしユーザーが参加して手を動かして何かを作ることは記事投稿以外にあまりなかったので、ユーザー参加型でプロダクトを作るという体験を提供しようと、Qiita Hackathon開催に向けて動き始めました

    エンジニアがたくさん集まるQiitaが開催するHackathonの特徴とは

    ―― エンジニアが多く集まるQiitaが主催するハッカソンということで、何か特徴はありますか?

    長坂:Qiitaは日本最大級のエンジニアコミュニティ*なので、Qiitaのハッカソンを世間的に見ても特別なものにしたいという使命感はありますね。あとQiitaというサービスは技術領域などを問わず、すべてのエンジニアを対象にしています。それゆえハッカソンでもアウトプットの形式に制限を設けていないという特徴があります。Web系でも組み込み系でもなんでも良いので、幅広いアウトプットが生まれるという面白さもありますね。

    *「最大級」は、エンジニアが集うオンラインコミュニティを市場として、IT人材白書(2020年版)と当社登録会員数・UU数の比較をもとに表現しています

    ―― たしかに、前回開催したQiita Hackathonの本選に私も運営として参加しましたが、ソフトからハードまで、様々な形でのアウトプットがあったことを覚えています。過去開催したQiita Hackathonには、どのような印象を持っていますか?

    長坂:まず予選前から参加者同士がコミュニケーションを取れるようにDiscordを使っていたのですが、そこでコミュニケーションが活発に取られていた印象がありますね。自己紹介や雑談用のチャンネルでは、どのような言語を使っているかや普段どのような仕事をしているかなどを話して交流が図られていました。成果発表チャンネルもあり、そこではみなさんが成果発表をするときに「おもしろいしクオリティ高い」「ハッカソンはこういうのがいいんだよ感が溢れていて好き」「ハードウェアがある…?!?」など、かなりラフにつぶやかれていました。みんなで作ってるイベントという感じがして良かったですね。

    ―― ありがとうございます。本選はいかがでしたか?

    長坂:本選はオフラインで開催したので、ほかのオンラインイベントと違って現場の雰囲気が見えるのが新鮮でした。Qiitaのようにオンラインで提供していて利用者の多いサービスとなるとお互いの顔が見えず、どのような方が利用してくれているのかが見えづらいです。しかし実際に顔を合わせて会うと、コミュニケーションを密に取れます。

    今回は2日間という限られた時間でゼロから一気にプロダクトを作る、その熱量を見られるのも面白かったです。またケーブルの貸し借りなど、チーム間での助け合いのようなこともされていて良いなと思いました。

    あと本選最終日の最後には懇親会を行いまして、そこでもチームを超えたコミュニケーションが活発に図られていたのが印象的ですね。私も懇親会の場にいて参加者の方たちとお話ししたのですが、みなさんプロダクトを作ったという達成感を感じられている人が多かったように思います

    ―― たしかに、普段、Qiitaを利用してくださっている方たちと会う機会ってなかなかないですもんね。私も本選最終日は会場にいて、開発の様子を見たり参加者とお話ししたりするのはかなり新鮮でした。同時に、これだけ熱量を持って開発に取り組まれる方たちにQiitaを使ってもらえていることに、嬉しさも感じましたね。

    なぜ抽象的なテーマにしたのか

    ―― ちょっと個人的に気になっていたことを聞かせてください。テーマが、予選は「つながり」、本選は「エンジニアを最高に幸せにする。」で、抽象度が高いなと思っていて。技術やアウトプットの形式に制限がない、このような抽象度の高いテーマにしたのはなぜですか?

    長坂:前提として、Qiitaでは様々な技術を扱っているので、技術に制限をかけたくないという想いがありました。例えば「AIを使った何か」とか制限しても良かったですが、間口の広いハッカソンにしたいと思っていたので、あえて制限を設けないようにしました。

    ハッカソンイベントって規模の大小を問わないと無数にあって、大きめのハッカソンだと強者がいることもあり、かなりレベルや敷居が高い場合もあります。開催前、Qiita Hackathonはその中間くらいにしたいと考えていました。

    少し話は逸れますが、2024年2・3月に開催したQiita Hackathonへの申し込み数は合計112チームと、当初想定していたよりもかなり上回りました。予選出場チーム数を絞ることも考えられたのですが、最終的には特に制限していません。先ほどお話ししたように、間口の広いハッカソンにしたかったのが理由です。

    ―― そうだったのですね。

    長坂:そのような条件を考えた上で、Qiitaが主催するハッカソンなので、テーマは予選・本選ともにQiitaにゆかりのあるものにしたいと思っていました。予選テーマの「つながり」は、Qiitaとして大事にしているポイントです。Qiitaはかなり平たく言うとアウトプットをする場であり、アウトプットした先にある「つながり」が創出できればと考えています。一例ではありますが、記事投稿していたら書籍の出版につながったり、転職などのキャリアアップにつながるとか。そういう意味で「つながり」をキーワードに引っ張ってきました。本選の「エンジニアを最高に幸せにする。」は、Qiita株式会社のミッションなので自明ですよね。

    2つのテーマに共通していることは、解釈次第でいろんな捉え方ができる点です。抽象度の高いテーマにすることで、解釈によって様々なアウトプットができて面白そうだなと。例えばエンジニアを幸せにするといっても、まず「エンジニアにとっての幸せってなんだろう」と考えます。開発生産性を上げることも、開発の助けになる何かサービスやツールがあることも、幸せにつながるでしょう。ほかにはエンジニアのためのマッチングアプリとかもあるかもしれません。解釈の幅が広いほうが面白いと思っていました。

    ―― たしかに。私も本選での成果発表を見ていて、みなさん発表の冒頭に「私たちはエンジニアの幸せを〇〇と定義しました」と話していて、「幸せ」を考えるときにも多様な切り口があるんだなと感じたことを覚えています。

    Qiita Hackathon今後の展望

    ―― Qiita Hackathonはこれから年に1回の頻度で実施する予定とのことで、今後の展望を教えてください。

    長坂:まだ模索しているところではありますが、あくまでも主役はエンジニアなので、ビジネス寄りというよりは開発を純粋に楽しめるような、エンジニアの方たちが参加して満足度の高いイベントにしたいと思っています!

    ―― ありがとうございます。これからもQiita Hackathonで様々なプロダクトが生まれて、参加されるエンジニアのみなさんに「楽しかった!」と思ってもらえるイベントになることを願っています。

    さいごに

    今後もQiitaでは、年に1度のペースでQiita Hackathonを開催する予定です! イベント情報は、Qiitaの公式イベントページにて随時ご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

    またQiitaでは今後も、エンジニア向けの様々なイベントを企画しております。ご興味のある企業の担当者の方は、下記までお問い合わせください。
    イベント協賛に関するお問合せはこちらから:https://business.qiita.com/

    Qiita 公式イベント情報はこちらから

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