#技術書典 4に一般参加してきましたレポート!
「人は“今”しか生きられない」とブッダは言いました。
「ここでしか買えない技術書がある」と主宰の人は言いました。
…共感!
というわけで(?)、Incrementsメンバーと一緒に技術書典4に行ってきましたので、戦利品とともにレポートをお届けします。
当日の様子スライド
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想像していたより気合の入り方がすごかった
東峰さん、uasiさん、技術書典お疲れ様でした。早速ですが、行ってみていかがでしたか? お二人とも初めてですよね。
11時くらいから14時くらいまでいて、その間ずっと混んでてびっくりしました(笑)。他の同人イベントのように開場直後が一番混雑していて午後には空いてくるイメージだったんですが、14時になっても整理券配布して入場調整してましたよね。見に来ている人たちの滞在時間も長くて、皆さん熱心に見ている感じがしました。
ただいまを持ちまして、 #技術書典4 閉幕しました!今回の総参加者数は6380人でした。
皆さんご来場ありがとうございました。— 技術書典公式アカウント (@techbookfest) April 22, 2018
※:公式アカウントによると総参加者6000人超えとのこと。すごい!
こちらは当日の写真。大盛況です!
あれぐらいの規模だと全部見られるから、興味あるサークル以外もしっかりチェックしたくなりますよね。混雑具合で言うとコミケの3日目みたいな感じかなぁ。もはやこぢんまりとしたオンリーイベントという雰囲気ではなかったです。僕の場合は、サークル参加してたり、見に来てたりで、いろいろな知り合いに会う場にもなっていました(笑)。
確かに盛況でしたよね! 熱かったです。
想像していたよりサークル参加の人たちの気合の入り方がすごかった。普通のエンジニアがブログ記事の延長で書いているのかなと思ったら、同人誌としてまとめることに力を注いでいるんです。
ここ最近コミケでも、評論・情報ジャンルで技術テーマの同人誌が増えている気がしていて、技術書典と相互に影響しているかもしれません。僕も大昔にコミケで『同人作家のためのウェブ制作入門』という本を出(そうと)したことがあって、あれはいまなら技術書典に出していただろうなーと思いました。
実際にいろいろ買ってましたよね。簡単にいくつか紹介してください。
僕は最近キーボードの自作にハマっているのでキーボード島が気になっていて、いくつか買いました。中の人といろいろ情報交換できたのも良かったです。
僕はこれですね。肉の低温調理についての同人誌。硬さを測定する装置だったり、せん断測定器を自作していたりするようです。
へえー、面白そうですね! uasiさん、料理好きじゃないですか。役立ちそうですよね。
ここまですごいと、褒め言葉として、あまり参考にできるものがないというか(笑)。でも最適な調理時間が書いてあるので、それは役立ちそうですね。あとはドリル付きのDNS本。
これも、ほかのもなんですけど表紙に凝っている同人誌をたくさん見かけましたよね。商業本として書店で売っても遜色ないくらい。
よくできてますよね。それからこれは手首脈拍計の歴史をまとめたコピー本。手首脈拍計の開発に関わっている人が初期からの脈拍計を紹介しつつ、Fitbitとかが登場してすごいと思った話なんかがつづられています。
これも面白そうですね! 「手動脈拍計測技術を独立して扱っている書籍がなく、文献に乏しい」と冒頭に書いてありますね。その思いから作成したようですね。ニッチなテーマを専門家が語っている内容は興味がそそられます。
ジョージがもってっちゃったので、ここに実物はないんですけどHyperappの同人誌も買いました。HyperappはIncrementsで働いているジョージが開発しているんですけど、「これ冗談じゃない?」って喜んでました(笑)。作者の人にジョージが喜んでましたって言ったら、嬉しそうでした。
※:ジョージによるHyperappの記事
HyperappってコミュニティがSlackにあるんですけど、そこで僕がこんなの売ってたよってメッセージしたら結構反応があって。海外のコミュニティなんですけど、技術書の同人誌って海外ではあまりないんじゃないかな。
そう考えると技術書典という同人誌即売会や技術書の同人誌って、独特なカルチャーですよね。
後はHello Worldカルタですね。
これは先日のファンミーティングでも遊んで盛り上がったやつですね(笑)。東峰さんの奥さんが作ってるんですよね。これどの程度、売れたんですか。
50部用意して完売したそうです。いま通販の準備もしているそうです。ほかにもいろいろ買ってます。まだ読み切れていないんですけど(笑)。
サークル出展する面白さって何だろう?
技術書典を見て回りながらふと思ったんですが、サークル出展する面白さって何なんでしょうね。紙にして出すという面白さでしょうか。
「ものを作る」というのは、エンジニアやプログラマーだったら好きだと思うんですよね。「Webで書けばいいじゃん」ってこともあるんですけど、あえて紙の冊子にしてみるっていう面白みがあるんじゃないでしょうか。とは言え、売り切れた後、だいたいのサークルがスムーズにダウンロード販売に移行していたので、それは普通の同人誌即売会ではあまり見ない気がします(笑)。
紙版を買ったらPDFが付いてくるというのもよく見かけましたよね。
あとは「マニアックなテーマで自分の知っていることを書くぞ」というハードルが、同人誌だと商業本よりも低くなるから出しやすくなる。「本を出してみたかった」という憧れを持っている人も同人誌なら形にできます。
こうやって見ていると自分も何か出したくなってきます(笑)。
一般参加で楽しんだ後は、今度は自分も…という気持ちになりますよね。僕も何か出せるかなぁと妄想しました(笑)。
何かあれば出したいんですけど、皆さんレベルが高いんですよね(笑)。装丁のデザインがしっかりしているし。
技術書典はいろいろなサークルが参加していますけど、Web界隈だとデザインに凝っている比率が高い気がしました。「しっかりした体裁の同人誌を作ってみたい」という人は多いのかもしれません。自作キーボード界隈でも、海外含めてとにかくサイトがおしゃれなんですよ。技術を考える時のひとつのポイントにデザインにも配慮する潮流があるので、その影響なんじゃないでしょうか。
あとは会社単位でのサークル参加もありましたよね。
社内のエンジニア同士で出してるような感じですね。
日経のいいですよね。日経の人たちでないと分からないようなことが書いてあります。技術的にもいろいろなテーマを扱っていて、それを新聞のフォーマットに落とし込むというのが面白いですね。
広告の記事の話なんかは、Incrementsのみんなも読むべきっていう感じでした。縦書きで技術の話を読むというのが新鮮です(笑)。
Qiitaが同人誌即売会と絡めてできることってある?
とても盛況な技術書典ですが、文学フリマにならって、もしかしたら地方展開も面白いのかなと思いました。
関西は盛り上がりそうですね。逆に地域性に縛られないということで、VRでやるとか(笑)。
PDF版の表紙がズラッと並んでいる感じで。立ち読みシステム作って。
VRChatで全然いける気がする。
まだ4回目ですけどいろいろな展開がありそうですね。ちなみにQiitaで今後、技術書典のような技術系の同人誌即売会と絡めて何かできそうなことってありますか?
本当にアイデアのレベルですけど、Qiitaだとテーマを持って連載記事を書いている人がいるので、いくつかの記事をまとめてepubで出力できて、後は装丁だけ作って印刷すれば出せますよ、といった仕組みを作るといったことでしょうか。
あとはQiita上でQiitaについて書いている人に声をかけて、それらの記事をまとめて同人誌として出してみるとか。「Qiitaユーザー一同で作るQiitaの同人誌」みたいな。
技術書典に限らず、技術系イベントの軸でまとめてもよさそうな気がします。これまでに参加した技術系イベントが履歴としてあって、「Aさんと同じイベントに出ています」みたいな交流を図るような仕組み。
確かに。イベントってやった後の反響がばらけちゃうので、そのあたりをうまくケアするようなものがあるといいかもしれません。
自分の持っている技術の知見を何らかの形にまとめて、他の人に知ってもらったり、楽しんでもらうという点で、Qiitaに記事を書くことと、本にして同人誌即売会で頒布する行為は共通しているところもありますよね。
技術書典はもちろんですし、ほかの技術系イベントも含めて、僕たちのできる範囲で支援していきたいなとは思っています。
ありがとうございました。技術書典を含めた技術系の同人誌即売会や同人誌は、これからも注目していきたいテーマになりそうです。QiitaやIncrementsでのサークル参加も検討してみてください!
最後に取材を快諾いただきました技術書典様、ありがとうございました。サークル参加された方、一般参加した方お疲れ様でした! また取材などさせていただく機会がありましたらよろしくお願いします。
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