業務改善こそ至上命題。GA technologiesの社内向けプロジェクトマネージャーが業界革新のキーマンである理由

店舗に行って紙の図面から部屋をチョイスし、内覧を経て、また紙の書類を読み合わせながら契約を進めていく。テレワークや電子申請等、働き方改革に伴うDXが加速する現代社会において、不動産は未だにアナログな運用が主流な業界の1つだと言えるでしょう。

そんな中、PropTech(不動産テック)領域の旗手として、業界におけるテクノロジー活用を強力に推進しているのが、2018年にマザーズへと上場した株式会社GA technologies(GA テクノロジーズ。以下、GA technologies)。業界の中でもいち早く契約業務の電子化に着手しており、ユーザーのペインポイント解消に向けて着々と取り組みを進めている企業です。

今回は、そんなGA technologiesの内部で、社内向け業務改善プロダクトの開発・運用を担っている人物にお話を伺いました。GA technologies内部の改善が、すなわち業界全体の改革につながる。そんな壮大なストーリーが描かれていました。

プロフィール

堀川 佳夢偉(ほりかわ かむい)
株式会社GA technologies
Product Development Division マネージャー
新卒でWeb制作会社に入社し、ディレクターに従事する。2017年にGA technologiesに入社。Product Development Divisionに所属し、現在は社内プロダクトの開発者とプロジェクトマネージャーを務め、主に社内の課題解決や業務効率化を担当する。

時間もお金もユーザーも。一石三鳥のプロダクト開発

――まずは堀川さんのご経歴と、現在の業務内容を、それぞれ教えてください。

堀川:経歴としてはGA technologiesが2社目で、前職はWebディレクターとして活動していました。3年半前にGA technologiesにジョインし、最初はデザイナーとしてフロントエンドを担当。その後、周囲のエンジニアがみんなサーバーサイドエンジニアだったので、僕もサーバーサイドをやるようになりました。さらにインフラにも領域を広げていき、ある程度フルスタックに対応できるようになったところで、1つのプロジェクトを任せてもらうようになりました。
今では3つのチームのマネージャーとして、9つのプロダクトのプロダクトマネージャーを担当しています。

――具体的にどんなプロダクトを担当されているのですか?

堀川:主に社内の業務効率を高めるためのプロダクトです。

――エンドユーザー向けではなく、社内メンバー向けのシステム、ということですね?

堀川:そうです。営業部門向けのセールスプレゼンテーションシステム「INSIGHT by RENOSY (旧:DATA ANALYZER by RENOSY)」や、不動産の仕入業務支援システム「SUPPLIER by RENOSY」などを担当しています。他にも、賃貸管理や経理向けのものもありますね。
主に社内の各事業部向けのプロダクトを作っています。

――例えば、今お話しされた営業部門向けの「INSIGHT by RENOSY」は、どんなプロダクトなのでしょうか?

堀川:GA technologiesではエンドユーザー向けに「借りる・買う・売る・貸す・投資する」という住まいにまつわるすべてを提供しています。その中のひとつ「RENOSY不動産投資」では、ユーザーに対して資産形成のコンサルティングを行なっています。

「INSIGHT by RENOSY」は、弊社のセールスが使用する営業支援ツールで、物件を選んだだけで詳細資料や収支シミュレーションなどの関連情報を出せるようになっています。
「どうすればセールスが効率的に提案できるか」という観点で、営業支援システム(SFA)の機能を実装したのが、「INSIGHT by RENOSY」です。

――なるほど。業務改善効果はいかがでしたか?

堀川:セールスが資料作成にかかる時間は実質ゼロに削減されましたし、資料のペーパーレス化によるコスト削減にもつながりました。また、提案内容をスピーディーに提供できるのでユーザー体験も向上し、結果として、成約率向上にも繋がっています。

――まさに一石三鳥ですね。

「不動産取引をワンクリックで完結する」世界観に向けて

――そもそも不動産業界は「怪しい」というイメージを持つ人が多いと思いますが、これはなぜでしょうか?

堀川:「不動産会社が何をやっているのか」は、ユーザーからすると分かりづらい。これが「怪しい」という印象につながっているんだと思います。

例えば、持っている不動産を売りたい方がいます。不動産会社に買いたい人を探してほしいという依頼をしたときに、どうやって買い手を探しているのかは売り主側から見たら分かりづらいですよね。

不動産会社からすると、高く買ってくれる人よりも、自社を経由して買ってくれる人のほうが仲介費用が高くなるため都合がいい。そのため、あえて幅広く買い手を探さない会社さんもあります。でもそれって、お客様にはわからないし、すごく業者都合の論理ですよね。これはあくまで一例ですが、そういう部分が不透明と言われる所以なのだと思います。

そこをできるだけ透明にして、価値提供できるようにしているのが、弊社が提供している「RENOSY(リノシー)」というサービスです。

――なるほど。不動産業界の課題は情報の非対称性にあるんですね。

堀川:あとはもう1つ、エンジニア的観点では、テック化がすごく遅れていることも業界の怪しさにつながる大きな課題だと感じています。誰しも一度は、賃貸でアナログな部屋探しをしたことがあると思うんですよ。

ネットで物件の問い合わせをしたら、不動産会社の店舗まで行って、改めて希望の条件を書かされて、それを元にフォーマットが違う販売図面を何枚も見せられて、実際に何軒か内覧していざ申し込もうと思ったら、すでに申し込みが入っちゃってた、みたいな。

契約の電子化が当たり前になってきている業界もありますが、不動産はまだオンラインのみでの契約はできないんです。まだまだ遅れているんですよね。

――今のお話、すごく良く分かります。そんな中、不動産領域のテクノロジー活用で圧倒的な成果を出されているGA technologiesですが、堀川さんが3年半前にエンジニアとしてジョインされてから、会社はどんな風に変わっていかれましたか?

堀川:今でこそプロダクト職の人数が150人を超えていますが、僕が入社した頃はまだ30人くらいしかいませんでした。
在籍している3年半の間に、エンジニア以外の社員も増え、マザーズに上場、複数のM&Aを実施など、会社は急成長を遂げました。一般的に言われるような、企業としての成長痛があったことは事実です。

成長につれて任される業務はどんどん変わってくるので、昨日までの業務が今日からは変わるなんてこともあり、「すぐにシステム対応しなきゃ!」という突発的な変化もありました。でもエンジニア組織としては少しずつ良い方向に向かっていますし、会社全体としてもまた新しいフェーズに進んでいるのかなと思います。

――なるほど。GA technologiesは、不動産業界ではどのような立ち位置なのでしょうか?

堀川:良い意味で、色々な企業さんからベンチマークされていると感じています。
そもそも日本の不動産業界ってだいぶ特殊なんですよ。

既存住宅流通量の推移と国際比較(令和2年版『既存住宅市場の活性化について』より)

海外は新築よりも中古物件の流通量の方が多いんですが、日本の場合、基本的には新築重視の印象がありますよね。世界と比べると、中古と新築の割合が逆転しているんです。

それが少しずつグローバルに寄ってきたかなと思っていて、それゆえに、当社の業績も、引き続き伸ばしていけると考えています。

――いわゆる、業界をディスラプトすることになるんでしょうね。

堀川:ディスラプトすることが目的なのではなく、あくまで「ユーザーのために何がベストか」を考えて実行し続けることが大事だと考えています。

当社が展開するRENOSYは、「不動産取引をワンクリックで完結する」という世界観を掲げています。これがどんどん普及すれば、情報の非対称性も解消され、必然的に不動産業界に対する怪しさもなくなっていくと思っています。
ユーザーの利益を追求した結果として、業界が大きく変わっていくきっかけになれる可能性はあるのかなと思います。

業界を変えるプロダクトには、強い意志が不可欠

――GA technologiesは、このように多くのエンドユーザー向けサービスを提供されてますね。この他にも、堀川さんが担当されているような、社内向けプロダクトがたくさんあるんですよね?

堀川:そうですね。僕が担当していないもの含めて、グループ全体で30くらいはあると思います。

――それらは、具体的にどんな意思決定フローで作られているのですか?スピード感がすごいと感じました。

堀川:僕が担当しているプロダクトの場合、経営陣の意思決定後は、要件定義からプロダクトのあり方まで、すべて僕たちが事業部と直接やり取りして決めます。

まず事業部から要望をもらうと同時に、プロダクトをどう良くしていくかについてエンジニアで話し合います。事業部の業務フローやオペレーションについては開発者の方が詳しいことも多いので、「ここをこう変えたらいいんじゃないか」「この機能にはこんな工夫を凝らした方が良い」など、しっかりセッションを重ねますね。

――業務フローは属人的になりやすく、可視化が難しい部分だと思います。組織拡大とともにその傾向は強まると思いますが、どんな工夫をされていますか?

堀川:属人性が必ずしも悪、という訳ではないとは思うのですが、ある人が属人的な業務をしていると感じた際は、具体的にそれがどんなものかをチェックします。
もしプロダクトに落とし込めるならそうしますし、落とし込めなければ今まで通りやりましょうとなります。

例えば金融機関とのやりとりは、どうしてもプロダクトに落とし込むのが難しい、属人的な業務と言えます。そういう業務はプロダクトではどうしようもないので、そのやり取りにいたるまでの業務や別の箇所を改善しよう、ということになりますね。

――なるほど。あくまで、どうすべきかというゴールが前提にあり、その上で実現できるか否かを判断されている、ということですね。

堀川:そうです。
例えば不動産購入の売買契約は、紙や押印が当たり前でした。しかし現在、GA technologiesではその部分を電子化できており、お客様は何度も同じ情報を書いたりしなくて済み、スムーズな顧客体験を提供できています。

開発にあたっては、参考にできる他社サービスもなく、僕自身、その分野の知見も多いとは言えませんでした。それでも「どうすれば実現できるか」を考え抜き、外部サービスを社内SFAと連携させることで、オンラインで契約締結できるようにしたんです。

最終的には、「絶対にやり遂げる」という意志が重要なのかなと思います。

一見不可能な要望が、理想へのヒントになる

――バックヤードの整理だけではなく、フロントのエンドユーザー向けサービスを含めた広範囲の理解が必要なんですね。どうキャッチアップされているのですか?

堀川:各業務を理解するために、実際に各事業部で1〜2ヶ月ほど業務を行い、その事業部の状況や業務フローをしっかり理解するようにしています。

セールス部門では、実際にお客様に架電をしてアポを取り、担当者と一緒に訪問したこともあります。物件の仕入れ部門では、実際にweb検索から業者に連絡し、仕入れ契約まで一通り行いました。

実際に体験すると、スムーズに業務フローが理解できるので、プロダクトに落とし込むのは容易になると思いますね。

――それは堀川さん独自のスタンスでしょうか?

堀川:僕個人ではなく、開発組織全体のスタンスと言えますね。どんなに良いものを作っても使われなければ、それは自己満足。「使ってくれる人が何より重要」という考えです。

よくある話として、エンジニアにとって良いプロダクトが出来上がってしまうことがあります。エンジニアが、ユーザーではなくプロダクトの開発者・管理者にとってベストな仕様に変えてしまうんですね。GA technologiesの開発組織では、あくまで「ユーザーにとってのベスト」をしっかり追求する、という考えが浸透していると感じます。

――今までで印象的だったプロダクトは何ですか?

堀川:効果が最も大きかったのは、やはり電子契約ですね。業界的にインパクトがありましたし、セールスと管理部門の業務改善がかなり進みました。

今までの「紙をスキャンし、PDFにしてドライブに格納する」といった紙ベースのオペレーションがなくなり、業務改善やコストカットの面など、プロダクトを通じて各事業部へ貢献できたことは大きかったと思います。

もちろん、エンドユーザーにとっても、紙での運用に比べて圧倒的に楽になったと自負しています。

プレスリリース : ドキュサイン導入で資産運用型中古マンションの売買契約書を電子化
https://www.ga-tech.co.jp/news/4573/

――各プロダクトの技術スタックについても教えてください。

堀川:技術スタックは基本的なものが多いです。Vue.jsやReact、インフラはAWSです。
「まずプロダクトを作ろう!」というフェーズで作ったものも多く、技術的負債があちこちにあったり、リファクタリングしなければいけない部分が多いのも事実です。

僕のチームのメインミッションは「事業部の課題解決」ですが、サブミッションはこの「負債の解消」です。
そのために、各メンバーはプロダクトを少しでも良くするための行動を、10分でも20分でもいいので毎日行うようにしています。どんなに細かいことでもいいので、それをやることで少しでもプロダクトが良くなれば、と考えています。

――タスク管理が大変そうですね!

堀川:各メンバーのタスクはBacklogで管理していますが、僕の場合は突発的に発生するタスクも多く、スケジュール通りにいくことが少ないので、優先順位の高いものや、リマインドがかかったものから順番にやっていく、というシンプルなアプローチをとっています。

――シンプルだけど大変そうですね。技術的な面白さとしてはいかがでしょう?

堀川:プロダクトが多く存在し、それぞれ作ってきた人が違うので、いろんなコードに触れることができます。また、使っている技術も違うので、様々な技術に触れられるという点でも面白いと思います。

あと、事業部は良い意味で開発のことをよくわかっていないので、たまに「こんなことしたい!」といった夢のような要望も飛んできます。現時点では実現不可能なことが多いのですが、プロダクトの「理想像」を事業部側が伝えてくれるんですよね。これは非常に重要だと思っています。実は電子契約も、そうした理想から始まった取り組みなんですよ。

自分が想像もしない要望やタスクを、いかにエンジニアとして解決し事業部に寄与できるかを考え続けることができるのも、GA technologiesのエンジニアの面白い部分だと思っています。

GA technologiesの社員は、例外なく「良い人」

――エンジニアの業務における、他の業界との違いはなんでしょうか?

堀川:いろんな業界を経験したわけではありませんが、少なくとも不動産の知識や専門用語は本当に難しいなと感じます。「中間省略」や「マイソク」などの聞き慣れない言葉が沢山出てきますね。業界のルールをプロダクトの開発に反映し、テーブル構成やクラス名に落とし込むのは難易度が高いなと、日々感じています。

1人だけで決められることはほぼないので、必然的にチーム内外でコミュニケーションしなければいけないケースが多くなると思います。

――なるほど。GA technologiesは、社訓のようなものはあるのでしょうか?

堀川:「GA GROUP SPIRITS」という、GA technologiesグループの価値観や気持ちの持ちようを表すものがあります。これが各メンバーの根底にある思想になっていますね。

――実際にGA technologiesで働いている人は、どんな方が多いですか?

堀川:全体では、特徴がないのが特徴、というのが答えだと思います。バックグラウンドから国籍までバラバラで、自衛隊やお笑い芸人だった人もいれば、証券会社のトップセールスマンだった人もいます。
ただ共通して言えることは、先ほどお伝えしたGA GROUP SPIRITSの中の「HEART」の部分が、みんな例外なく素晴らしいということです。人が良いというのは自信を持って言える部分です。
だから、開発を進めるにあたっての心理的安全性はすごく高いと、僕は思っています。

――どういうときに、それを感じますか?

堀川:例えば僕の場合、新卒のメンバーにコードをダメ出しされることがあるんですよ。「新卒が正直に言いたいことを言っていい」という空気があるし、新卒の意見が通ることももちろんあります。相手が例えCXOであっても、必要だと思えばどんどん意見が言える風土があると思いますね。難しかったら難しいと言えて、それが自分にマイナスになることはないと思えます。

――いいですね!ちなみに、社内での自発的な取り組みや、スカンクワークのようなものはありますか?

堀川:新卒は、月に1度のペースで学んだことをみんなで発表・共有する会がありますね。僕たちからは何も言っていないのですが、横のつながりを強くしようと考え、新卒が自発的にスタートしたものです。

――横のつながり、大事ですよね。

堀川:例えばSlackでもtimes文化ってあると思うんですが、それに対して業務で関わっていない人も積極的にコメントをしていて、みんなで賑やかにやっている印象ですね。自発的にいろんな人とコミュニケーションを取ろう、という動きは強いと思います。

最終面接は、社長が52分間、夢を語った

――ここまではGA technologiesについて伺ってきましたが、堀川さんご自身についてもう少し聞かせてください。GA technologiesは2社目とのことですが、なぜ転職されたのですか?

堀川:不動産業界のアナログな面を実感したことと、代表の樋口に惚れたこと。この2点です。

1点目については、転職活動を控えて引っ越しをした際に、不動産業界のアナログな面を目の当たりにしたんです。そんな折、エージェントからGA technologiesのことを聞き、「エンジニアの力で変えられる部分も大きいだろうな」と思いました。良い出会いでしたね。

そして2点目ですが、面接で代表の樋口と話したときに、その視座の高さと人柄に惚れ込みました。当時はまだ小さな会社でしたが、「不動産業界をなんとかしたい」という熱意がすごく伝わってきました。
人事からは「最終面接では、聞きたいことを聞いてほしい」と言われていましたが、1時間のうち52分間は、樋口が熱くエンジニアの必要性や不動産業界を変えたいという気持ちを語って、僕は最後の8分間だけ話して入社が決まりました(笑)

どの業界もいつかは必ず変わっていきますが、それを外から見て「変わったな」と思うのか、中から「僕が変えたんだ」と思うのかは、大きな差がありますよね。僕自身は後者の体験をしたいと思えたのが大きかったですね。

――技術やポジションありきではなく、会社や代表のビジョンが決め手だったんですね。

堀川:そうですね。会社として急激に伸びている真っ只中にいたので、ゼロイチの立ち上げや既存の改善まで、本当に幅広いプロダクトに触れることができたのは大きかったと思います。

――逆に、今入社するとしたらどんな楽しさが待っていると思われますか?

堀川:正直、まだまだ課題だらけです。
技術を極めていきたいのであれば、技術的な部分からその課題に対して解決のアプローチを取れますし、エンジニアからPMになりたい人であれば、担当してもらいたいプロダクトは沢山あります。もちろん、しっかりとバリューを出すことが前提ですが。

その人の属性によって、やりたいことにマッチする部分は多いのではないかなと思っています。また、事業部を巻き込んだチームとして成果を出す喜びも楽しさのひとつかなと思います。

小さな改善の積み重ねが、業界を変える大きな変化につながる

――今後、どんな方と一緒に仕事をしたいですか?

堀川:「意志が強い人」と働きたいですね。正直、仕事は言い訳をしようと思えばいくらでもできるし、自分に甘えようと思えばいくらでも甘えられますよね。でも自分に言い訳して納得するのは一流ではないと思うので、しっかりと意志を持って最後までやり抜ける人とご一緒したいと思います。

――ありがとうございます。最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いします!

堀川:エンジニアとして何かを解決したい、という人がいたら、GA technologiesは最適な場だと思っています。

大きな視点で業界を変えるためには、事業部レベルでの小さな改善を重ねることが必要です。例えば僕のチームは、ユーザーがすぐ身近にいるので、細かな改善だと思っていたところが、実は事業部にとってすごく重要で喜ばれたりするわけです。

フィードバックを身近に感じることができるのはエンジニアとしての喜びなんじゃないかなと、僕自身は思っています。そして、それを積み重ねてこそ、業界を変えるという大義が達成できると考えています。その道のりは簡単ではありませんが、だからこそ一緒に挑戦していける、また挑戦することを諦めない人と一緒に働きたいと思っています。

GA technologiesは570人以上の社員がいますが、まだまだ整っていない部分も多い会社です。業界を良くしていくためには、今のメンバーだけでは全然足りません。この内容に興味を持っていただいて、そして、GA technologiesに興味を持っていただけたのならば、すごく嬉しいです。

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編集後記

今回は「社内向けプロダクト」のPMへのインタビューということで、いわゆる業務改善のお話がメインになると考えていましたが、お話を伺うと、GA technologiesさまの社内業務改善は、すなわち業界全体の改善へと直結していくことが、よく分かりました。
また、日々変動していくVUCAな環境だからこそ、エンジニアとしてもビジネスパーソンとしても、大きな成長へと繋がる土壌だと感じました。興奮するフィールドに挑戦したい方は、GA technologiesはうってつけの職場なのではないでしょうか。

取材/文:長岡 武司

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