ファイルサーバは、どうすれば管理性を落とさずにクラウド化できるか

提供:株式会社インターネットイニシアティブ

「ハードウェアの管理負荷を無くしたい。」「容量不足を何とかしたい。」こうした思いからファイルサーバのクラウド化を検討する企業が増えている。ただ、途中で検討がストップしてしまうケースは少なくない。

最たる理由は、管理性である。ファイルサーバの運用管理は想像以上に複雑だ。権限管理ひとつをとっても、組織が変化したり人員増があったりする場合にはその都度アクセス権限を変えなくてはならない。バックアップも煩雑で、ファイル消失のリスクを考慮すると数世代にわたってバックアップ管理する必要がある。多くのIT担当者は、ファイルサーバのクラウド化にあたり「慣れ親しんだ運用が変わるのは困る」と考えるはずだ。しかし、クラウドでは運用の在り方が変わるケースが多く、結果としてこのことが移行を躊躇する要因となってしまうわけだ。

オンプレミスの管理性を維持したままクラウドへ移行したい。そんな希望を叶えるサービスとして、本稿ではインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の提供する「SCCloud with IIJ/ファイルサーバサービス」を紹介する。

手離れ良くいつもの運用管理でファイルサーバをクラウド化

SCCloud with IIJ/ファイルサーバサービスは、Windows Serverで構築したファイルサーバをクラウド上で利用するサービス。ファイルサーバだけでなく、Active Directoryで構築した認証サーバやWSUS(Windows Server Update Services)も同時にクラウド化することができ、相互連携も容易だ。

そんな同サービスは、「移行に手間がかからない」「運用も変わらない」ことを最大の強みに持つ。具体的には下記の4つの価値をもって、手離れ良くクラウド化を実現することができる。

  1. 使い慣れたファイルサーバをそのままクラウドで提供
  2. 死活監視など面倒なハードウェアの運用が不要
  3. 既存環境からの移行作業も支援
  4. クラウドまでのネットワークも任せられる

[1]でいえば、管理者はこれまで使い慣れたエクスプローラで操作が可能。クォータ管理やスナップショットなども、今までどおり利用できる。

[4]に挙げたネットワーク接続も、同サービスの大きな特徴だ。ファイルサーバのクラウド化に際しては、性能劣化を懸念する声も大きい。対して同サービスは、通信事業者であるIIJが、自社の持つノウハウをもとにネットワーク設計を行ってくれる。ネットワークを理由とする性能低下を最小化することができる点は、ユーザーにとって非常に心強い。


今述べた性能に関して、WAN経由で同サービスへアクセスした際の体感値を測定した検証レポート、性能検証のための設定ガイドなどのエビデンスを公開している。ぜひ、ファイルサーバのクラウド化を進めてほしい。

  1. コロナ影響でVDIの導入傾向は変わったのか? IIJがVDI利用状況に関する調査レポートを公開
  2. 2020年に情シスは何を頑張ったのか? IIJが実施したユニークな調査に注目!