97
77

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

[Vuejs]カスタムコンポーネントでv-modelを使えるのを知って幸せになれた話

Last updated at Posted at 2020-01-06

TL;DR

  1. 自分が実装したカスタム(子)コンポーネントにv-modelを書き、データの双方向データバイディングができる。
  2. 基本的にはデフォルトでは、そのカスタム(子)コンポーネントで、value のキーのpropsでデータを受け取り、inputのイベント名で変更したいデータをemitすれば、親のほうでv-modelで渡しているデータが更新される。
  3. そのカスタム(子)コンポーネントで、propsで受け取るデータのキーだったり、イベント名を変更したい場合は、model プロパティに、変更したいデータのプロパティと変更したいときの使うカスタムイベント名を定義する。

はじめに

  • メディア運営会社のエンジニアとして働いています。メディアのコンテンツを入稿するツール(以下: ダッシュボード)をVuejs(Nuxtjs)で開発しているとき、自分が実装した子コンポーネントを呼び出した親で使うときに、双方向データバイディングについて辛く感じ、いい方法をググっていたところ、自分が実装したカスタムコンポーネントでもv-modelを使えることを知って、開発が楽になったので、学んだことをここに書きます。
  • 学ぶ前と学んだ後でどれだけコードが変わるのかの before / afterも書きます。
  • UIフレームワークはvuetifyを使用しています。

そもそもv-modelって何?どうやって動いているの?

  • はじめに v-model についておさらいすると、双方向データバインディングとして紹介されています。具体的な使用例としては、メールアドレスやチェックボックスなどにあるフォームが多いです。下だとinputで書いた内容がそのままemailに反映されます。
  • 最初見たときは、これどう動いているんだ...?と思ったのですが、公式のドキュメントによると、v-modelvalue プロパティを通して、フォームのinputtextareaselect 要素にデータを渡し、一方でそれぞれの要素が発行する inputchange イベントでvalueプロパティで渡したデータを更新しているというものです。
  • v-model
  • コンポーネントでv-modelを使う
<template>
  <div class="example-form">
    <!-- 下2つは同じこと -->
    <input v-model="email" type="text" />
    <input :value="email" @input="email = $event.target.value" type="text">

    <p> {{ email }} <p>
  </div>
</template>

<script>
export default {
  data() {
    return {
      email: '',
    }
  },
}
</script>

さらに、公式のv-model を使ったコンポーネントのカスタマイズを読むと、「デフォルトではコンポーネントにある v-modelvalue をプロパティとして、input をイベントして使います。」とあります。

言い換えると、inputtextarea 要素も一つのコンポーネントと仮定して、value プロパティでデータをもらったり、input イベントで経由でもらったデータを更新しているとしたら、どんなコンポーネントでも同じこと、つまりvalue プロパティでデータをもらって、input イベントでもらったデータを更新すれば、inputtextarea 要素で使用しているようなv-model が使えるということになります。

下の例だと custom-input というカスタムコンポーネントは、更新するデータをvalue で受け取り、データの更新時に input イベントを発行していることで、呼び出しているほうでv-modelを使用することができます。

<custom-input v-model="searchText" />
<template>
  <input
    :value="value"
    @input="$emit('input', $event.target.value)"
  >
</template>

<script>
export default {
  name: 'custom-input',
  props: ['value'],
}
</script>

でも、v-model を使用するのに、別のプロパティだったり、違うイベント名を使いたいというケースがあると思います。
そんなときは、v-model を使ったコンポーネントのカスタマイズにあるように、model プロパティを使用すれば大丈夫です。

下の例だと、デフォルトの value の代わりに checked が使用され、input の代わりに change が使用されています。

<base-checkbox v-model="lovingVue"></base-checkbox>
<template>
  <input
    type="checkbox"
    :checked="checked"
    @change="$emit('change', $event.target.checked)"
  >
</template>

<script>
export default {
  model: {
    prop: 'checked',
    event: 'change'
  },

  props: {
    checked: Boolean,
  },
}
</script>

色々と書きましたが、実務でどう役に立ったかを書いていきたいと思います。

実装するカスタムコンポーネント

下のダイヤログになります。
スクリーンショット 2019-12-30 21.34.29.png
スクリーンショット 2019-12-30 21.34.29.png

Before

components/molecules/r-custom-dialog.vue
<template>
  <v-dialog :value="_dialog" max-width="500" @click:outside="closeDialog">
    <v-card>
      <v-card-title class="headline grey lighten-2 text-center" primary-title>
        v-model
      </v-card-title>

      <v-card-actions>
        <v-btn color="accent" text @click="closeDialog">閉じる</v-btn>
      </v-card-actions>
    </v-card>
  </v-dialog>
</template>

<script>
export default {
  props: {
    dialog: {
      type: Boolean,
      default: false,
    },
  },

  computed: {
    _dialog: {
      get() {
        return this.dialog
      },

      set(val) {
        this.$emit('close:dialog')
      },
    },
  },

  methods: {
    closeDialog() {
      this._dialog = false
    },
  },
}
</script>
pages/model-examples/index.vue
<template>
  <v-container fill-height>
    <v-layout align-center>
      <v-flex class="text-center">
        <r-custom-dialog :dialog="dialog" @close:dialog="closeDialog()" />

        <v-btn color="primary" @click="openDialog">CLICK ME</v-btn>
      </v-flex>
    </v-layout>
  </v-container>
</template>

<script>
import RCustomDialog from '~/components/page-organisms/articles/r-custom-dialog.vue'

export default {
  components: {
    RCustomDialog,
  },

  data() {
    return {
      dialog: false,
    }
  },

  methods: {
    openDialog() {
      this.dialog = true
    },

    closeDialog() {
      this.dialog = false
    },
  },
}
</script>

vuejsでは親からpropsでもらったデータを子コンポーネント内で変更したときにエラーが出てきます。
エラーを回避するために、子コンポーネントの computed 内でprops に代わるプロパティを用意し、その代用されたプロパティに対して変更を加えています。そして、そのプロパティの内容が変更されたときに、カスタムイベントを発火するようにしています。
改善したいなと感じたのが、親が子に渡したデータを変更していることと子のほうで代用のプロパティを用意していること。親は子供から変更されたデータを受け取るようにしたらいいなと思うのと、親と子でデータを無理やり同期しているように感じるのと、子のほうでわざわざgetterとsetterを用意するのは手間がかかるなと思いました。
そんな中、カスタムコンポーネントで v-model が使えるとわかり、コードを書き換えると... ↓

After

components/molecules/r-custom-dialog.vue
<template>
  <v-dialog :value="dialog" max-width="500" @click:outside="closeDialog">
    <v-card>
      <v-card-actions>
        <v-btn color="accent" text @click="closeDialog">
          閉じる
        </v-btn>
      </v-card-actions>
    </v-card>
  </v-dialog>
</template>

<script>
export default {
  model: {
    prop: 'dialog',
    event: 'change-dialog',
  },

  props: {
    dialog: {
      type: Boolean,
      default: false,
    },
  },

  methods: {
    closeDialog() {
      this.$emit('change-dialog', false)
    },
  },
}

/* デフォルトだとこう書く。
export default {
  props: {
    value: {
      type: Boolean,
      required: true,
    },
  },

  methods: {
    closeDialog() {
      this.$emit('input', false)
    },
  },
}
*/
</script>
pages/model-examples/index.vue
<template>
  <div class="model-examples-index">
     <r-custom-dialog v-model="dialog" />

     <v-btn @click="openDialog()" />
  </div>
</template>

<script>
import RCustomDialog from '~/components/page-organisms/articles/r-custom-dialog.vue'

export default {
  data() {
    return {
      dialog: false,
    }
  },

  methods: {
    openDialog() {
      this.dialog = true
    },
  },
}

</script>

まさにこんなのが欲しかったなと思いました。
無理やり感も薄れ、双方向データバイディングができて、親は子がデータに変更が加わったことを気にせず、ただただ変更が加わったデータを扱えばよくなりました。子のほうで、余分な computed も用意しなくてもいいのですっきりしました。

ポイントは

  1. model プロパティに親から渡されるデータの名前をpropに、変更が加わるときのイベント名を change-dialog にします。
  2. しっかりと model プロパティの propに指定するデータpropsの中で定義されていること。

まとめ

  • カスタムコンポーネントでv-model が書ける話をまとめました。これを知ってからは、無駄なcomputedのgetterやsetterを書かなくても大丈夫ですし、親と子でしっかり双方向データバインディングができているので、すっきり書けたかなと思っています。よかったら、いいねしていただけると嬉しいです!
97
77
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
97
77

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?