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C / C++をVSCodeで開発するための環境構築

Last updated at Posted at 2023-06-01

はじめに

ひとこと

アクセスしていただきありがとうございます。
筆者がC/C++の環境を構築するときにかなり苦戦したため、これから頑張ろうとされている方は同じ思いをして欲しくないと思い、この記事を投稿しました。

ご注意

  • 記事のすべての情報は 2024/04/17現在 のものです
  • ファイルの作成や、実行、デバッグの環境を構築することについてのみ書いてあります(デバッガーの使い方などは、改めて加筆します)

対象の読者

  • C / C++編集実行デバッグ したい方に向けた記事です

対象の環境

  • Windows1164bit版
  • 管理者権限がある アカウント
  • (デバッグしたい方向け) %\Users\ に続く文字列が エンコードされた文字列ではない アカウント

筆者は以前、「%\Users\田中」のような日本語の名前のアカウントでデバッグ環境を構築したのですが、デバッグすると「デバッグするファイル(デバッグしたいexeファイル)が見つからない」とエラーが発生し、その時に表示されていたパスが「C:\\Users\名前(省略)\~.exe」ではなく、「C:\\Users\エンコードされた名前」となっていました。またlaunch.jsonなどにも不備はなかったため、おそらくエンコードされた文字列が影響していると思われます。

1. MinGWを準備する

1-1. MinGWの7zipフォルダをダウンロードします

以下のURLからダウンロードできます

操作が分からない方向け
以下のURLをクリックすると、新しいタブが開きますが、すぐに自動で閉じ、フォルダのダウンロードが始まります。

ファイルのダウンロードが完了したら、次に進んでください。

1-2. ダウンロードした7zipファイルを展開します

ダウンロードした7zipフォルダを展開します

操作が分からない方向け

  1. エクスプローラー アプリを開きます
  2. ナビゲーション ウインドウ(エクスプローラーの左側)の ダウンロード を選択します
  3. ダウンロードしたファイルを選択します
  4. すべて展開 を選択します(新しくウインドウが開きます)
    スクリーンショット (1).png
  5. 右下の 展開 を選択します(展開が始まり完了したら、先ほど開いたウインドウは自動で閉じ、新しくエクスプローラーのウインドウが開きます)
    スクリーンショット (3).png

Windows11(の特定のビルド以降)から、様々な形式の圧縮ファイルを展開できるようになりました

展開が完了したら、次に進んでください

1-3.フォルダを移動させます

mingw64 フォルダを %\Program Files(x86) などに移動させます

操作が分からない方向け

  1. mingw64 フォルダを選択します
  2. 切り取りを選択します
    (画像は状態を再現したもので、実際の状態と異なる部分があります)
    スクリーンショット (4).png
    3.ナビゲーション ウインドウ(エクスプローラーの左側)の PC 内の Windows を選択します
    4.Program Files(x86) を開きます
    スクリーンショット (5).png
    5.貼り付け を選択します(新しくウインドウが開きます)
    6.続行 を選択します(先ほど開いたウインドウは自動で閉じます)
    スクリーンショット (6).png

%\Program Files (x86)に直接、展開することはできません

1-4. 環境変数を設定します

システム環境変数Pathmingw64 フォルダ内の bin フォルダのパスを設定します

操作が分からない方向け

  1. mingw64 フォルダを開きます
  2. bin フォルダを選択します
  3. を選択します
  4. パスのコピー を選択します
    スクリーンショット (7).png
  5. 設定 アプリを開きます
  6. システム を選択します
  7. バージョン情報 を選択します
  8. デバイスの仕様 内の システムの詳細設定 を選択します(新しく システムのプロパティ ウインドウが開きます)
  9. 環境変数 を選択します(新しく 環境変数 ウインドウが開きます)
  10. (ユーザー環境変数ではなく) システム環境変数 内の Path を選択します
  11. 編集 を選択します(新しくウインドウが開きます)
    qiita_c&c++_vscode_4.png
  12. 新規を選択します
  13. コピーしたアドレスをペーストし、文字列の先頭と末尾にある * を消します
  14. OK を選択します(ウインドウが閉じます)
    qiita_c&c++_vscode_5.png
  15. 環境変数 ウインドウの OK を選択します(ウインドウが閉じます)
  16. システムのプロパティ ウインドウの OK を選択します(ウインドウが閉じます)

これにより、binフォルダ内のすべてのexeファイルを実行しやすくなります

1-5. 正しく設定できたか確認します

コマンドプロンプトで以下のコードを実行し、エラーが発生しなければ、正しく設定できています

gcc --version

操作が分からない方向け

  1. 上記のコードをコピーします
  2. コマンドプロンプト アプリを開きます(Windowsキーを押し、 cmd と入力し、 Enterキーを押すと開きます)
  3. コピーしたコードをペースト(右クリック)します
  4. Enterキー を押します
  5. 次のような出力になれば正しく設定できています
gcc (x86_64-win32-seh-rev0, Built by MinGW-Builds project) 13.2.0
Copyright (C) 2023 Free Software Foundation, Inc.
This is free software; see the source for copying conditions.  There is NO
warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

正しく設定できていることを確認できれば、コマンドプロンプトは閉じても大丈夫です

2. Visual Studio Codeを準備する

2-1. Visual Studio Codeをインストールします

Microsoft Store から Visual Studio Code をインストールします

操作が分からない方向け

  1. Microsoft Store アプリを開きます
  2. 上部の検索バーに vscode と入力し、検索します
  3. (青色のアイコンの)Visual Studio Codeをインストールします
    (画像は状態を再現したもので、実際の状態と異なる部分があります)
    スクリーンショット (8).png

インストールが完了したら、次に進んでください

2-2. 言語を日本語に変更します(任意)

Visual Studio Codeを日本語で使いたい方は、言語を設定する必要があります

操作が分からない方向け

  1. Visual Studio Code アプリを開きます
  2. 左側のサイドバーの Extentionsを選択します
  3. Japanese Language Pack for Visual Studio Code と検索し、インストールします
    (画像は状態を再現したもので、実際の状態と異なる部分があります)
    スクリーンショット (9).png
    インストールが完了したら、次に進んでください
  4. 上部のメニューバーの View を選択します
  5. Command Pallet を選択します
    (画像は状態を再現したもので、実際の状態と異なる部分があります)
    スクリーンショット (10).png
  6. Configure Display Language と入力します
    (画像は状態を再現したもので、実際の状態と異なる部分があります)
    スクリーンショット (11).png
  7. 日本語(ja) を選択します
    (画像は状態を再現したもので、実際の状態と異なる部分があります)
    スクリーンショット (12).png
  8. Visual Studio Code を再起動します

Visual Studio Codeでは様々な拡張機能によって、自分好みのエディタにすることができます

~ Language Pack for Visual Studio Code はVisual Studio Codeを各言語で利用できるようにするための拡張機能です

2-3. 必要な拡張機能をインストールします

C/C++ Extension PackCode Runner をインストールします

操作が分からない方向け
(先ほどと同じようにするだけですので、省略します)

C/C++ Extension Pack はC/C++を編集を便利にするための拡張機能をまとめたパッケージです

Code Runner はコードの実行を簡単にするための拡張機能です

2-4. ターミナルから入力できるようにします

Code RunnerRun In Terminal を有効化します

操作が分からない方向け

  1. Code Runner拡張機能の設定 を開きます
    スクリーンショット (13).png
  2. Run In Terminal を選択します(チェックを入れます)
    スクリーンショット (14).png

3. cファイルを実行およびデバッグ(任意)できるか確認します

3-1. cファイルを実行ができるか確認します

適当なコードを実行し、正しく実行できれば完了です。

操作が分からない方向け

  1. 左上の ファイルを選択します
  2. 新しいテキストファイル を選択します
    スクリーンショット (15).png
  3. 言語の選択 を選択します
  4. C を選択します
    スクリーンショット (16).png
  5. 次のサンプルコードをコピーし、エディタにペーストします
    sample.c
    #include <stdio.h>
    
    void main(void) {
        printf("Hello World");
    }
    

6 右上の Run Code を選択します
(コンパイラを尋ねられたら gcc を選択します)
スクリーンショット (17).png
7. 下部に ターミナル が表示され、Hello World と表示されれば完了です
スクリーンショット (18).png

3-2. cファイルをデバッグできるようにします(任意)

実行とデバッグ から launch.json ファイルを作成し、デバッグします

操作が分からない方向け
(3-1の8.の続きです)

  1. 左上の ファイルを選択します
  2. 保存 を選択します
    スクリーンショット (19).png
  3. 任意の名前を付けて、任意のフォルダに保存します
    例では、test.cと名前を付けて、testフォルダに保存します
    (ここではそれぞれをtest.cファイル、testフォルダと呼びます)
    スクリーンショット (20).png
  4. 左側のサイドバーの 実行とデバッグ を選択します
  5. フォルダーを開いた を選択します
    スクリーンショット (21).png
  6. testフォルダ を選択します
    スクリーンショット (22).png
  7. 左側のサイドバーの エクスプローラー を選択します
  8. test.c を選択します
  9. 右上の Run Code を選択します
    スクリーンショット (24).png
  10. 左側のサイドバーの 実行とデバッグ を選択します
  11. launch.jsonファイルを作成します を選択します
  12. C++ (GDB/LLDB) を選択します
    スクリーンショット (24).png
  13. 元から書いてあるテキストをすべて削除します
  14. 以下のコードをコピーして、エディタにペーストします
    launch.json
    {
        "version": "0.2.0",
        "configurations": [
            {
                "name": "(gdb) Launch",
                "type": "cppdbg",
                "request": "launch",
                "program": "${workspaceFolder}/test.exe",
                "args": [],
                "stopAtEntry": false,
                "cwd": "${fileDirname}",
                "environment": [],
                "externalConsole": true,
                "MIMode": "gdb",
                "miDebuggerPath": "/path/to/gdb",
                "setupCommands": [
                    {
                        "description": "Enable pretty-printing for gdb",
                        "text": "-enable-pretty-printing",
                        "ignoreFailures": true
                    }
                ]
            }
        ]
    }
    
  15. 先ほど同じように、 保存 します
  16. 先ほど同じように、 エクスプローラー から test.c を選択します
  17. 4行目4 の左側で、赤い丸が表示されるところにカーソルを移動させ、選択します
  18. 右上の 三角 を選択します
  19. C/C++ ファイルのデバッグ を選択します
    スクリーンショット (25).png
  20. C/C++:gcc.exe アクティブ ファイルのビルドとデバッグ を選択します
  21. デバッグが開始され、実行が4行目で 停止 すれば完了です
    スクリーンショット (26).png

デバッガーの使い方に関しては、改めて加筆します。
それまでは、言語は異なりますが、こちらの記事が参考になると思います。

https://qiita.com/dtakkiy/items/056867930e66f3489211

さいごに

ひとこと

最後までご覧いただきありがとうございます。ご意見などがございましたら。遠慮なくコメントいただけると幸いです。また、バージョンが変わっているなども報告いただけると助かります。

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