はじめに
ひとこと
このQiitaのような技術系の記事を読んでいると、「64ビットのWindowsで検証済み」などの記載があると思います。筆者も他の記事を執筆するにあたって当たり前のように書いていました。しかし、初心者だった頃はどういうものか分かっていなかったことを思い出し、そのような方に向けてを執筆することにしました。
注意
- 記事の情報は 2024/08/24現在 のものです
- コンピュータの初心者向けの記事であるため、正確さよりも 分かりやすさを重視して 執筆しています
対象の環境
- Windows11
本編
そもそもWindowsの32ビットOSと64ビットOSとは
Windowsが32ビットOSか64ビットOSかを知る方法だけを知りたい方は飛ばしてください
Windowsは32ビットOSと64ビットOSの2つに分かれています。
32ビットOSは一度に扱えるデータの量が有限ですが、64ビットOSは理論上、ほぼ無制限の量のデータを扱うことができます。
もう少し嚙み砕くと、このデータの量は「机の広さ」だと思ってください。
机が広ければ広いほど、より大きなものを置くことができたり、より多くの作業を同時にできたりします。
32ビットOSで扱えるデータの量を家にあるダイニングテーブルぐらいの広さとすると、64ビットOSで扱えるデータの量は富山県ほどの広さとなります。
それだけ大きな広さの机があっても使いきれないですが、広さは有限ですので、「ほぼ無制限の量のデータを扱うことができる」という表現になります
歴史的には、まず32ビットOSが開発されましたが、コンピュータが進化するにつれて32ビットOSでは性能が足りなくなり、64ビットOSが開発されました。
Windowsのバージョンでは、Windows10から64ビットOSが推奨されており、そして現在はWindows10の後継であるWindows11がサポートされているため、特にWindowsが搭載された個人のパソコンの多くは64ビットOSだと思います。
少し話が変わりますが、Windowsで動くアプリも同じように2つに分かれています。
ここでは、32ビットOSを基に開発されたアプリを32ビットアプリ、64ビットOSを基に開発されたアプリを64ビットアプリ、と呼びます。
32ビットアプリを64ビットOSで動かすことは簡単です。
ですが、64ビットアプリを32ビットOSで動かすときは注意が必要です。
32ビットOSで一度に扱えるデータの量よりも、多くの量のデータを扱う可能性があるからです。
そのため、アプリの中には、ビット数を切り替える機能があったり、ダウンロードやインストールするときに選べるようになっていたりしています。
32ビットOSのような古いシステムの上で、64ビットアプリのような新しいシステムを動かすことを 下位互換性 といい、それが正常に動けば「下位互換性がある」と表現します。
あるシステムだけでも次々と新しいバージョンが公開され、またそれらのシステムが複雑に絡み合っているコンピュータの世界では、 下位互換性があるかないかをはっきりさせること が大事になります。
下位互換性がないのに新しいシステムを古いシステムの上で動かすことは、パソコンが動かなくなったり、セキュリティが保たれずサイバー攻撃にあったり、などの重大な問題を引き起こす可能性があります。
そのため冒頭の「64ビットのWindowsで検証済み」の文言の場合は「そう多くはないと思うけど、もし32ビットのWindowsだったら、この通りにやると危険かもしれないよ」という、かなり大事な注意書きだったりします。
Windowsが32ビットOSか64ビットOSかを知る方法
-
Windowsキー + R を押す
ファイル名を指定して実行 が開きます - 次のコマンドをコピーしてペーストし、エンターキーを押す
コマンドプロンプト が開きますcmd
- 次のコマンドをコピーしてペーストし、エンターキーを押す
結果が表示されますwmic os get osarchitecture
おわりに
ひとこと
最後まで読んでいただきありがとうございます。
タイトルをテーマに執筆したはずでしたが...(笑)