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<📝本記事のターゲット層>

  • Claude Codeを使い始めたばかりのエンジニア
  • ultracodeultraplanの違いを短時間で理解したい人
  • AIエージェントを使った大規模な開発作業に関心がある人
  • 複雑な変更を実行する前に計画をレビューしたい人

Claude Codeの公式ドキュメントを読んでいると、ultracodeultraplanという似た名前の機能が登場します。

「どちらも高性能なモードに見えるけれど、何が違うのだろう?」

「複雑な開発作業では、どちらを選べばよいのだろう?」

このように迷う方もいるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、ultracodeは大規模な作業を複数のサブエージェントで実行する仕組みultraplanは実行前の計画をクラウドで作成・レビューする機能です。

本記事では、両機能の違い、基本的な使い方、向いている作業、利用時の注意点を初心者向けに解説します。

image.png

🔷1. ultracodeとultraplanの違いを先に結論から解説

ultracodeultraplanの違いは、現在の作業が「計画段階」なのか「実行段階」なのかで考えると理解しやすくなります。

  • ultraplan:実装計画を作り、人間がレビューしてから着手する
  • ultracode:大きな作業を分割し、多数のサブエージェントで実行する

初心者向けに例えるなら、次のように覚えるのがおすすめです。

ultraplan = 作戦会議
ultracode = 大人数で進める実行ワークフロー

両機能の主な違いを表にまとめると、以下のようになります。

項目 ultracode ultraplan
主な目的 大規模な調査・修正・移行・検証を実行する 複雑な変更の実装計画を作成・レビューする
処理の中心 動的ワークフローランタイム Claude Code on the webのPlan mode
主な操作場所 CLI、Desktop、IDE拡張機能など CLIから開始し、ブラウザでレビュー
生成されるもの サブエージェントを調整するワークフロースクリプトと実行結果 セクションごとに確認できる実装計画
基本的な使い方 ultracode: ...または/effort ultracode /ultraplan ...またはプロンプト内のultraplan
向いている作業 コードベース監査、大規模移行、相互検証 設計確認、影響範囲の整理、リスクの洗い出し
主な注意点 時間とトークンを多く消費しやすい Web版アカウントとGitHubリポジトリが必要

ここで大切なのは、ultracodeultraplanは競合する機能ではないという点です。

たとえば、最初にultraplanで安全な実装計画を作り、その計画に納得してから実装や広範囲な検証へ進む、という使い方ができます。それぞれが開発作業の異なる段階を支援していると考えましょう。

🔷2. ultracodeとは?大規模作業を複数エージェントで実行する仕組み

ultracodeは、Claude Codeの動的ワークフローを利用して、多数のサブエージェントをオーケストレーションするための機能です。

オーケストレーションとは、複数の担当へ作業を割り振り、結果を集め、全体を調整することです。Claudeは依頼されたタスクに合わせてJavaScriptのワークフロースクリプトを作成し、そのスクリプトをランタイムがバックグラウンドで実行します。

通常の会話では、Claude自身がターンごとに「次は何を調査するか」「どのサブエージェントへ任せるか」を判断します。一方、動的ワークフローでは、ループ、分岐、中間結果などをスクリプト側で管理できます。

そのため、次のような規模の大きい作業に向いています。

  • コードベース全体から不具合の候補を探す
  • 数百ファイルにまたがるマイグレーションを実行する
  • APIエンドポイントを分担して認可漏れを調査する
  • 複数の情報源を別々の観点から調べ、結果を相互検証する
  • 調査、変更、レビュー、テストを複数段階に分ける

🔹単発のタスクでultracodeを使う方法

特定の依頼だけを動的ワークフローとして実行したい場合は、プロンプトにultracodeを含めます。

公式ドキュメントで紹介されている例は、次のとおりです。

ultracode: audit every API endpoint under src/routes/ for missing auth checks

この依頼は、src/routes/配下にあるAPIエンドポイントを調べ、認証・認可チェックが不足している箇所を監査するものです。

対象ファイルを複数のサブエージェントへ割り振り、結果をまとめるような処理と相性がよい例です。

🔹セッション全体でultracodeを有効にする方法

セッション内の実質的なタスクについて、Claude自身に動的ワークフローを利用するか判断させたい場合は、次のコマンドを実行します。

/effort ultracode

/effort ultracodeは、xhighの推論努力と自動ワークフローオーケストレーションを組み合わせた設定です。

有効にすると、Claudeは依頼のたびにワークフローを使うべきか判断します。1件の依頼が、コードの理解、変更、検証といった複数のワークフローへ分かれることもあります。

ただし、セッション中の多くの作業で通常よりトークンを消費し、完了までの時間も長くなる可能性があります。日常的な小さな修正まで常にultracodeで処理する必要はありません。

ルーチン作業へ戻る場合は、公式ドキュメントで案内されている次の設定へ戻せます。

/effort high

💡まずは小さな範囲で試す

初めて利用するときは、リポジトリ全体をいきなり対象にするのではなく、1つのディレクトリや限定したファイル群から試すのがおすすめです。

たとえば、「すべてのAPIを監査して」と依頼する前に、「src/routes/admin/配下だけを監査して」と範囲を絞ります。結果の品質、所要時間、トークン使用量を確認してから対象を広げると、想定外のコストを抑えやすくなります。

🔷3. ultraplanとは?クラウドで実装計画を作成・レビューする機能

ultraplanは、ローカルのClaude Code CLIから計画作成を依頼し、Claude Code on the webで計画を下書きする機能です。

ポイントは、AIが作成した計画をブラウザ上で細かくレビューできることです。計画全体に対して漠然と修正を依頼するだけでなく、特定のセクションへインラインコメントを付けられます。

たとえば、認証方式をセッションからJWTへ移行する計画を作る場合は、次のように実行します。

/ultraplan migrate the auth service from sessions to JWTs

コマンドを実行すると、計画タスクがクラウド上のClaude Codeセッションへ渡されます。Claudeが計画を作成している間も、手元のターミナルでは別の作業を続けられます。

🔹ultraplanを開始する3つの方法

公式ドキュメントでは、ローカルCLIから次の3通りで開始できると説明されています。

  1. /ultraplanの後に依頼を書く
  2. 通常のプロンプト内にultraplanという単語を含める
  3. ローカルで作成した計画を、承認ダイアログからWeb版Ultraplanへ送る

計画の状態はCLI上に表示されます。計画が完成するとultraplan readyとなり、セッションリンクからブラウザのレビュービューを開けます。

🔹ブラウザで計画をレビューする

ブラウザの専用画面では、主に次の操作ができます。

  • 計画の特定箇所を選択してインラインコメントを付ける
  • セクションへリアクションを付ける
  • アウトラインから確認したいセクションへ移動する
  • コメントを反映するようClaudeへ依頼する
  • 更新された計画を再度レビューする

「テスト計画が不足している」「移行中の後方互換性も考慮してほしい」「ロールバック手順を追加してほしい」といった要望を、該当箇所へ具体的に伝えられます。

変更範囲が広い作業では、実装後に設計上の抜けへ気付くと手戻りが大きくなります。ultraplanは、実装前に人間が計画へ介入し、合意できる状態まで改善するために役立ちます。

🔹計画を承認した後の実行場所を選ぶ

計画に納得できたら、次のどちらかを選択できます。

  • Webで実行する:同じClaude Code on the webセッションで実装を続ける
  • ターミナルへ戻す:承認した計画をローカルCLIへ送り、手元の環境で実装する

ローカル環境だけにあるツールや設定を使いたい場合は、ターミナルへ戻す方法が便利です。一方、クラウド側でそのまま作業を継続し、変更のレビューやプルリクエスト作成まで進めたい場合はWebで実行できます。

🔷4. ultracodeとultraplanの使い分けと注意点

どちらを使うか迷った場合は、以下の質問で判断してみてください。

今必要なのは、実装前の計画確認ですか? それとも広範囲な作業の実行ですか?

🔹ultraplanが向いているケース

次のような場合は、ultraplanが向いています。

  • 変更範囲や影響を実装前に確認したい
  • 認証、決済、データ移行など、失敗時の影響が大きい
  • AIが考えた実装方針をチームでレビューしたい
  • テストやロールバックの手順まで計画へ含めたい
  • AIにいきなりコードを変更させるのが不安

とくに、要件が曖昧な状態で大規模な実装へ進むと、AIが効率よく間違った方向へ進んでしまう可能性があります。先に計画を作り、人間が前提や優先順位を確認することが重要です。

🔹ultracodeが向いているケース

次のような場合は、ultracodeが向いています。

  • 作業方針や完了条件がある程度決まっている
  • 対象となるファイルや調査範囲が広い
  • 作業を複数の担当へ分割しやすい
  • 複数の観点から独立して調査・レビューしたい
  • 同じ品質確認の流れをワークフローとして再利用したい

たとえば、「認可漏れを探す」という目的だけでなく、対象ディレクトリ、確認する条件、結果の出力形式まで指定できると、ワークフローを組み立てやすくなります。

🔹認証方式を移行する場合の使い分け

セッション認証からJWT認証へ移行するケースで考えてみましょう。

最初はultraplanを使い、以下の内容を計画へ含めます。

  • 現在の認証処理と影響範囲
  • JWTの発行・検証方法
  • トークンの有効期限と更新方法
  • 既存ユーザーへの移行手順
  • テスト方法
  • 障害時のロールバック方法

計画をブラウザでレビューし、抜けや誤解を修正してから実装へ進みます。

その後、対象エンドポイントが多い場合や、認証チェックの検証を広範囲に行いたい場合は、動的ワークフローの利用を検討できます。

ただし、Ultraplanで承認した計画をUltracodeへ自動的に引き継ぐ専用機能があるかは、参照した公式ページだけでは確認できません。両機能を組み合わせる場合の具体的な受け渡し方法は、利用時点の公式ドキュメントを確認してください。

利用できない場合に確認すること

両機能は、2026年6月10日時点でリサーチプレビューです。動作、提供条件、必要なバージョンは今後変わる可能性があります。

ultracodeの主な条件は以下のとおりです。

  • Claude Code v2.1.154以降が必要
  • すべての有料プランで利用可能
  • Anthropic API、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Microsoft Foundryで利用可能
  • Proでは/configDynamic workflowsから有効化が必要
  • xhighの推論努力をサポートするモデルで/effort ultracodeを利用可能

ultraplanの主な条件は以下のとおりです。

  • Claude Code v2.1.91以降が必要
  • Claude Code on the webのアカウントが必要
  • GitHubリポジトリが必要
  • Anthropicのクラウド基盤で動作する
  • Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Microsoft Foundryでは利用不可
  • Remote Controlとは同時に利用できない

コマンドが表示されない場合は、まずClaude Codeのバージョン、契約プラン、利用しているクラウド基盤、設定画面を確認しましょう。

また、動的ワークフローでは最大16個のエージェントを同時実行できますが、CPUコアが限られる環境では上限が下がります。1回の実行で利用できるエージェントは合計1,000個までです。

5. まとめ:計画はultraplan、大規模な実行はultracode

本記事では、Claude Codeのultracodeultraplanの違いを解説しました。

要点を整理すると、以下のとおりです。

  • ultraplanは、クラウドで実装計画を作成・レビューする機能
  • ultracodeは、動的ワークフローで多数のサブエージェントを動かす仕組み
  • 設計や影響範囲を確認したい場合はultraplanが向いている
  • 広範囲な調査・移行・検証を実行したい場合はultracodeが向いている
  • ultracodeは時間とトークンを多く消費しやすいため、小さな範囲から試す
  • 両機能はリサーチプレビューのため、利用時点の公式情報を確認する

最初から大規模な作業を実行するのが不安な場合は、まずultraplanで計画を作り、前提・手順・リスクを確認する方法がおすすめです。

そのうえで、作業方針と完了条件が明確になったら、広い範囲の調査や検証に動的ワークフローを活用してみましょう。

🔹参考URL


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