<本記事のターゲット層>
- GitHub Copilotを使いこなしたい人
- GitHub CopilotでToolが多すぎてよくエラーになる人
- GitHub CopilotでToolのオン/オフが自動選択できるようにしたい人
- 最近GitHub Copilotが使いにくいと感じている人
1. はじめに
今回、VS Codeに実装されたカスタムチャットモードの実装方法について解説いたします。
カスタムチャットモードとは、特定のタスクに応じた命令や使用するツールを組み合わせた独自モードを作成できる機能です 。例えば、「設計プランの生成」「リサーチに特化」「特定のツールだけ有効」といった用途に応じてモードを切り替えられます 。
2. カスタムチャットモード実装手順
手順は基本的にこちらに基づいてご説明します。
- (1) コマンドパレット(
Ctrl+Shift+P
)で「チャット:新しいモード ファイル...」を選択します。 - (2) 「ユーザーデータフォルダー」を選択します。
このとき、「.github\chatmodes
」も選択できますが、こちらはワークスペースにカスタムチャットモードを作成します。 - (3) チャットモードの名前(任意の名称)を入力してEnterキーを押します。
ここまでは、以下のフォルダにXXXX.chatmode.md
を作る手順になっているため、直接ファイルを作成しても変わりません。XXXX
の部分がチャットモードの名称になります。
C:\Users\%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Code\User\prompts
- (4) 前述の操作をすると自動的に
XXXX.chatmode.md
ファイルが開かれます。ここで、チャット欄に表示するdescriptionを設定することも可能になっています。
description:チャット欄に表示する説明
tool:カスタムチャットモードで使用するtool。自分で定義したツールセットも使用できます。
model:カスタムチャットモードで使うmodelを指定します。askモードなどで表示されるモデル名で指定します。
6行目以降:カスタムチャットモードの説明を書きます。カスタム指示を書くこともできますが、markdown(#や-など)を使って書くことをお勧めいたします。
3. まとめ
MCPが実装しやすくなったことで、GitHub Copilotが使いにくくなったと感じる方も多いかもしれません。しかし、カスタムチャットモードと併用することでむしろGitHub Copilotが使いやすくなっているのでぜひお試しください。