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<📝本記事のターゲット層>

  • 各社のAI関連サービス名を整理したい人
  • AI比較記事を書く前の棚卸しをしたい人
  • 企業導入や開発基盤の候補を一覧化したい担当者

🔷主要AIサービス・ソリューション一覧:OpenAI、Anthropic、Google、GitHub、Microsoftの製品群を整理

生成AIサービスを比較しようとすると、最初に困るのが「名前が多すぎる」問題です。

ChatGPT、Claude、Gemini、GitHub Copilot、Microsoft Copilotのような有名な名前だけでなく、OpenAI Platform、Claude API、Vertex AI、Gemini Enterprise Agent Platform、GitHub Models、Microsoft Foundry、Copilot Studioなど、開発者向け・企業向けの基盤も出てきます。

さらに、同じ「Copilot」という名前でも、GitHub CopilotとMicrosoft 365 Copilotでは役割が違います。同じ「エージェント」でも、開発者がコードで組み込むもの、クラウド上で運用するもの、業務アプリに配置するものがあります。

そこでこの記事では、OpenAI、Anthropic、Google、GitHub、MicrosoftのAIサービス・ソリューションを会社別に棚卸しし、そのあと役割別に並べ直します。

「AIサービス一覧」「生成AIサービス 比較」「AIソリューション一覧」を整理したい人向けに、比較記事を書く前の土台として使える形にまとめます。

🔹1. なぜサービス一覧が必要なのか

AIサービス比較では、いきなり優劣を決めるよりも、まず「各社が何を出しているのか」を棚卸しすることが大切です。

理由は、サービス名だけでは役割が分からないことが多いためです。

たとえば、次のような混乱が起きやすくなります。

  • ChatGPTとOpenAI Platformは、同じOpenAIでも利用者と用途が違う
  • ClaudeとClaude Codeは、同じClaude系でもチャット利用と開発支援で役割が違う
  • Geminiは、個人向けアプリ、Workspace、Google Cloudの文脈で出てくる
  • GitHub Copilotは、チャット、IDE支援、cloud agent、モデル選択まで広がっている
  • Microsoft CopilotとMicrosoft 365 Copilot、Copilot Studioは、それぞれ使う場所が違う

つまり、会社別に並べるだけでは不十分です。

まず会社別にサービスを棚卸しし、そのあと「チャット」「コーディング」「API / Platform」「エージェント」「企業管理」のような役割別に並べ直すと理解しやすくなります。

以下の図は、会社別一覧から役割別分類へ整理する流れを示したものです。

AIサービスを会社別一覧から役割別分類へ整理する図

AIサービスは会社別に棚卸しし、役割別に並べ直すと理解しやすい

図の通り、最初は会社別にサービス名を集めます。

そのあと、チャット、開発、API、エージェント、企業利用というカテゴリに並べ直します。この順番にすると、「名前は似ているけれど役割が違うもの」と「会社は違うけれど同じ役割で比較できるもの」が見えやすくなります。

🔹2. OpenAIとAnthropicのサービス群

まずは、OpenAIとAnthropicです。

どちらも汎用AIアプリ、開発者向けAPI、コーディング支援、外部ツール連携を持っています。ただし、OpenAIはChatGPTとOpenAI Platform、AnthropicはClaudeとMCP周辺というように、入口と強みが少し違います。

OpenAI:ChatGPTとOpenAI Platformを中心に整理する

OpenAIのサービス群は、ChatGPT側と開発者向けPlatform側に分けると整理しやすいです。

分類 主なサービス・機能 見るポイント
汎用AIアプリ ChatGPT 文章作成、調査、ファイル分析、音声、画像生成などの入口
カスタムAI GPTs 用途別のカスタムAIを作る仕組み
作業整理 Projects 会話、ファイル、指示をプロジェクト単位でまとめる
編集支援 Canvas 文章やコードを横に置いて編集する作業画面
調査 Deep Research Webや接続先情報を使った深い調査
画像・音声 Image Generation、Voice 画像生成、音声会話、音声入出力
コーディング Codex、Codex CLI、Codex SDK ソフトウェア開発向けの coding agent
アプリ連携 Apps / Connectors ChatGPTから外部アプリや社内情報へ接続
開発基盤 OpenAI Platform API、モデル、ツール、評価、開発者向け機能
エージェント Responses API、Agents SDK、Agent Builder ツール利用や複数ステップのエージェント構築

OpenAIの特徴は、ChatGPTで使える機能と、OpenAI Platformで開発者が組み込める機能の両方があることです。

たとえば、個人やチームはChatGPT上でProjects、Canvas、Deep Research、Voice、Image Generationを使えます。一方で開発者はOpenAI Platformから、テキスト、画像、音声、構造化出力、ツール利用、エージェント構築などをアプリに組み込めます。

Codexは、ソフトウェア開発向けのcoding agentとして位置づけられています。IDE、CLI、Web、モバイル、CI/CDなど複数のインターフェースから利用できる方向で案内されています。

また、ChatGPTのApps / Connectorsは名称や提供範囲が変わりやすい領域です。2026年6月22日時点では、Deep Researchで利用できるconnectorsや、Businessプラン向けのapp templatesなど、プランや地域によって使える範囲が異なるため、導入前に公式ヘルプを確認しましょう。

Anthropic:Claude、Claude Code、MCPを中心に整理する

Anthropicのサービス群は、Claude本体、開発者向けAPI、コーディング支援、MCP連携に分けると見やすくなります。

分類 主なサービス・機能 見るポイント
汎用AIアプリ Claude 文章作成、分析、要約、推論、コーディング支援
開発者向けAPI Claude API、Messages API アプリケーションからClaudeを呼び出す基盤
コーディング Claude Code ターミナルや開発環境でClaudeを使う開発支援
ツール利用 Tool use Claudeが外部ツール呼び出しを選択する仕組み
外部連携 MCP connector Messages APIからRemote MCP serverへ接続
プロトコル Model Context Protocol AIアプリと外部ツール・データソースを接続する標準
操作支援 Computer Use Claudeが画面を見てデスクトップ環境を操作するbeta機能

Anthropicの特徴は、ClaudeとMCP周辺の連携思想です。

Claude Codeは、MCPを通じてissue tracker、監視ダッシュボード、データベース、APIなどと接続できます。毎回チャットに情報を貼り付けるのではなく、Claudeが必要なツールやデータソースへアクセスできる形を作る考え方です。

MCP connectorは、Claude APIのMessages APIからリモートMCPサーバーへ接続するための機能です。2026年6月22日時点では、公式ドキュメント上でbeta headerが必要な機能として案内されています。

Computer Useもbeta機能として案内されています。スクリーンショットを見て、デスクトップ環境を操作するための機能ですが、実運用ではセキュリティ、権限、監査、誤操作対策を必ず確認する必要があります。

🔹3. Google、GitHub、Microsoftのサービス群

次に、Google、GitHub、Microsoftです。

この3社は、クラウド、開発ワークフロー、業務アプリとの結びつきが強いため、単体のチャットAIとして見るよりも、既存の作業環境にどう入るかを見ると整理しやすくなります。

Google:Gemini、Workspace、Google Cloud、Agent Platform

Googleのサービス群は、Geminiアプリ、Workspace連携、開発者向けクラウド、エージェント基盤に分けられます。

分類 主なサービス・機能 見るポイント
汎用AIアプリ Gemini、Gemini Live チャット、音声、日常作業支援
業務アプリ連携 Google Workspace with Gemini Gmail、Docs、Meet、SheetsなどでGeminiを使う
開発支援 Gemini Code Assist コーディング支援、IDEやクラウド開発との連携
開発基盤 Vertex AI、Gemini API モデル利用、評価、デプロイ、開発者向け基盤
エージェント基盤 Gemini Enterprise Agent Platform 企業向けAIエージェントの構築、デプロイ、管理
SDK / Framework Agent Development Kit AIエージェントを構築、デバッグ、デプロイするOSSフレームワーク
実行基盤 Agent Engine、Agent Runtime エージェント実行、セッション、ログ、監視
プロトコル A2A エージェント間連携のためのプロトコル

Googleの特徴は、Geminiを個人向けアプリ、Workspace、Google Cloud、Agent Platformへ広げている点です。

Google Workspaceでは、Gemini app、NotebookLM、Gmail、Docs、MeetなどでAI機能を使えるプランが案内されています。企業利用では管理者がGemini appの利用を制御する必要があります。

Gemini Enterprise Agent Platformは、企業向けAIエージェントやモデルベースのソリューションを構築、デプロイ、ガバナンス、最適化する統合プラットフォームとして説明されています。Agent Development Kitは、個人向けアシスタントからミッションクリティカルな業務ワークフローまで扱うエージェント開発フレームワークとして案内されています。

GitHub:Copilotを中心に開発ワークフローへ入る

GitHubのサービス群は、開発者の作業場所にAIを組み込むものとして整理できます。

分類 主なサービス・機能 見るポイント
開発者向けAI GitHub Copilot IDE、エディタ、GitHub上での開発支援
チャット Copilot Chat コードやリポジトリに関する対話
IDE支援 Agent Mode IDE内で編集やコマンド提案を行うエージェント的機能
クラウド作業 Copilot cloud agent IssueやChatから依頼を受け、ブランチ変更やPR作成へ進む
モデル利用 GitHub Models 複数AIモデルの比較、試用、開発への組み込み
アプリ作成 GitHub Spark 自然言語でAI機能付きアプリを作成、共有、デプロイ
外部連携 GitHub MCP GitHub Copilotを外部システムとつなぐ文脈

GitHub Copilotは、単なるコード補完ツールではなく、Copilot Chat、Agent Mode、Copilot cloud agent、モデル選択、MCP、Sparkなどへ広がっています。

Copilot cloud agentは、IDE内のagent modeとは別物です。GitHub Actionsベースの環境で、IssueやCopilot Chatから依頼された開発タスクを進め、リポジトリを調査し、計画を作り、ブランチに変更し、必要に応じてPull Requestを開く機能として説明されています。

GitHub Sparkは、GitHub Modelsと統合されており、自然言語でAI機能付きのアプリを作る方向の機能です。利用条件はCopilot Pro+やCopilot Enterpriseなど、プランによって変わるため確認が必要です。

Microsoft:Copilot、Microsoft 365、Foundry、Copilot Studio

Microsoftのサービス群は、業務アプリ、開発基盤、エージェント構築、モデルカタログに分けると整理できます。

分類 主なサービス・機能 見るポイント
汎用AIアプリ Microsoft Copilot 一般利用者向けのAIアシスタント
業務アプリ連携 Microsoft 365 Copilot Word、Excel、PowerPoint、Teams、Outlookなどとの統合
ローコードエージェント Copilot Studio エージェントやエージェントフローを作るローコード基盤
開発基盤 Microsoft Foundry Azure上の企業AI運用、モデル構築、アプリ開発基盤
エージェント運用 Foundry Agent Service AIエージェントを構築、デプロイ、スケールするマネージド基盤
SDK / Framework Microsoft Agent Framework .NET / Pythonでエージェントやマルチエージェントを構築
モデル Phi、MAI、Foundry Models Microsoftモデルや多数のパートナーモデルを含むモデルカタログ
開発連携 GitHub Copilot連携 GitHub、Azure、Microsoft開発環境との連携

Microsoftの特徴は、Microsoft 365、Azure、Power Platform、GitHubを含む広い業務・開発環境にAIを配置できることです。

Copilot Studioは、エージェントやagent flowsを作るグラフィカルなローコードツールとして説明されています。事前構築済みまたはカスタムコネクタでデータソースへ接続し、Microsoft TeamsやWebサイトなどのチャネルで利用できます。

Microsoft Foundryは、企業AI運用、モデル構築、アプリケーション開発のための統合Azureプラットフォームです。Foundry Modelsには、OpenAI、Metaなどを含む多数のモデルに加えて、MicrosoftモデルとしてPhiやMAIなども含まれる文脈があります。

🔹4. 役割別に並べ直す

会社別に棚卸ししたら、次は役割別に並べ直します。

この工程を挟むと、同じ役割のサービス同士を比較しやすくなります。

以下の表では、主要サービスを「チャット」「開発」「API / Platform」「エージェント」「企業利用」に分けて整理します。

役割 主なサービス
チャット / 汎用AI ChatGPT、Claude、Gemini、Microsoft Copilot
コーディング / 開発支援 Codex、Claude Code、Gemini Code Assist、GitHub Copilot、Copilot Chat
API / Platform OpenAI Platform、Claude API、Vertex AI、Gemini API、GitHub Models、Microsoft Foundry
エージェント Agents SDK、Agent Builder、MCP connector、ADK、Agent Engine、A2A、Copilot cloud agent、Foundry Agent Service、Copilot Studio
企業利用 / 管理 ChatGPT Business / Enterprise、Claude Team / Enterprise、Google Workspace with Gemini、GitHub Copilot Business / Enterprise、Microsoft 365 Copilot、Entra ID、Power Platform

以下の図は、主要AIサービスを用途カテゴリごとに分類したものです。

主要AIサービスを用途カテゴリ別に分類した図

主要AIサービスの役割別マップ

図の通り、同じ会社でも複数の役割を持つサービスがあります。

OpenAIならChatGPTはチャット、OpenAI PlatformはAPI / Platform、Agents SDKはエージェント、Codexはコーディングです。MicrosoftならMicrosoft 365 Copilotは業務利用、Copilot Studioはエージェント作成、Foundryは開発基盤です。

用途別に見ると候補が絞りやすい

目的が決まっている場合は、会社名から入るよりも役割から入る方が早いです。

たとえば、以下のように考えると整理しやすくなります。

目的 まず見るカテゴリ
日常的に文章作成や調査をしたい チャット / 汎用AI
開発者の実装やレビューを支援したい コーディング / 開発支援
自社アプリにAIを組み込みたい API / Platform
複数ステップの作業をAIに任せたい エージェント
企業の権限や監査と合わせて導入したい 企業利用 / 管理

社内向けに一覧を作る場合は、会社別表と役割別表の両方を用意するのがおすすめです。

会社別表では「各社が何を持っているか」が分かります。役割別表では「同じ用途で何を比較すべきか」が分かります。

5. まとめ:サービス名ではなく役割まで確認する

主要AIサービスを比較するときは、名前だけで判断しないことが大切です。

同じ会社のサービスでも、チャット、コーディング、API、エージェント、企業管理では役割が違います。同じ「Copilot」という名前でも、GitHub Copilot、Microsoft Copilot、Microsoft 365 Copilot、Copilot Studioでは使う場所が違います。

この記事で整理したポイントは次の通りです。

  • OpenAIは、ChatGPT、Codex、OpenAI Platform、Agents SDKを中心に見る
  • Anthropicは、Claude、Claude Code、Claude API、MCP connector、Computer Useを整理する
  • Googleは、Gemini、Workspace連携、Gemini Code Assist、Vertex AI、Gemini Enterprise Agent Platform、ADK、A2Aを見る
  • GitHubは、GitHub Copilot、Copilot Chat、Agent Mode、Copilot cloud agent、GitHub Models、GitHub Sparkを見る
  • Microsoftは、Microsoft Copilot、Microsoft 365 Copilot、Copilot Studio、Foundry、Foundry Agent Service、Agent Framework、Phi / MAIを確認する

一覧を作るときは、まず会社別に棚卸しし、そのあと役割別に並べ直しましょう。

そのうえで、提供プラン、対象地域、GA / Preview表記、管理者設定、データ利用条件、監査ログ、権限管理を公式ページで確認すると、実務で使える比較表になります。

AIサービスは変化が速いので、一覧は一度作って終わりではありません。確認日を明記し、定期的に更新する前提で扱うのがおすすめです。

🔹参考URL

本記事では、2026年6月22日時点で確認できる公式情報を参考にしています。各サービスの名称、料金、提供状況、プレビュー表記は変わる可能性があるため、導入前には最新の公式ページを確認してください。


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