LoginSignup
7
2

More than 1 year has passed since last update.

IPFS・Filecoin・Arweaveのざっくりとした概要

Posted at

はじめに

分散ファイルシステムについて勉強したため、理解したことをまとめる。
※間違っている情報があれば、ご指摘いただければ幸いです。

IPFSの概要

InterPlanetary File Systemの略で、分散ファイルシステムのプロトコルである。

従来のインターネットは、IPアドレスによって、データの場所を指定する。
IPFSは、CID(コンテンツアドレス)によって、コンテンツ(データ)自体を指定する。

従来のインターネットでは、特定の場所のデータを取得するため、提供元に障害が発生した場合、データを取得できなくなる。
IPFSは、コンテンツが保存されていれば、IPFSネットワーク内のどのノードからでもデータを取得できる。そのため、単一障害点が発生しにくい。

分散型ファイルシステムの比較

IPFS

IPFSのネットワーク自体には、ファイルを保存するインセンティブの設計がない。
そのため、一定期間アクセスされなかったデータは、削除される可能性がある。
削除されないようにするには、PinataやInfuraなどの有料サービスを利用し、データをPin止めする必要がある。

Filecoin

Filecoinは分散的にファイルを保存できるブロックチェーンである。
ファイルを保存しているノードは、FILという仮想通貨でインセンティブを受け取る。
定期的にFILを支払い続ける限り、ファイルは永遠に保存される。
2020年10月15日にメインネットが公開された。

Arweave

Arweaveは分散的にファイルを保存できるブロックチェーンである。
ファイルを保存しているノードは、ARという仮想通貨でインセンティブを受け取る。
1度支払いを行えば、最低200年という長期間ファイルを保存してもらえる。
2018年6月にネットワークがローンチされた。

まとめ

IPFSに保存すればデータが永遠に保存されると思っていたが、有料サービスを利用しない限り、データが削除される可能性があると分かった。
データの永続性については、1度支払いを行うと200年保存してくれる、Arweaveが一番良いと思った。

7
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
2