はじめに
BizCodeXで案件をご紹介いただき、人生初の副業に挑戦しました。
正直に言うと、
「技術的にできるか」よりも
「要件定義・スケジュール管理・API申請・本業との両立」 の方が、何倍も大変でした。
本記事では、初副業で実際に詰まったポイントや失敗、そこから学んだことをアウトプットし、これから副業を始める方の参考になればと思い、執筆します。
案件の内容
クライアント:Amazonで個人販売をされている方
手作業で作業されている箇所が多いため、一部自動化することで、効率化することが案件のゴールです。
主に下記2点が効率化対象でした。
- 購入情報のスプシへ定期的に自動転記(個人情報取得の追加申請に伴い開発ストップ中)
- 購入情報や配送情報などのFormへの自動転記
使用技術
- Python
- Google Cloud (Cloud Run functions, Secret Manager, Cloud Scheduler)
- Gmail API
- Google Sheets API
- SP-API
どのような構成で使用したかについては、改めて別記事で執筆しようかと思います。
クライアントとのコミュニケーション、初めての要件定義
1. 簡単な自己紹介
- 私自身も不安でしたが、クライアントも見ず知らずの人間にお金を払うため、不安でいっぱいだったかと思います。少しでも安心してもらえるように、簡潔かつ誠実な自己紹介を意識しました。
2. コミュニケーションの方法を確認
- チャットベースでのやり取りが良いか、オンライン会議でも問題ないかお伺いしていきます。
- チャットベースだと認識齟齬も発生しやすいため、可能であればオンライン会議がおすすめです。
- 詳しいことはオンライン会議で聞くとして、やりたいことや理想のシステムのイメージを簡単にチャットで送ってもらっておくと、オンライン会議の準備が捗ります。
3. オンライン会議の日程候補を提示
- 曜日や時間帯はクライアント次第だと思うので、細かい時間を聞く前に大まかに希望を聞いておくと候補を絞りやすいです。
4. ヒアリングリストの作成
- 何を効率化したいか、どういう業務フローなのか、今の課題は何か、ゴールは何か。これを聞けばすぐに開発に着手できる、というヒアリングリストを事前に作成します。
- 作成したリストを事前にクライアントに送っておくと、何を質問するか把握してもらえるので、親切かと思います。
【改善点】
業務フローをもっとイメージしてヒアリングリストを作成すべきでした。会議でフローを聞いて、その場で理解して質問を作成することがなかなか難易度が高かったです。
5. オンライン会議
- 遅刻厳禁なので10分前からPC前に待機してました(当たり前ですが)
- 信用してもらえるように誠実っぽい雰囲気を出せるように頑張りました笑
- いきなりヒアリングに入る前に、なぜその業務をやっているのか、どういうビジネスモデルなのか、クライアントの業務に興味を持つことも大切だと思いました。(特に自分の知らない業界の場合、なかなかお伺いする機会もないと思うので、積極的に質問してみるのも良い気がします)
- この会議で全部決めて、要件も擦り合わせることを意識しました。
【改善点】
メモを取るのと理解すること、質問を作ることを同時並行に行うことが難しく、若干パニックになってました。まずは理解し、メモは簡単に取ることを意識。
6. 議事録の送付、スケジュール感の連絡
- 会議の内容はすぐに整理して、認識齟齬が無いか確認してもらいます。
- 要件のすり合わせをしたあと、私の場合は実現可能かどうかを調査する時間が必要だったため、どの部分が自動化可能であるか、金額やスケジュールの見積もりを提示するまでのスケジュール感を連絡しました。
実現可能性の調査
このフェーズで意識していたのは、
「技術的に可能か」よりも 「現実的に運用できるか」 でした。
副業案件では、完璧なシステムよりも
クライアントが継続して使える仕組みの方が価値があると感じたためです。
【改善点】
超簡易的でもいいので、最初に一気にプロトタイプを作るべきでした。
実際に手を動かしていれば、
- どこが技術的に難しいか
- どこで実データが必要になるか
を早い段階で把握できたはずです。
「考える前に作る」ことの重要性を痛感しました。
本業との両立
副業を始める前は、
「本業が落ち着く時期だから大丈夫だろう」と楽観的に考えていました。
しかしこれは完全な誤算で、本業の繁忙期と重なってしまいました。
副業に取りかかれない日が続くと、
「何も進んでいない」という事実だけが積み重なり、不安だけが膨らんでいきました。
【改善点】
不安の正体は「タスクが曖昧なこと」でした。
タスクを日単位、できれば30分〜1時間単位まで分解し、
紙に書き出すだけで精神的な負担はかなり軽減されました。
進まない開発
事前に想定していたやり方では、実現が難しいことが判明しました。
さらにエラーが頻発し、想定以上に時間を取られました。
【改善点】
実現可能性のフェーズで、もう一段深く詰めておくべきでした。
また、生成AIを活用しながら、
原因の切り分けをもっと効率的に行うべきだったと反省しています。
APIの突然の仕様変更
開発途中、SP-APIを利用するすべてのサードパーティ開発者に
年間サブスクリプション料金が発生する という発表がありました。
(参考:https://developer.amazonservices.com/spp-announcement-ja-jp)
APIは突然仕様が変わる。
頭では分かっていましたが、実際に直面すると想像以上のインパクトでした。
方針を見直し、別案を検討してクライアントに提案し、了承をいただきました。
諦めずに代替案を考えられた点は、自分の中でも良い経験になりました。
終わりに
API経由での個人情報取得が厳しく、Amazon側への追加申請が必要となり、現在は一旦ストップしています。
これも、開発着手前に把握しておくべきだったポイントだと反省しています。
要件定義から運用までを一人で対応する経験は人生初で、
技術面・コミュニケーション面ともに非常に学びの多い副業でした。
まだ途中ではありますが、最後まで責任を持って取り組み、
クライアントに満足いただけるサービスを提供したいと思います。