「お名前ドットコム」で取得した JPドメイン を「Amazon EC2」で利用するための手順です。
もし誤っている箇所などがありましたら、連絡してもらえると助かります。
概要
「Route 53」と「お名前ドットコム」のそれぞれの画面でネームサーバーの設定を行います。
設定手順は以下です。
Step1: ネームサーバーを設定
[ Route 53 > ホストゾーン ]画面より、[ ホストゾーンの作成 ]ボタンを押してください。
Step2: ホストゾーンの作成
項目[ ドメイン名 ]に任意のドメイン名を、
項目[ タイプ ]に「パブリックホストゾーン」を選択して、ホストゾーンの作成をしてください。
Step3: ネームサーバーの取得
以下画面のタイプ[ NS ]レコードの「値/トラフィックのルーティング先」の値を コピー しておいてください。
Step4: お名前ドットコムでネームサーバーを設定
お名前ドットコムでネームサーバーを設定手順は以下です。
まず、[ ネームサーバーの設定 > 2.ネームサーバーの設定 > その他のサービス ]画面へ遷移してください。
Step3 でコピーしたネームサーバーの情報を入力してください。
末尾の「.」は不要なため、削除してください。
以上で、72時間以内には完了します。私は数時間で完了してました。
確認方法
確認は「dig」コマンドを実施して、DNSサーバー(「AUTHORITY SECTION」部分)の値を確認してください。
Step4 で設定した値が表示されていれば OK です。
または、「JPRS Whois」のサイトより、対象ドメインを検索して[ Name Server ]が意図した値になっていることを確認してください。
注意点
「Route 53」に JPドメイン を移管して、失敗した話。
2021年に勉強も兼ね、「お名前ドットコム」で獲得した JPドメイン を「Amazon EC2」で利用したかったため、「AWS Route 53」へドメイン移管しました。
移管自体はできたのですが、その際に以下の不満点が発生。
- 「Whois情報の公開代行設定」ができない
- 「Route 53」への移管費用がまぁまぁ高価
- 「Route 53」から別レジストラへ移管するのが困難
上記の不満点を簡単に解説。
1. 「Whois情報の公開代行設定」ができない
JPドメインを取得する際に、個人情報(住所氏名、電話番号、生年月日など)を入力し、それを全世界の人が閲覧可能な状態にする必要があります。
個人情報なので、基本はレジストラの情報で代行してもらうのが一般的なのですが、それができませんでした。
どうやら 海外のドメインレジストラ では、GCPも含めてダメっぽいです。
2. 「Route 53」への移管費用がまぁまぁ高価
2021年1月頃に実施し、「.jp」は「.me」などに比べると割高のようで 約9000円 取られました。
結局利用しなかったので、無駄に。。
3. 「Route 53」から別レジストラへ移管するのが困難
「Route 53」の管理画面から別のレジストラに移管しようとしましたが、
JPドメインでは、本来できるはずの「有効」となっている移管のロックを「無効」にすることが、できませんでした。。
どうやら サポートしていない ようです。
サポートセンターにお問い合わせしましたが有効な回答は得られず、結局できなかったです。。(;_;)
(もしかしたら、私の知らない方法はあるかもしれないないですが。。)
結論
基本、JPドメインは「Route 53」へ移管しないほうが良い。