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Chrome拡張機能の作り方

Last updated at Posted at 2023-08-10

今回は、少し前に作った Chrome拡張機能の作り方を簡単に解説します。

作ったきっかけは、会社でChrome拡張機能のメモ帳アプリを使用しているときに「そのアプリのセキュリティは大丈夫なの?」の一言を受け、自分でメモ帳アプリを作ることにしました。
memoapp.jpg
※作ったアプリは 「Chrome Web Store > SimpleMemoPad」 よりインストールできるため、使ってもらえると嬉しいです。

流れ

解説する流れは以下になります。

  1. 必要なスキル  
  2. ローカルで確認する方法  
  3. Chrome Web Store」で作ったアプリを公開する方法

1. 必要なスキル

必要なスキルは、「HTML/CSS/JavaScript」、そして「マニフェスト」ファイルの書き方 だけです。
実際のディレクトリ構造は以下になり、本当に必要なファイルは、「popup.html」と「manifest.json」「icon画像」だけです。

.
├── css
│   ├── default.css
│   ├── icon.css
│   └── tab.css
├── img
│   └── icon
│   ├── 128.png
│   ├── 16.png
│   ├── 32.png
│   └── 48.png
├── js
│   ├── download.js
│   ├── load.js
│   ├── save.js
│   └── zoom.js
├── manifest.json
└── popup.html

実にシンプルですね。

そして、ちょっと特殊な「マニフェスト」ファイルの実際に記載している内容は、以下となります。

{
  "name": "SimpleMemoPad",
  "version": "1.3.4",
  "manifest_version": 3,
  "description": "This app is a simple memo pad.",
  "icons": {
    "16": "img/icon/16.png",
    "48": "img/icon/48.png",
    "128": "img/icon/128.png"
  },
  "action":{
	"default_icon":{
		"16": "img/icon/16.png",
		"32": "img/icon/32.png"
	},
	"default_title": "MemoPad",
  	"default_popup": "popup.html"
  },
  "commands": {
    "_execute_action": {
        "suggested_key": {
            "default": "Ctrl+Shift+X",
            "mac": "Command+Shift+X"
        }
    }
  },
  "permissions": [
    "storage"
  ]
}

直感的にわかるかと思いますね。詳細を知りたい方は公式の「Manifest file format」を参照してください。
注意点として、現時点で設定可能なバージョンは「"manifest_version": 3」となります。

2. ローカルで確認する方法

以下の 3ステップだけでローカルで確認が可能です。

  1. Chromeブラウザを起動し「chrome://extensions/」にアクセス
  2. 右上にある「デベロッパーモード」のスイッチボタンをONにする
  3. 「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」が表示されるため、対象ディレクトリを選択して取り込む。

ローカルでファイルを修正した場合、「更新」ボタンを押すだけで反映されます。
chrome_extensions.png

3. 「Chrome Web Store」で作ったアプリを公開する方法

3-1. デベロッパーダッシュボードへのアクセス手順

  1. Chromeブラウザで「Chrome Web Store」にアクセス
  2. デベロッパーダッシュボードへのアクセス
    デベロッパーダッシュボード.png

3-2. アプリを公開する上で必要な情報

大まかに公開時に必要な内容は以下の項目ですが、入力が必要な項目はもう少しあります。
設定画面では入力内容がわかりやすく整理されているため、実際に記載して試してみてください。

  1. 自分自身のアカウントの「プライバシーポリシー」が記載されているサイトのURL
     → 内容は サンプル文 や ChatGPT を利用して作成し、無料の「Google Sites」を使ってサイトを公開しました
  2. パッケージのタイトル:
     → 公開されるため、かっこいいパッケージ名を
  3. ショップ アイコン(128x128 ピクセル)
     → Store で表示されるアイコン画像
  4. スクリーンショット(最低1 枚で、指定できるのは 5 枚まで)
     → 1280x800 または 640x400, JPEG または 24 ビット PNG(アルファなし)
  5. 権限が必要な理由
     → 今回のアプリではローカルストレージをつかっているため、その説明文を簡単に書きました

developer dashboard.png

3-3. 公開

審査時間は 5分〜数時間ほどと、とても高速にレビューしてくれます。
chrome web store.png
とても簡単に公開できるため、是非お試しください。

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