日本テレビ系列で昔放送されていた「はじめてのおつかい」という番組をご存知ですか?子供が、はじめておつかいに行き、勝手がわからず右往左往しながらも、おつかいを見事に達成する様子をカメラが追う番組です。
右往左往するヤマ場は水戸黄門のごとくパターン化されていて、(1)寄り道をする、(2)お母さんから頼まれた品物を間違える、(3)頼りないお兄ちゃんが泣き出す、だいたいこの3つでした(個人の感想です)。
「はじめてのIDCFクラウド」という番組があったとしたら、鉄板のヤマ場はだいたいこの3つではないでしょうか。ハンズオンセミナーをしていると、だいたいこの3つのポイントで手が挙がります。
#1つ目「なに!?クレジットカードだって…!?」
IDCFクラウドの決済手段は3つ、(1)クレジットカード、(2)銀行振込、(3)口座振替です。さくっと個人で試したいとき、また、ハンズオンセミナーでは特に当日アカウントを準備する方も多く、クレジットカード払いを選択する、という1つ目のヤマ場を迎えます。このヤマ場には以下のようなバリエーションがあります。
「クレジットカード持たない主義なので。Vプリカ使えますか?」
ごめんなさい、使えないんです。
「学生だから、クレジットカード持っていません」
イマドキの学生は、サーバー作っちゃうんですね…!
「あの、間違えて、銀行振込選んだら、取り消しできないのですが…」
申込書が届くまで数日ステータスが変わりません。お問い合わせからご連絡ください。
「クレジットカード、家にあるのですが」
堅実派も意外に多いのです。
#2つ目「え?ポートフォ・ワード?ポーとフォワード?」
IDCFクラウドは、1アカウントに1つの仮想ルーターが標準でついています。外部と通信するためのパブリックIPアドレスは、仮想ルーターに付与されているので、まず仮想ルーターに通信で必要なSSHやHTTPなどのポートを開けて(ファイアウォール設定)、さらにそのポートの通信を仮想マシンに割り振る設定をします(ポートフォワード設定)。
引用:サーバー初心者のためのWordPressサイト構築手順
設定自体は数ステップ、ポチポチ進めればできる簡単な操作なのですが、この概念自体に慣れていないと、意外に混乱します。
#3つ目「SSHでログインできない」
これが最大のヤマ場!最初の2つはフリのようなものです。故にログインしたときの感動はひとしお…サーバー操作の序盤中の序盤にも関らず、エンディング並みの感動が待っています。
▼SSHログインを達成した者のみが目にすることができる黒い画面
####・ファイアウォール設定やポートフォワード設定に誤り
ポートフォワード設定自体飛ばしたり、ちょっとした抜け漏れ、タイポがあったり。
####・秘密鍵のコピー時に改行が入り、受け付けてくれない
結構多いです。
####・TeraTermでログインするときのユーザ名忘れ
ユーザ名は「root」です。私も中の人になる前は、某クラウドのもくもく会でスーパーハイスキルなMac使いのエンジニアさんを捕まえて2時間一緒に悩んだ事がある(ごめんなさい)、思い出のヤマ場です。
その他ハンズオンでは会場のネットワーク設定など、様々な原因で、SSHログインにできないケースに見舞われ、チューターはいかに短時間に原因を切り分けるか腕の見せ所となります。
「SSHログインができる」それは、素人がエンジニアの階段をひとつ登った証、勲章であります!
以上、はじめてのIDCFクラウド、鉄板のヤマ場ベスト3でした。この他にも、ここでつまづいたよ!そんな経験がありましたら、ぜひ教えてください。