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Webクリエイター能力認定試験のすすめ

Last updated at Posted at 2020-05-18

はじめに

先日、Webサイトのことを体系的に勉強できる資格はないかと思い、社内の方にリサーチしたところ、Webクリエイター能力認定試験というものを教えていただき、勉強・受験を行いました。
無事合格できたので、受験してよかった点や、勉強方法、実際のテストについてなどをまとめようと思います。

こんな方におすすめ

  • 初心者で、Webについて体系的に勉強したい
  • フロントやりたいけど、何から始めればいいのかよくわからない
  • Webサイトが作れるようになりたい

初心者が勉強を始めるとっかかりとしてはとても入りやすい資格かと思いますが、JavaScriptに関する出題はほぼなかったりするので、少し知識がある方にとっては逆に物足りないかもしれません…!

勉強を開始した時の状態

  • HTMLとCSSでサイトの表面をとりあえず作れるらしいことを知っている
  • HTMLとCSSでこんなことできるらしいことを知っている

私は入社1年目の冬に、HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1を受験したこともあり、HTMLとCSSでできることに関しては少し知識があったのですが、実際にWebサイトを作ろうとなったときの「ひな型」がよくわからない状態でした。
受験の順番がWebクリエイター能力認定試験⇒HTML5プロフェッショナル認定試験だと、よりシンプルに理解できたかもしれません…笑
HTML5プロフェッショナル認定試験について、詳しくはこちらの記事で書いています。

Webクリエイター能力認定試験とは?

Webサイト制作のデザイン知識、Webページのコーディング能力を測定・評価する認定試験。
Webクリエイター能力認定試験公式サイト

項目 スタンダード エキスパート
受験資格 なし なし
合格基準 実技問題の得点率65%以上 知識問題と実技問題の合格得点率65%以上
試験時間 実技問題:60~70分 知識問題:20分/実技問題:90~110分
出題内容(実技) HTML5の変換、HTMLの作成、CSSの読込と作成、画像の表示 HTMLの作成、CSSの読込と作成、画像の表示、JavaScriptの読込
出題内容(知識) - Webサイトに関する知識
出題形式 配布された問題データおよび素材データに基づき、問題文の指示に従って編集を行い、回答データを提出する 配布された問題データおよび素材データに基づき、問題文の指示に従って編集を行い、回答データを提出する
出題数(実技) 1テーマ(4ページ程度のHTMLとCSSの作成) 1テーマ(基本ページ1ページと5ページ程度のHTMLとCSSの作成、JavaScriptの対応、レスポンシブデザインの対応)
 出題数(知識) - 20問(デザインカンプによる設問15問、文書による設問5問)

※メモ帳(Windows)/テキストエディット(Mac OS)または、Webページ作成ソフトを使っての受験のいずれかを選択できます。Webページ作成ソフトの場合、試験時間が少し短くなります。

レベルは二つありますが、個人ブログなどを見ていて、難易度はそんなに変わらないようだったので、私はHTML5対応版のエキスパートを受験しました。

受験をおすすめする理由

  • 初心者でもWebサイトについて、体系的に把握できる
  • ソースをマネしながらテキストを一冊終えるころにはウェブサイトが作れている
  • テキストで拒絶反応が出にくいので、初心者も受験しやすい

特に私がこの試験を入社してすぐに受験すればよかったと思う点は、上記につきます。
受験をしなくても、テキストを一冊やり終えるだけで、だいぶWebサイトについての理解が深まると思います。まねっこだとしても初めてWebサイトっぽいものを自分で作れた時はうれしいし、自信が付きます!
公式テキストはわかりやすい英語の参考書くらいの記載感で、拒絶反応が出にくいと思うので、Webサイトについて何も知らない状態からの受験であっても、取っかかりやすいかと思います。

勉強方法について

テキスト

1周目:さらっと1冊流し読んでからサンプル問題を解いて、出来高を確認する(ちなみに全然間に合わない&わからないで絶望する)
2周目:写真やレイアウトを変えて、テキストをベースに自分なりのサイトを作ってみる
3周目:テストも近いので、再度応用ポイントなどに目を通しながら、サンプルコードをなるべく見ないで作ってみる

3周目に入るころにはだいぶ理解できるようになります。
私は2周目の時にはGoogle App Scriptというのを使ってWebサイトを作成してみました。こんなかんじ。(かっこいい気がするからというダサい理由で英語です。素材は自分で作ってみました。)

枠組みなどはテキストを参考に作ったり、テキストでやりたいことを調べたりしながら活用しました。
実際に自分で応用して作ってみると、より理解が深まると思います。実現したいことが自分の中から出てくるというのが一番身につくような気がするので…!
(Google App Scriptについて詳しくは割愛しますが、無料で簡単にWebサイトを公開できるという、Googleが提供しているサービスの一つです)

サンプル問題

テキストとは別に問題集も発売されているようですが、テストではサンプル問題とほとんど同じ内容のものが出題されるので、サイトに載っているサンプル問題をすらすら解けるようになれば購入しなくても問題ないと思います。
私は2回目で89%、3回目で95%ほどの得点率になりました。

公式サイトからサンプル問題をダウンロードすると、テストと同じ形式で操作できるのでやっておくと安心だと思います。

受験のポイント

  • メモ帳で受験するとタグの自動変換などがされないので、誤字に気を付けたり、日ごろから変換に頼らずに打つ練習をしておく。
  • CSSやHTMLのリファレンスが受験中に見られるので、タグなどの丸暗記は必要ない。どちらかといえば構造を理解するほうが重要。

実際のテスト

  • 公式ページのサンプル問題と構成が同じ
  • ひねりった問題はほぼない
実技

サンプル問題を4.5回解いて慣れておくと、焦らずに受験できると思います。
使う素材が違うくらいの差分しかないので、公式サンプルでリファレンスを見ないでも作れる状態になっていれば、本番でも時間をかなり余らせて解けると思います。

知識問題

9章のWebデザインの基礎知識から9割ほど、1章のWebサイト・制作の基礎知識から1割ほど出題があったような感じでした。重箱の隅をつつくような問題はほぼないので、用語が何を示すか、その特徴をわかっていれば、ある程度は回答できました。

結果、得点は、知識が90%、実技が94%で合格できました。
知識問題で悩んで悩んで最後に選択しなおしたものが間違いと気づいて悲しかったです。

まとめ

  • 受験しなくてもWebの入り口として勉強するには最適
  • 最短で自分でWebサイトが作れるようになる

テスト自体の難易度はそんなに高くないので、資格として持つよりは、Webサイトについて理解を深めるのに最適な資格かなと思います。
これからWebサイトを勉強していきたい方など、よろしければ参考にしてみてください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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