最近各所に導入されだした笑顔チェッカー。みなさん使ったことありますか?
満面の笑みで臨んだ私。結果は「もう少し」まじかーいったいどんな笑顔が合格ラインなんだよ。でも、私の笑顔は人には笑顔と伝わってないのかな?それともAIの判断がそもそも間違っているとか?(自分ファーストな考えw)
最近知った技術、Teachable Machineで表情が第三者から見たらどう受け止められているか確認できるチェッカーを作ってみることにした。
表情認識、それは顔集めがすべてだった
カメラに顔を映すと、その表情の「幸せ」「怒り」「悲しさ」「楽しさ」「驚き」「無表情」をパーセンテージで表示するというのを考えた。
出来上がりがこちら。
ぜひあなたの表情をチェックしてみてください。スマホでするのがおすすめです。
幸せよ~
びっくり!のはずが・・・
仕組みは非常にシンプル。
Teachable Machineに「幸せ」「怒り」「悲しさ」「楽しさ」「驚き」「無表情」の6つのクラスを作り、それぞれの表情の顔写真を読み込みトレーニングを行うだけだ。
ここで、読み込んだサンプル”顔”の数を拡大してみよう。

楽しい199、悲しい132 どうだ!と言いたい
この企画を思いついたとき、表情はそれぞれ10個くらいあればいいかなと思っていた。Geminiに聞いてみた。
「各カテゴリ(感情×性別)あたり最低でも50〜100枚、できれば数百枚以上の画像を目指されると良いでしょう。」
ふぁっ!数百枚って・・・でもAIって間違えるからハルシネーションよねきっと。
表情は奥が深い
とりあえず10枚程度の画像でやってみることに。ネットで「幸せ」「怒り」などで画像検索して顔を集める。意外にちょうど良いのがない。なんとか10枚程度集めて取り込んでみた。
怒りに全部持っていかれる
どんな幸せそうな顔をしても全部怒り100%
なぜ?その時使用していた怒りの画像はこちらです。
この激しい表情に全部持っていかれる。
怒りの表情ではなく「顔」と認識して怒り100%と判断されるようだ。
Geminiに相談すると
”良いとこに気づきましたね。怒りの表情は筋肉の動きがはっきりしているのでトレーニングしやすいので、サンプル数を調整してもよいかもしれないですね”
これは、ハルシネーションでもなんでもなく顔集め目標100 の必要が。
顔100個ゲットだぜ!
到底画像検索して集めるでは100は不可能。しかも怒りは👆あんなだし。ここで、AI活用してガンガン顔生成をすことにした。
こんなプロントを出し続ける。
「******な表情」背景はシンプル
日本人 男女 10代~50代 10人分の画像作って
そうすると、約10人分の画像を作ってくれる。Geminiは髪型や服装がちょっと違うだけで顔はほとんど同じ。Cpilotは、同じ人物10人で表情だけ変えた画像を作ってくれた。
Geminiはちょっと手を抜きすぎだ。
1回の画像がこの形なので、これを一人1ファイルになるように切り抜きツールで切り抜いて1ファイルとして保存。
2025年の最新技術と言われるAIを前に、画像を切り取り保存、画像を切り取り保存、画像を・・・・泣ける
涙ぐましい努力で、50ファイルくらいの顔サンプルを集める。
試してみる。
私の表情は怒りと悲しみでできているらしい・・・どんな笑顔を作ろうが怒りと悲しみでできているらしい。
このデジタル界のアナログ作業を見るに見かねた夫。「顔、作ってあげようか?100枚くらいでいい?」(夫は画像制作界隈が生息地)「楽しい」「悲しい」を100枚、「びっくり」50枚を外注したことで作業は飛躍的に前進。外注先では一人1ファイルで作ってくれるし。これで表情認識も精度アップするに違いない。
最終的に、「幸せ」47サンプル、「怒り」37サンプル、「楽しい」199サンプル、「悲しい」132サンプル、「びっくり」85サンプル、「無表情」40サンプルをトレーニングさせた。同じサンプル数が良いというが、怒りは学習率が高いので少ないサンプル数にわざと調整。サンプル画像もあまり激しいのは削除した。
大量のデータをTeachable Machineにインポートするときにコツがある。それはまず画像をgoogleドライブに保存しておくことだ。フォルダから選択する場合、ドラッグ&ドロップもできず1ファイルずつインポートすることになる。googleドライブはアップロードしたいファイルをすべて選択して一気にインポートすることができる。
果たして結果は?
どうやっても悲しみが入ってしまう私の表情
こんなに歯見せて笑っているのに。これはハルシネーション(もう使い方が怪しい)そこで、息子の表情をチェックしてみた。息子、なぜかいつも幸せ100%になる。
夫曰く「もう表情じゃなく内面を映し始めたんじゃないの(笑)」と言い出す。私は怒りと悲しみでできているってことですねっ!
ちなみに、ノーメイクでやるとまた悲しみ一択になる。表情には眉毛が非常に重要なことがわかる。ノーメイクの私は麿に近い
AIに顔色うかがわれ、ご機嫌伺される日は来るのか?
何人かに使ってもらったが、最初の怒り100%に比べると格段に診断結果が上がっている。表情という答えのないものをAIに覚えさせることの難しさを感じた。また、日本人は画像で検索しても表情が乏しいのだなと感じた。
AIに指示を出し画像にすると、表情って本当に難しくて、ちょっと違うなと思いながらサンプルとしていた。今回入れてみた「幸せ」と「楽しい」も表情での判断は難しい。私たちは、AIよりも正確にみんなの表情を読み取っている。これがAIにとって代わるときって果たしてくるのかなと思った。
私はこれから気持ち20%アップで表情を作らないとみんなにうまく伝わっていないのかもしれない。じつは「いつもなんか辛いことあった顔してんな」って思われていたのかも。そんなことないんです。基本鈍感力強めののんき星人です(それがいいかは置いといて)
顔集め顛末
Copilot、Gemini、ChatGPTの無料範囲を使い切って画像生成。ChatGPTはどうプロンプトを変えても頑固に1回に1顔しか生成してくれなくて作業効率悪し。夫が使ったのはComfyUIというものらしい。これは30分くらいで100人分の顔を生成してくれた。
ここに私の顔でいっぱいのフォルダをお披露目しておきます。
上にも載せましたが、このサイトに行けばすぐにあなたの表情チェックできるのでぜひ試してみてください。
あとがき
お風呂の中で思いついた。もしかして自分専用だったらもっと精度上がるんじゃないか?顔集め、超~簡単だし。
自分専用表情認識チェッカー作ってみた。結果はいかに?