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Amazon BedrockでClaude3 Opusがリリース

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はじめに

株式会社NTTデータ デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部の@nttd-kashiwabarayです。
BedrockでAnthropicのClaude 3 Opusがリリースされましたので、記載します。Anthropicが3月4日に Claude3を発表した際に、Amazon BedrockではClaude 3 Sonnetは同日、Claude 3 Haikuは3月13日にリリースされており、ついにClaude 3 Opusが4月16日にリリースされました。

Amazon Bedrockとは

Amazon Bedrockは複数の基盤モデルから用途に最適なものを選択し、APIで利用可能な基盤としてサービスが開始されました。Amazonが提供するAmazon Titan、Anthropicが提供するClaude、co:hrereが提供するCommand & Embedの他、Jurassic、Llama2、Mistral AI、Stable Diffusionが利用可能なサービスとなります。今後もさらにモデルが追加されていくと考えられます。

ただし、現在ではAPIで様々な基盤モデルを利用可能なサービスだけに留まらず、Amazon Bedrockは生成 AI アプリの構築・運用をサポートする幅広い機能を提供するサービスとなっており、様々なサービスがリリースされています。以下にいくつかの概要を紹介します。

Knowledge Bases for Amazon Bedrock
本サービスはフルマネージド型のRAG機能を提供しています。これまではKendraを活用してRAGを構築していた方も多かったかと思いますが、本サービスを活用すれば簡易にRAG機能を活用することが可能となります。

Agent for Amazon Bedrock
本サービスはAPIを呼び出し、タスクを実行するAgent機能をフルマネージドで提供しています。Agentがユーザのクエリを理解し、Knowledge Baseから検索したり、事前に登録されているスキル(API)を活用してタスク完了に必要なアクションを実行することが可能となります。この機能を活用することによって、「デジタルレイバー」、「デジタルヒューマン」といった世界を実現することが可能となります。

Model Evaluation on Amazon Bedrock
本サービスを活用することにより、複数の基盤モデルをコード不要で比較・評価し、ユースケースに最適なモデルを選択することが可能になります。評価方法は自動評価またはAmazon SageMaker Ground Truthのような人間による評価を選択することが可能です。評価用のデータセットや評価指標も選択することが可能となっております。

Guadrails for AmazonBedrock
本サービスは自社ポリシーに従って、ユーザーの入力や基盤モデルの出力から望ましくないコンテンツを制御するためのガードレールを定義することが可能です。

Claudeとは

ClaudeはAnthropicによって構築されたLLMとなります。AnthoropicはOpen AIの元従業員が2021年に設立した会社でAIの安全性を重視しています。Constitutional AIに基づいてモデルを訓練することで安全性を担保しております。

2024年3月4日にClaude 3を発表しました。Claude3は用途に応じて3種類のモデルを持っています。最も高性能な「Opus」応答の速さが特徴の「Sonnet」コンパクトでコストパフォーマンスに優れた「Haiku」の3つとなり、いずれのモデルも100万トークン超の入力が可能となっています。

特に「Opus」は、以下の表のように複数のベンチマークでGPT-4の性能を上回ったと言われています。

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出典:https://www.anthropic.com/news/claude-3-family

Claude3 Opusの活用

マネジメントコンソールからBedrockのサービスにアクセスしてみます。現状はオレゴンリージョンのみがClaude 3 Opusをリリースしており、他のリージョンではまだリリースされていないようです。
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東京リージョンはClaude 3 SonnetおよびClaude 3 Haikuもまだリリースされていない状況となっており、今後のリリースが待ち遠しい状況となっています。
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モデルを活用するにあたっては事前にモデルアクセスのリクエストを実施して、サブスクライブする必要はありますが、リクエスト後すぐに活用可能となります。まずはコンソール上から簡単に触ってみます。

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今後の活用に向けて

AWSを活用しているお客様はBedrockを活用することによって、既存のAWS環境上からプライベートなネットワークを介して、ClaudeなどのLLMにアクセスすることが可能となります。また、モデルの切替も容易に実施可能となりますので、マルチLLMの環境を簡易に構築することが可能です。

また、Bedrockが提供している様々なサービスと組み合わせることによって、より高度な活用を実施することも可能となりますので、今年度はよりビジネス領域で活用していければと思います。現状はOpusはオレゴンリージョンだけの提供となっており、法令の兼ね合いもあり、海外リージョンへデータを格納することができないお客様もいらっしゃるかと思いますので、東京リージョンでのリリースも待ち遠しいなと思います。

まとめ

本日はAmazon Bedrockで昨日リリースされたClaude 3 Opusを中心に記載させていただきました。今後はどのようなビジネスユースケースで活用し、付加価値を提供できるかを検討しつつ、Agent for Amazon Bedrockなども活用し、より高度なサービスの提供を実施していきたい。

仲間募集

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ソリューション紹介

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TDF-AM(Trusted Data FoundationⓇ - Analytics Managed Service)について

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TDFⓇ-AMは、データ活用をQuickに始めることができ、データ活用の成熟度に応じて段階的に環境を拡張します。プラットフォームの保守運用はNTTデータが一括で実施し、お客様は成果創出に専念することが可能です。また、日々最新のテクノロジーをキャッチアップし、常に活用しやすい環境を提供します。なお、ご要望に応じて上流のコンサルティングフェーズからAI/BIなどのデータ活用支援に至るまで、End to Endで課題解決に向けて伴走することも可能です。

NTTデータとTableauについて

ビジュアル分析プラットフォームのTableauと2014年にパートナー契約を締結し、自社の経営ダッシュボード基盤への採用や独自のコンピテンシーセンターの設置などの取り組みを進めてきました。さらに2019年度にはSalesforceとワンストップでのサービスを提供開始するなど、積極的にビジネスを展開しています。

これまでPartner of the Year, Japanを4年連続で受賞しており、2021年にはアジア太平洋地域で最もビジネスに貢献したパートナーとして表彰されました。
また、2020年度からは、Tableauを活用したデータ活用促進のコンサルティングや導入サービスの他、AI活用やデータマネジメント整備など、お客さまの企業全体のデータ活用民主化を成功させるためのノウハウ・方法論を体系化した「デジタルサクセス」プログラムを提供開始しています。
https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/tableau

NTTデータとAlteryxについて
Alteryxは、業務ユーザーからIT部門まで誰でも使えるセルフサービス分析プラットフォームです。

Alteryx導入の豊富な実績を持つNTTデータは、最高位にあたるAlteryx Premiumパートナーとしてお客さまをご支援します。

導入時のプロフェッショナル支援など独自メニューを整備し、特定の業種によらない多くのお客さまに、Alteryxを活用したサービスの強化・拡充を提供します。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/alteryx

NTTデータとDataRobotについて
DataRobotは、包括的なAIライフサイクルプラットフォームです。

NTTデータはDataRobot社と戦略的資本業務提携を行い、経験豊富なデータサイエンティストがAI・データ活用を起点にお客様のビジネスにおける価値創出をご支援します。

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NTTデータとInformaticaについて

データ連携や処理方式を専門領域として10年以上取り組んできたプロ集団であるNTTデータは、データマネジメント領域でグローバルでの高い評価を得ているInformatica社とパートナーシップを結び、サービス強化を推進しています。
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NTTデータとSnowflakeについて
NTTデータでは、Snowflake Inc.とソリューションパートナー契約を締結し、クラウド・データプラットフォーム「Snowflake」の導入・構築、および活用支援を開始しています。

NTTデータではこれまでも、独自ノウハウに基づき、ビッグデータ・AIなど領域に係る市場競争力のあるさまざまなソリューションパートナーとともにエコシステムを形成し、お客さまのビジネス変革を導いてきました。
Snowflakeは、これら先端テクノロジーとのエコシステムの形成に強みがあり、NTTデータはこれらを組み合わせることでお客さまに最適なインテグレーションをご提供いたします。

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