「HPを作りたい」と一言にいってもWebに関するスキルは多岐に渡っており、中々理解するのが難しい世界です。
そのために、多くの人がとりあえず「HTML+CSS」について勉強したけど、何作っていいかわかんないとなってしまうのです。
自分が勉強を始めたばかりの時の自分に伝えたかったことをご紹介します。
HPを作ることは目的ではない。HPを作ることで何をするのかということをまず決める必要がある。
HPと一言にいっても、ECサイトや通販サイト、ブログサイトといった、様々な種類がありますが、共通して言えるのは、HPを作ることが目的ではないということです。
ECサイトであれば、サイトになるべく多くのお客さんが来てくれることで商品が多く売れることが目的であり、ブログサイトであれば、なるべく多くの記事を読んでもらうことが目的です。
そのため、HPを作るときには何のためのHPなのかを決める必要が必ずあるのです。
そうすることで、例えばECサイトであれば、なるべくレイアウトに手を駆ける必要があるから、デザイナーを雇う(または、自分で学習する)ことが必要だと気付き、次のステップに進むことができます。
「HP制作」はプログラムをやみくもに書けばできるものではなく、しっかりとした設計書が必要なのです。
「HP制作」=HTML+CSS+javascriptをとにかく勉強するではない
「HP制作」では0からHP制作に取り掛かることはほぼないです。
なぜならば、近年のHP制作にはほとんどの場合、無料(あるいは有料)のテンプレートをカスタマイズすることでHPを作ることが一般的だからです。(Wordpressも含む)
こういうと真面目な方ほどHTMLやCSSやjavascriptをマスターしてからHPを作ろうと考える方が多いのですが、正直すべてのHTMLタグを覚えたところで、あまり意味はありません。
むしろ、テンプレートをカスタマイズしながら、リファレンスサイト等を使って自分なりに作っていきながら勉強するほうが身に付きますし、何よりも楽しいので続きます。
私は、半年近くギャラリーサイトから見つけてきたHPをまねして作るということをしていましたが、モチベーションは続かないし、自分のスキルに対し、自己嫌悪になったこともしばしばでした。
なので、勉強を始める皆さんは、「テンプレートをカスタマイズしながら、HTML+CSSを学んで、ある程度やれるようになってからjavascriptやその他の言語を勉強していってほしいと思います。
「HP制作」にはデザインに関する知識が必要
「HP制作」は、レイアウトなどのデザインが命となることが多いです。
例えば、通販サイトでは、商品を購入するボタンの位置がどのような位置であるかによって大きく売り上げが変化するため、特にデザインスキルが必要になります。
そのほかにもLP(ランディングページ)の作成ではLPというものは広告のチラシと似たようなものであるという性質もあるため、デザインスキルが必要になります。
このようにHPを作ること自体に目的を持っている場合(例えば個人のブログなど)であればデザイン知識は必要ないのですが、HPを作ることで通販の売り上げを上げるであるとか、クリック数を稼ぐなどの目的がある場合は、必ずと言ってもいいほどデザインについての学習が必要です。
Photoshop+illustratorのプロになる必要はない
PhotoshopやillustratorはAdobe社の作った素晴らしいツールで多くの機能が搭載されています。
そのため、多くの初心者がこれらのツールが持つ機能をすべてマスターしようとします。
しかし、その必要はありません。むしろ無駄といってもいいでしょう。
これらのツールが持つすべての機能のうち、プロのWebデザイナーやHP制作者は20%以下の機能しかほとんど使いません。
例えば、写真の加工でろうそくの写真に火をともそうなどがありますが、現場でこの機能をこの目的で使うことはほぼないと言ってもいいでしょう。
よくよく考えてください。ろうそくのともった写真がほしければ、自分で撮ればいいだけの話なのですから。笑
そのため、皆さんにはPhotoshopを使ってバナーを作るなどして、実際に自分の作品を作っていくことをおすすめします。
その過程の中で、どういうツールを使うことが一番多いかなどは分かっていきますし、アレがしたいけどやり方わかんないとなれば、ブログサイトやYouTube動画を見て、やり方を学べばいいのです。
最後に
いかがだったでしょうか
人によってはちょっとしたイライラ感情や、そんなはずはないといった感情を持つ方もいらっしゃるでしょう。
しかし、少なくともHP制作などのエンジニア系職は作品が命だということだけは忘れないでいただきたいです。
10歳の子どもが作った作品でも、その作品が素晴らしければ評価されますし、いくらいい大学をでて、優秀な成績を過去収めていようが作品が悪ければ評価されません。
「HP制作は作品が命」この言葉が、私が初心者の頃の自分に一番伝えたい言葉です。