Github Actions の概要と設定ファイル【基礎】 #GitHub

Github Actionsとは

Github のCI/CDツール
リポジトリと連携して、ビルド・テスト・デプロイを自動化できる
push, pull request, webhookを使用した外部イベントなどをトリガーとすることができる
特定のブランチやディレクトリに対してトリガーを指定できる
ワークフロー設定ファイル(.yml)を複数置ける
テンプレートファイルが用意されている
実行結果はGithubのActionsタブから確認できる

ワークフローの作成

リポジトリに.github/workflows というディレクトを作成し、その直下に.ymlまたは .yamlという拡張子でワークフロー設定ファイルを作成する
GithubページのActionsタブのNew workflowから作成することもできる

設定ファイル .yml

構造

name: sample-actions #ワークフローの名前
on: [push] #テストを実行するトリガー
jobs: #jobの定義
 job1: #jobの名前
    runs-on: ubuntu-latest #jobが実行される環境を定義
    steps: #jobが実行する処理
      - uses: #Actionを指定
      - run: #コマンドを指定
 job2:
  ...

サンプル

サンプルの設定ファイルを例に、各記述について見ていく
このサンプルでは、コードがpushされるたびにコードをチェックアウトし、batsテスティングフレームワークをインストールし、bats -vというbatsのバージョンを出力するコマンドが実行される。

sample.yml

name: learn-github-actions

on: [push]

jobs:
 check-bats-version:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - uses: actions/checkout@v3
      - uses: actions/setup-node@v3
        with:
          node-version: '14'
      - run: npm install -g bats
      - run: bats -v

Github Docs サンプルワークフローを作成する

name

Githubリポジトリに表示されるワークフロー名
省略すると相対パスが名前となる

on

トリガーとなるイベントを指定する
複数指定する場合は以下のように配列で記述できる

on: [push, pull_request] #どちらかが発生したときに実行される

特定のブランチやディレクトリに対してのトリガーを指定できる

# masterブランチに対してpushした時に実行される
push: 
    branches: 
      - master

workflow_dispatch

サンプルには記載されていないが、ワークフローを手動で実行できるイベントとしてworkflow_dispatchがある
Actionsのタブ画面で、実行ブランチを選択できるUIがデフォルトで追加される
実行時に独自のデータを付与することができる

#UIから name というデータを付与できる
on:
  workflow_dispatch:
    inputs:
      name:
        description: 'Name'
        required: true

#呼び出すときは以下のように記述する
run: echo "${{ github.event.inputs.name }}"

jobs

ワークフローファイルで実行されるjobを記述する
デフォルトではjobは並列で実行される

サンプルではcheck-bats-versionという名前のjobを一つだけ記述しているが、もちろん複数記述も可能

runs-on

jobを実行する仮想マシンを設定する
ubuntsu以外にもwindows-serverやmacosもサポートされている

steps

jobが実行する処理を記述する
uses でActionを指定
run でコマンドを指定
Githubで表示される名前をnameで指定できる。ワークフローのログに表示される。

steps:
    - name: First step
      uses: actions/checkout@v3

Action

stepを構成する最小単位で何かしらの一連の処理を表す
Github Actionsが提供していたり、独自のアクションを作成することもできる
パブリックリポジトリやDockerレジストリで公開されているActionを実行できる

#サンプルではactionsユーザーのcheckoutリポジトリというActionを指定している
uses: actions/checkout@v2

actions/checkout@v3

リポジトリをランナーにチェックアウトするアクション
コードに対してスクリプトや他のアクション（ビルドやテストツールなど）を実行できるようになる
ワークフローがリポジトリのコードに対して実行されるときに使う

actions/setup-node@v3

Node.jsの指定されたバージョンをインストールする
with でバージョンを指定する(サンプルではv14)

参考

Understanding GitHub Actions