はじめに
稼働中のシステムでエラーが発生した場合、複数発生した例外エラーやエラーログから、どれから手を付けて良いのかわからず闇雲に調査してしまい、最優先で対処すべきエラーと根本原因を特定するのに時間を要する場合があります。
New RelicにはErrors Inboxという機能で、たとえ、エラーが複数あっても類似したエラーをまとめて管理することができますし、システム全体のエラーの発生状況を発生件数の多い事象から、対処の優先順位をつけて原因を確認して、迅速に対処していくということが可能です。
Errors InboxはAPM、Browser、OpenTelemetryで計装したアプリケーションで利用できますが、今回のアップデートでOpenTelemetryのErrors Inboxが機能強化されましたので、アップデートの内容を紹介です!
このアップデートの詳細はこちら
What's new
その他アップデートの詳細はこちら
New Relic アップデート(2024年3月)
New Relic アップデート一覧
無料のアカウントで試してみよう!
New Relic フリープランで始めるオブザーバビリティ!
アップデート内容
これまではOpenTelemetryで計装したアプリケーションではBrowser、APMのErrors Inboxで使えるエラーのメッセージやリクエストURLなどでエラーをグルーピングして、エラーの傾向を分析することが出来ませんでしたが、今回のアップデートでエラーをグルーピングして分析することができるようになりました!!
①任意の属性値でエラーをグルーピングできるように
Group errorsでは、エラーのイベントが持つ任意の属性値でエラーをグルーピングして、エラーを分析することができます。例えば、リクエストのURI毎やUser Agentなどでエラーを分類して分析することができます。エラーを任意の条件で簡単に分類して、すぐにエラーの原因分析に入れるわけです。カスタムで属性値を付与することで、ユーザーIDなど任意の属性値でエラーをグルーピングすることも可能です。便利です。
Filter byでは属性値をキーとてエラーをフィルタリングすることができます。例えば。特定のホストでエラーが発生してないか?特定のアプリケーションのバージョンでエラーが発生してないか?などの切り口でエラーを分析することもできるわけです。
②件数が多いエラーからトリアージして原因分析できる
Group byで分類したエラーについても、件数が多いものから上位に表示するため、発生件数が多いエラーから優先的にエラーの分析を進めていくことが可能です。
エラーの詳細画面では当然ながら検索した結果が維持した状態でエラーの詳細分析に入っていけます。また、アプリケーションに計装したエージェントがアプリケーションのエラーに関連したログを収集して、関連するエラーに紐づけてくれるので、ログの収集が不要です。ログからエラーの原因を闇雲に探す非効率な調査ではなく、エラーの詳細を見てログまで見ないと原因がわからなければ最後にログを確認するという効率良い調査の手法をとることができます。
まとめ
本記事では、OpenTelemetryでエラーと原因特定の速度を速めることができるErrors Inboxの機能強化のアップデート内容について紹介させていただきました。Errors InboxはOpenTelemetryだけでなくAPMやBrowserを計装したアプリケーションのエラー分析でもすぐにご利用いただけます。
New Relicを触ったことがない方向けに無料サインアップで試せるハンズオンもご用意しておりますので、是非是非、お試しください!
このアップデートの詳細はこちら
What's new
その他アップデートの詳細はこちら
New Relic アップデート(2024年3月)
New Relic アップデート一覧
無料のアカウントで試してみよう!
New Relic フリープランで始めるオブザーバビリティ!
New Relic株式会社のQiita OrganizationOrganizationでは、
新機能を含む活用方法を公開していますので、ぜひフォローをお願いします。