この記事は名工大 Advent Calendar 2025 6日目の記事です。
昨年、近藤科学社のヒューマノイドロボット「KHR-3HV Ver.2」をWindowsMeのパソコンで使おうと思ったときに、PCとの接続に使う「Dual USBアダプターHS 」のドライバを用意するのに少々手間取ったので、そのときの備忘録として書き残します。
バイナリファイルを二次配布するわけにはいかないので、ドライバの改変方法(といってもinfファイルとiniファイルを書き換えるだけですが)を説明します。Windows98/Meを前提とした記述のため、2000/XP以降用のドライバを使用する際は適宜読み替えてください。恐らく似たような方法で動作させられると思います。
警告
自己責任でお願いします。近藤科学社の公式サイトにあるとおり、Windows用最新公式ドライバ以外での動作保証は行われていません。またドライバ改変により、FTDI社のあらゆるサポートも受けられません。
FTDI社純正ドライバーのダウンロード
このサイトにあるとおり、Dual USBアダプターHSはFTDI社のチップを使用しているので、FTDI社のサイトからドライバをダウンロードします。
No Longer Supported: の中からお使いのOSに合ったドライバをダウンロードします。2025年12月時点では、Windowsは98-Me、2000、XP以降、CE、RTに対応しています。当然LinuxやMac、Android用の古いものもあります。
INFファイルの書き換え
.infファイルとは、Windowsにおいてデバイスドライバの情報を記録したテキストファイルで、デバイスドライバをインストールする際に使えます。下記の記事に仕様等が詳しく書かれています。
ダウンロードしたドライバのzipファイルを展開し、ftd2xx.infを以下のように編集します。
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[FtdiHw]セクション-
%USB\VID_165C&PID_0008.DeviceDesc%=FTD2XX, USB\VID_165C&PID_0008を追記
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[Strings]セクション-
USB\VID_165C&PID_0008.DeviceDesc="DUAL USB ADAPTER HS"を追記
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書き換えの意味
DualUSBアダプターHSのベンダIDは165C、プロダクトIDは0008です。本来FTDI社のデバイス(VID_0403)用であるドライバの実体ファイルを、VID_165C,PID_0008のデバイスのドライバであるとOSに認識させるため、このような書き換えを行っています。
INIファイルの書き換え
FTD2XXUN.INIにはアンインストールにかかわる情報が記録されています。OSをきれいに使うために書き換えましょう。
Device=の行の最後に,VID_165C&PID_0008を追記しましょう。
ほかの近藤科学社製USB製品に対応させる場合は、最新版ドライバのKODriverPort.infを参考にしながら、2つのファイルでPID_0001~PID_000CおよびPID_1001についても追記してください。
インストール方法
書くまでもないかもしれませんが、Windowsではinfファイルを右クリックして「インストール」を選択するとドライバをインストールできます。今回の場合はftd2xx.infをインストールします。
おわりに
標準搭載のシリアルポート(RS-232C等)に対応して欲しいですよね。MS-DOSなども含めた殆どのOSでドライバの追加が不要になるはずです。今どきシリアルポートを搭載する個人用PCはほとんどないので対応はされないでしょうけど……(泣)。
今更ですが、サポートが終了したOSを使い続けることはとても危険です。真似しないようにしましょう。