こんな記事
- Emojiの重要さを伝える
- 今すぐ使えて様々なシチュエーションで役に立つ3つのEmojiを紹介
専門家ではないので内容に間違いがあるかもしれません。
そのときは教えて下さい
対象読者
- Emoji、なにそれ?な人
- Emoji使うの恥ずかしいっていうシャイな人
- まわりが使ってなくてなかなか使うきっかけがないって人
Emojiとは
絵文字は日本人にとっては馴染み深いものですよね。
こういうやつです。
日本から発祥した絵文字ですが、世界中から__Emoji__として注目されて現在ではUnicodeとして標準化されています。
日本発祥なのでやのような日本由来のEmojiも多く定義されています。
そして、なんといってもGithubやSlack、Trello、そしてここQiitaといった今流行りのWebサービスの多くは標準でEmojiを使うことができます。
これらのサービスでは、テキストとしてコロンとコロンの間にEmojiコード1を書くことでEmojiとして表示されます。例えば、「:secret:
」と書くと「」と表示されます。
Emojiの重要さ
GithubやSlackなどのイケイケなWebサービスが、標準機能としてEmojiを採用しているのには何か理由があるはずです。個人的には次の2つの特徴が大きいと考えています。
- テキストコミュニケーションを円滑にできる
- 多くの情報を少ないスペースで素早く伝えることができる
インターネットの発展でヒトのコミュニケーションの方法は変化しました。
対面で会話する必要性が減り、圧倒的にテキストでのコミュニケーションが増えています。
リモートワークなども増えてきたので仕事でそれを実感している方も多いと思います。
Emojiは上記の特徴によって、テキストベースのコミュニケーションの課題を上手く解決することができます。
つまり、Emojiを使いこなすことによってこれからの新しい時代を生き抜くことができるのです!!(大げさ)
円滑なテキストコミュニケーション
対面のコミュニケーションと違って、テキストベースのコミュニケーションでは
- 表情
- 声色
- ジェスチャー
などの情報を伝えることができません。こういった言語情報以外の情報をノンバーバルな情報といいます。
ノンバーバルな情報を伝えることができないため、テキストベースのコミュニケーションでは冷たい印象になりがちです。
一説2によると対面でのコミュニケーションで話し手の印象を決めるのは90%以上がノンバーバルな要素だそうです。
つまり、ノンバーバルが使えないテキストベースのコミュニケーションでは、今までなんとなく伝えていた90%の情報を別の手段で伝える必要があります。
そう、もう何が言いたいかわかりますね!Emojiを使えばノンバーバルな情報を伝えることができるのです!
例を見てみましょう。まずは次の2つを見比べてみてください。
- 「はい。やってみます。」
- 「はいやってみます」
いかがでしょう。後者では相手のやる気みなぎる姿が目に浮かびますね。安心して任せられます。
次の2つはどうでしょうか。
- 「例の件よろしくお願いします。」
- 「例の件よろしくお願いします」
前者はなんだか偉そうでやる気が失せてしまいますね。後者は腰が低い上になんだか困ってそうなので早くやってあげないといけない気になります。
このように、Emojiを使うことで対面と同じようにノンバーバルな情報を伝えることができます
情報の表現力
ふたつ目の特徴は、伝えられる情報量の多さです。同じスペースでただのテキストだけよりも遥かに多くの情報量を伝えることができます。
しかもただ多いだけではなく、受け手はその情報を素早く認識することができます。
対面の会話とテキストコミュニケーションを比較すると、テキストのほうが時間がかかってしまうことが多いです。そもそもテキストを書くことに時間がかかるし、すぐレスポンスが返ってこないことなどが理由です。そのため対話でやっていたことをテキストコミュニケーションにすると、より多くの時間を消費してしまう感覚があります。これはテキストコミュニケーションの大きな問題です。
レスポンスが返ってこない、つまり質疑応答がリアルタイムにできないことへの対策として、質問しなくてもいいぐらい書き手が詳細に情報を書くというのがあります。しかしそうすると書き手の時間もかかるし、テキストが長くなってしまいます。その負担を少しでも軽減するため、特定の情報を表す記号としてEmojiを使うことができます。
人間は、ある情報について文字で詳しく説明されるより、その情報と紐付いた簡単なイラストを見たときの方が素早く情報を認識できるようです。
道路標識などがいい例ですね。例えば、「この先、直進・左折・右折ができます。さらに斜め左前方からの合流もあります」という結構なボリュームの情報を、次の標識(イラスト)だけで伝えることができます。
Emojiも道路標識のような使い方ができます。しかもEmojiは1文字分のスペース、バイト数で済むのでかなり効率的に情報を伝えることができます。
この特徴をうまく使った例として、「Emojiコミットメッセージ3」があります。
Emojiコミットメッセージを採用しているプロジェクトとしてはGithub製のエディタであるAtomが有名です。
コミットというのはプログラムのソースコードの変更を表すもので、そのひとつひとつにEmojiを付与するのが「Emojiコミットメッセージ」です。例えばAtomのプロジェクトでは次のようなルールがあります。
- 「」は速度向上のコミットであることを表す
- 「」はドキュメントを書いたことを表す
非常にわかりやすいですね。Emoji 1文字でコミットの内容を素早く把握することができます。
このように、Emojiを使うことで多くの情報量を素早く伝えることができるようになります
Best 3 Emojis
とてもメリットがあるEmojiですが、数が多すぎてなかなか覚えられません
そこで独断と偏見により覚えやすく使いやすいEmojiを3つ紹介します
この3つさえ覚えておけばたいていのことはなんとかなります!
紹介するのは、、の3つです。
「それイイね!!」を伝える
は「私はいいと思います」という意見をシンプルに伝えられます。Emojiコードは+1
です。
:+1:
相手の成果物や意見に対してコメントするときに使うことになります。
相手も「それいいですね。」と文字で書かれるよりは「」と書いてあった方が感情的に受取ることができます。
「それイイね!!」を伝える仲間としては、 などがあります。
「ポジティブな感情」を伝える
に似ていますが、よりも汎用的に使えるのがです。Emojiコードはsparkles
です。
:sparkles:
テキストベースのコミュニケーションではとにかくポジティブな感情を伝えることが大切です。
例えば、「そこはこうしたほうがいいと思います。」と書かれると冷たく突き放された感、否定された感があります。
ところが「そこはこうしたほうがいいと思います」とがついていれば、否定されているわけではなく、「ポジティブな感情を持って指摘してくれている」と伝わります。
「ポジティブな感情」を伝える仲間としては、 などがあります。
「お礼・謝罪」を伝える
を使うとお礼や謝罪といった感情を相手に伝えられます。Emojiコードはbow
です。
:bow:
「すみませんでした。」だと事務的・機械的な印象を受けますが、「すみませんでした」だとなんとなく謝罪の感情が伝わります。
お礼についても同様ですね。お礼の場合はポジティブなEmojiと組合せるのもいいと思います。
「お礼・謝罪」を伝える仲間としては、 があります。
「謝罪」というか「反省」のような文脈で などを使うこともあります。
注意点
この記事をここまで読んでくださった方は感じていると思いますが、Emojiを使い過ぎるとだいぶ騒がしくなります。本来であればこの記事のような文書ではピンポイントに使うのが効果的です。
チャットやIssueなどのコメントであれば積極的に使って問題ありません。
また、TPOはわきまえましょう。
取引先の厳しいお偉いさんに「申し訳ございません」と謝罪して、「ふざけてんのか!」と怒られても当方では責任とりません
リンク集
Emoji Cheat Sheet
Emoji Cheat SheetはEmojiの一覧を表示するサイトです。
EmojiをクリックするとEmojiコードをコピーできるので、簡単にEmojiを探すときによく使います。
Emoty
EmotyはEmoji Cheat SheetのChrome拡張です。
Emotyを追加するとOctcatがEmojiを持ってるアイコンが追加されて、Chrome上で簡単にEmojiが探せるようになります。
Full Emoji Data
Full Emoji DataはUnicodeと各社のEmojiを表示するサイトです。
Unicodeの定義を調べたり、各社のEmojiを比較するときに便利です。
おわりに
コミュニケーションするときは相手にどう伝わるかを考えて発信することが大切です。
(自分もまだまだできていませんが)
そう考えたとき、テキストベースのコミュニケーションではEmojiを使わざるを得なくなるはずです。
なのでまずは紹介した3つから始めてみてください!
Qiitaのコメント欄でもEmojiは使えます。初めての方はこの記事のコメント欄を使って練習してみてください!