Webサイトからの問い合わせメールをkintoneに転記する作業、負担に感じていませんか?
手作業でのコピー&ペーストは時間がかかるだけでなく、入力ミスや対応漏れの原因にもなりがちです。また、顧客からの大切な情報が、問い合わせ、申し込み、アンケートとバラバラに散らばっているケースも少なくありません。
さらに、kintoneに蓄積された顧客データや進捗状況を、顧客や取引先と安全に共有したい、そんなニーズはないでしょうか。しかし、kintoneライセンスがない相手に情報を共有するのは難しいのが現状です。
もし、これらの「データの入口」と、「データの出口(共有)」をすべてkintoneに直接つなげることができたら、業務はどれだけ効率化されるでしょうか。
その解決策が、kintoneと連携するWebフォーム作成サービスや、データ公開・共有サービスです。
これらのサービスを使えば、Webサイトに設置したフォームから入力された情報が人手を介さずに自動でkintoneに登録され、転記作業はゼロになります。また、kintone内の必要な情報だけを、社外の人に安全に公開・共有できる専用のマイページも手軽に構築できます。
この記事では、kintoneのデータ収集を劇的に効率化する、おすすめのプラグインと連携サービスを「Webフォーム&データ公開/共有」に特化して6製品厳選し、ご紹介します。
ぜひ自社に最適なツール選びの参考にしてください。
【2025年最新版】kintoneおすすめプラグイン・連携サービス6選
それでは、具体的におすすめのサービスを見ていきましょう。機能の豊富さ、料金体系、使いやすさなどを総合的に比較し、『Webフォーム&データ公開/共有』に特化した製品を7つ厳選しました。
- FormBridge (https://www.kintoneapp.com/form-bridge)
- じぶんフォーム (https://www.jibun-apps.jp/jibun-form/)
- formrun (https://form.run/home)
- じぶんページ (https://www.jibun-apps.jp/jibun-page/)
- Chobiit for kintone (https://novelworks.jp/chobiit/)
- Kanal-Web (https://kanal-web.biz/)
WEBフォームサービス
1. FormBridge(トヨクモ株式会社)
kintone連携フォームの決定版!豊富な機能と高い信頼性
kintone連携Webフォームサービスの代表格とも言えるのが、トヨクモの「フォームブリッジ」です。ドラッグ&ドロップの簡単な操作で高機能なフォームを作成でき、条件分岐や自動返信メール、データ検証機能など、ビジネスで求められる機能が網羅されています。
特徴:
- 直感的な操作性: プログラミング知識がなくても、マウス操作で簡単に見栄えの良いフォームが作成できます。
- 高度な機能: 回答内容によって次の設問を変える「条件分岐」や、多段階の入力フォームを作成できる「ステップフォーム」など、機能が非常に豊富です。
- 強固なセキュリティ: ISMS認証を取得しており、セキュリティ面でも安心して利用できます。
こんな方におすすめ:
- 初めてkintone連携フォームを導入する方
- 複雑な申し込みフォームや、業務フローに合わせた細かな設定が必要な方
- セキュリティを重視する方
2. じぶんフォーム(株式会社ソニックガーデン)
シンプル・イズ・ベスト。手軽に始められる低価格フォーム
「じぶんフォーム」は、パーツを配置するだけでkintoneと連携したフォームがかんたんに作成できます。必要最低限の機能に絞ることで、誰でも迷わず使える操作性と、月額5,000円という手頃な価格を実現しています。
特徴:
- シンプルな操作画面: 機能が絞られているため、マニュアルを読まなくても直感的に操作できます。
- 低価格: 月額5,000円で、フォーム作成数やkintoneへの投稿数は無制限です。
- 必要十分な機能: 自動返信メールやファイル添付、スパム対策など、基本的な機能はしっかり搭載されています。
こんな方におすすめ:
- とにかくシンプルで簡単なフォームをすぐに作りたい方
- コストを抑えてWebフォームを導入したい方
- 多機能すぎるとかえって使いこなせないと感じる方
3. formrun(株式会社ベーシック)
フォーム作成から顧客管理までを一つで。デザイン性の高いフォームが魅力
「formrun」は、デザイン性の高いフォームを簡単に作成できるだけでなく、フォームから受け付けた顧客情報をカンバン方式で管理できる機能が特徴のサービスです。kintone連携はオプション機能として提供されており、デザインにこだわりたい企業に人気です。
特徴:
■柔軟なデザインカスタマイズ:他のツールでは難しい細かいデザイン調整や機能設定が可能で、ブランドやサービスに応じて最適なフォームを構築できます。
■問い合わせ管理をチーム運用:チームでの問い合わせ管理の可視化が可能です。対応状況、ステータス管理だけでなく、メールのやり取りも共有できることで属人化を防ぎます。
■安心のセキュリティ対策:formrunは個人情報を取り扱うフォームだからこそセキュリティ対策に力をいれています。プライバシーマーク、ISO 27001 (ISMS) の取得をはじめ、ログイン制限機能なども充実しています。
こんな方におすすめ:
- Webサイトのデザインに合わせて、フォームのデザインにもこだわりたい方
- フォームからの問い合わせ対応状況をチームで共有・管理したい方
- まずは無料でフォーム作成ツールを試してみたい方
データ公開/共有サービス
4. じぶんページ(株式会社ソニックガーデン)
kintoneのデータと連携した「あなた専用ページ」を顧客に提供
「じぶんページ」は、kintone内の顧客情報と連携し、顧客一人ひとり専用のマイページを簡単に提供できるサービスです。顧客は自分の契約情報や対応履歴などをいつでも確認でき、企業側は問い合わせ対応の工数を削減できます。
特徴:
- パーソナライズされた情報提供: 顧客は自分に関連する情報(例:契約内容、購入履歴、過去の問い合わせ)のみを閲覧・編集できます。
- コメント機能での円滑なコミュニケーション: ページ上で顧客と直接コメントのやり取りができ、メールや電話の手間を削減します。
こんな方におすすめ:
- 顧客からの定型的な問い合わせを減らし、サポート業務を効率化したい方
- 顧客との継続的なコミュニケーションチャネルを構築したい方
Webフォーム&データ公開/共有
5. Chobiit for kintone(株式会社ノベルワークス)
kintoneの中と外をシームレスにつなぐ、柔軟性の高いデータ共有サービス
「Chobiit for kintone」は、単なるWebフォーム作成に留まらない多機能なkintone連携サービスです。Webフォーム機能はもちろん、kintoneライセンスを持たない外部ユーザー向けのマイページ作成や、kintone内データの一般公開など、幅広い用途でkintoneの外部連携を実現します。
特徴:
- 多彩な機能: Webフォーム作成、ログイン認証付きのマイページ機能、kintoneレコードの一般公開機能など、データ共有に関する多様なニーズに対応。
- kintoneライクな操作感: ルックアップや関連レコードなど、kintoneの機能を外部公開ページでも利用できます。
- 高いカスタマイズ性: JavascriptやCSSを読み込むことで、デザインや機能を独自にカスタマイズできます。
こんな方におすすめ:
- シンプルなWebフォームだけでなく、取引先との受発注管理や会員向けマイページなど、双方向のデータ共有を行いたい方
- 利用頻度にばらつきがあるため、固定費を抑えたい方
- デザインや機能を細かくカスタマイズしたい方
6. Kanal-Web(株式会社ビットリバー)
魅力的なUIと大規模ユーザーへの対応を両立したマイページ構築サービス
「Kanal-Web」は、kintoneのデータを活用して、デザイン性の高いマイページを構築できるサービスです。顧客や会員向けのポータルサイトを、プログラミングの知識なしに素早く立ち上げることができます。
特徴:
- デザイン性の高いUI: 直感的な操作で、ブランドイメージに合った美しいマイページを作成できます。
- 大規模ユーザー対応: 数万〜数十万規模のユーザーが利用するマイページにも対応可能な設計です。
- 柔軟な権限設定: ユーザーの属性に応じて表示する情報を細かく制御できます。
こんな方におすすめ:
- 顧客や会員向けに、デザイン性の高い専用ポータルサイトを提供したい方
- 大規模なユーザー数を抱えるサービスのマイページを構築したい方
- kintoneのデータを活用して、顧客エンゲージメントを高めたい方
最適なサービスの選び方
数あるサービスの中から自社に最適なものを選ぶためには、以下の3つのポイントを整理することが重要です。
目的を明確にする(何をしたいか?)
どのような業務を効率化したいのか、どんなデータをどのように収集・管理したいのかを具体的に洗い出すことが重要です。例えば、「シンプルな問い合わせフォームが欲しい」のか、「会員向けのマイページを構築したい」のかによって、最適なサービスは大きく変わってきます。
機能と価格のバランスを比較する
「高機能だから良い」というわけではありません。使わない機能が多いオーバースペックなサービスは、費用が無駄になる可能性があります。自社の目的に必要な機能を見極め、予算と見合ったサービスを選ぶことが大切です。利用頻度によって従量課金制のサービスが有利な場合もあります。
無料トライアルで操作性を試す
多くのサービスで無料トライアル期間が設けられています。実際にフォームを作成し、kintoneへのデータ登録を試してみることで、管理画面の使いやすさや設定のしやすさを体感できます。チームのITリテラシーに合った、ストレスなく使えるサービスを選ぶことが継続利用の鍵となります。
まとめ
kintoneとWebフォーム作成サービス、そしてデータ公開・共有サービスを連携させることで、これまで手作業で行っていた「データの入口」と「データの出口(共有)」の両方を劇的に自動化・効率化できます。これにより、転記作業のゼロ化、入力ミスや対応漏れの削減、顧客への迅速な対応と満足度向上、さらには社外とのスムーズな情報連携が実現するでしょう。
今回ご紹介した6つの厳選サービスは、それぞれ異なる強みを持っています。ぜひこの記事を参考に、貴社の「データの入口」と「出口」の課題解決に最適なプラグイン・連携サービスを見つけ、kintone活用の可能性を最大限に引き出してください。