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BoltとServerless Frameworkを使ってSlackチャットボットをAWS Lambdaで実行する

Last updated at Posted at 2020-11-30

はじめに

AWS LambdaとBoltフレームワークを使って、Slackのチャットボットを作成しました。
Bolt入門ガイドの手順では、ngrokを使ってローカルPC上にボットを起動します。
実際の運用ではローカルPC上ではなくサーバ上にアプリを起動すると思いますが、AWS環境へのデプロイ方法の詳細は記載されていないため、備忘録も兼ねて投稿します。

各種ツールやライブラリの概要

名称 概要
Slack チャットツール。アプリを作成しカスタマイズできる。
Bolt Slackアプリ開発のためのフレームワーク。
AWS Lambda AWSが提供するサーバレス環境。
Serverless Framework AWS Lambdaを始めとしたサーバレス環境にデプロイするためのフレームワーク。
ngrok ローカル環境をhttpsで公開できるサービス。開発環境として利用。

今回実行した環境

項目 バージョン
OS macOS Catalina
nodejs v10.16.0
@slack/bolt 2.0.1
Serverless Framework 1.68.0

手順

  1. Bolt入門ガイドに沿ってアプリを作成。
  2. seratch/serverless-slack-bolt-aws をテンプレートとしてアプリを作成。
  3. ngrokを使ってURLを生成、テスト。
  4. sls deployを使ってLambdaに公開。

1. Bolt入門ガイドに沿ってアプリを作成。

Bolt入門ガイドの手順に従って、Slackのアプリを新規作成します。
こちらの手順を完了すると、ローカルマシン上でボットを起動し、Slackチャンネルから応答させることができます。
上記手順ではngrokの利用方法について記載はないので、以下を参考にインストールしてください。

2. seratch/serverless-slack-bolt-aws をテンプレートとしてアプリを作成。

AWS Lambdaにコードをデプロイするために、Serverless Frameworkを使います。
npmを使ってServerless Frameworkをインストールします。

npm i -g serverless

seratch/serverless-slack-bolt-awsという便利なテンプレートが公開されていますので、こちらを使ってアプリを作成します。
以下の手順に従って、アプリのインストールとトークンの設定を行います。

上記手順で生成したhandler.jsApplication Logicというコメント箇所を、作成した自分のボットのコードで置き換えます。
.envファイルには、先の手順で使用したSLACK_SIGNING_SECRETSLACK_BOT_TOKENをそれぞれ設定ください。
AWS_ACCESS_KEY_IDAWS_SECRET_ACCESS_KEYは、デプロイ先のAWSアカウントで作成したIAMのものを利用します。

ngrokを使ってURLを生成、テスト。

以下のコマンドでローカルPCでボットを起動し確認できます。

$ sls offline

起動後、先の手順と同じようにngrokを使ってURLを生成しします。

$ ngrok http 3000

SlackアプリのEvent SubscriptionsメニューにあるRequest URLに生成したURLを入力します。
URLの末尾には/dev/slack/eventsを加えてください。
例えば以下のようなURLになります。

https://xxxxxxxx.ngrok.io/dev/slack/events

sls deployを使ってLambdaに公開。

以下コマンドでAWS環境にデプロイできます。

$ sls deploy

URLが生成されますので、ngrokの時と同様、Request URLに入力します。
Slackのチャンネルでボットが応答すれば設定完了です。

以上、Boltフレームワークで作成したSlackチャットボットをAWSにデプロイする方法でした。
現在は、個人的な利用目的でしかチャットボットを運用していませんが、AWS CodePipelineなどと組み合わせれば、Slackから運用しているサービスのデプロイなどもできると思います。
ぜひ参考いただければと思います。

参照

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