はじめに
昨今、AI・AIエージェントといっしょにプログラミングをする流れになりました。気づけば、プログラミングの現場にはAIエージェントが当たり前のように入り込んできています。
でも、AIエージェントがどんどん高機能になるにつれて、ちょっと怖くなってきました。知らないうちに、
- AWSのAPIキーをGitHubにアップロードされていて高額請求。。。
- PC上の家族写真をアップロードされていた。。。
みたいな不安感が押し寄せてきます。
どんなに賢くても相棒のAIには安全管理が必要では?というわけで、AIエージェントを隔離して安全に作業できる環境を作ることにしました。VM(仮想マシン)でサンドボックスを組んで、AIとの適度なソーシャルディスタンスを確保する作戦です。
今回は、macOS上でのAIエージェントとの協業を想定しています。構成はこんな感じです。
この記事では、VMの実行環境に、Parallels 20
を利用しています。
VM実行環境のインストール
おすきなものをご用意下さい。
- VirtualBox (無料)
- VMWare Fusion (個人利用には無料)
- Parallels Desktop
- UTM (無料)
Ubuntu 24.04 Desktop のインストール
ISOをダウンロードして、インストール、または、VMのイメージを取得してインストールしてください。
Ubuntu 24.04 Desktopでのツールの準備
日本語入力環境の準備
こちらを参考にしてください。
わたしは、shift+ctrol+space で IMEの ON/OFF を設定しています。
ブラウザのインストール
Chrome
Chromium Browserをインストール
こちらを参考にしてください。
Firefox
Ubuntu24.04 Desktop にはデフォルトで入ってます。
VSCodeのインストール
VSCode公式から、ダウンロードします。
ここでは、code_1.98.2-1741787947_arm64.deb
がダウンロードできたとします。
sudo dpkg -i ./code_1.98.2-1741787947_arm64.deb
ターミナルからは、code
で起動できます。
Cursorのインストール
AppImageから起動できるようにします。
sudo apt install libfuse2
Cursor公式から、ダウンロードします。
ARMを選択しましょう。
ここでは、Cursor-0.48.6-aarch64.AppImage
がダウンロードできたとします。
ホームディレクトリにApplicationsディレクトリを作成して、そこへ配置することにします。
mkdir ~/Applications
mv ~/Downloads/Cursor-0.48.6-aarch64.AppImage ~/Applications/cursor.AppImage
chmod +x ~/Applications/cursor.AppImage
以下のコマンドで起動します。
~/Applications/cursor.AppImage --no-sandbox
~/.bashrcなどに、aliasを入れておくと起動が楽です。
alias cursor='~/Applications/cursor.AppImage --no-sandbox'
ターミナルからは、cursor
で起動できます。
リンク
- VSCode公式
- Cursor公式
- How to Install Cursor the AI Editor on Linux Update 2024
- 【2024年07月版】Ubuntu24.04のデスクトップでGoogle日本語入力を使う方法【Mozc, ibus-mozc, fcitx5-mozc】
- 【2025年04月版】ARMアーキテクチャの Ubuntu24.04 に Chromiumブラウザをインストールするメモ
さいごに
AIエージェントとの共存は、便利さとリスクが表裏一体であることを痛感させられます。高機能な相棒だからこそ、安全管理が何より重要です。今回は仮想環境を活用して、物理的にリスクを分離することで、安心してAIエージェントを活用できる環境を整えました。
今後も技術の進化に伴い、新たなリスクが発生するかもしれませんが、常にセキュリティ意識を持ち、柔軟に対応してい駆使性が大事かと思います。AIエージェントをより安全に、そして快適に使いこなしていくための一助になれば幸いです。