はじめに
Ubuntu24.04を使い始めたので、日本語入力をGoogle日本語入力のLinux版のMozc
を使ってみる
入力メソッドには、ibus
と fcitx5
のどちらかを利用する。詳細は後述。
設定方法
インストール
両方インストールしてもいい。
ibusの場合
$ sudo apt install ibus-mozc
$ ibus restart
$ sudo apt install mozc-utils-gui
fcix5の場合
$ sudo apt install fcitx5-mozc
$ sudo apt install mozc-utils-gui
一旦、再起動する。
指定のキーでIMEの ON/OFF を切り替える設定
Mozcのプロパティで以下を設定する。ここでは Ctrl Shift Space
を切り替えキーとする。
- エントリを新規追加して、DirectInput で
Ctrl Shift Space
をソースにして、Enable IME
を設定 - エントリを新規追加して、Precomposed で
Ctrl Shift Space
をソースにして、Disable IME
を設定
一旦、再起動する。
再起動後、ターミナルなどで、Ctrl Shift Space
でIMEが ON/OFF できるようになっている。
Chrome、ターミナル、VSCodeなどで問題なく日本語入力ができる。
相互の切り替え
im-config
で guiから選択してもいいし、以下のコマンドからでもOK。
ibusに切り替え
$ im-config -n ibus
fcitx5に切り替え
$ im-config -n fcitx5
ibus と fcitx5 について
ibusとfcitx5は、Linuxや他のUnix系オペレーティングシステムで使用される入力メソッドフレームワークです。これらは、ユーザーが複数の言語や文字セットを簡単に入力できるようにするためのソフトウェアです。それぞれの概要は以下の通りです。
ibus (Intelligent Input Bus)
- 概要: ibusは、Linuxデスクトップ環境向けの入力メソッドフレームワークです。多言語入力をサポートし、ユーザーが異なる言語や文字セットを使用してテキストを入力できるようにします。
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特徴:
- 多数の入力メソッドエンジン(IME)をサポートしており、例えば日本語、韓国語、中国語などの入力が可能です。
- GTK+やQtなどの主要なGUIツールキットとの統合が進んでいます。
- デスクトップ環境(例えばGNOME)との統合が良好です。
- プラグインシステムにより、拡張性があります。
fcitx5 (Flexible Context-aware Input Tool eXtended version 5)
- 概要: fcitx5は、特に中国語、日本語、韓国語などのアジア言語の入力に強い、モジュラーで柔軟な入力メソッドフレームワークです。fcitxの次世代版として開発されました。
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特徴:
- 高いパフォーマンスと低遅延を実現しています。
- 豊富なカスタマイズオプションとプラグインシステムを提供します。
- WaylandやX11などの異なるディスプレイサーバープロトコルをサポートします。
- ユーザーインターフェースが洗練されており、ユーザーエクスペリエンスが向上しています。
比較と選択
-
ibusの利点:
- 多言語サポートが広範であり、特に西洋言語のサポートが強い。
- GNOMEデスクトップとの統合が優れている。
-
fcitx5の利点:
- アジア言語の入力に特化しており、特に中国語、日本語、韓国語のサポートが強い。
- カスタマイズ性と拡張性が高い。
- 最新の技術を採用しており、パフォーマンスが優れている。
どちらを選ぶかは、主にユーザーの使用する言語やデスクトップ環境の好みに依存します。例えば、中国語や日本語を主に入力するユーザーにはfcitx5が好まれることが多いですし、GNOME環境を使用している場合はibusが便利なことが多いです。
さいごに
簡単でしたね